美味しい有給消化
何をしていたのか。そう、有給を消化していた。人生で初めて。
いいですねー、いや、やっぱりあかんね。どっちやねん。
いいね、と思った点は、次の仕事に向けての余裕ができること。これまでいつもカッツンカッツンで引っ越しやら仕事の整理をしていたので、なんだかよくわからない荷物を運び続けていた。けれど、有給消化をして随分と断捨離に成功した。
あ、不法なブツを運んでたんじゃなくて、不要な書類とか不要な書類とか不要な書類とか…そう、全部書類や!
捨てながら、「デジタルで手に入る、デジタルで、デジ足る…」とつぶやいて煩悩を捨てていった。
予想外に新職場で部屋をもらえたので、捨て過ぎたか⁈と焦ったけど、それでも残ったのは段ボール20箱。企業とかでは全部荷物は置いていくそうだけど、研究職は全部持っていく。PCとか高価なものは引き継ぎの処理をして使い続けられるのはありがたいけど、紙や本がどんどん溜まっていく…
有給消化のいいね第2位!それは娘たちと雪を見る旅に出られたこと。まん防中だったので、小6の長女には誰にも言うな、と口止めされ…。彼女の基準では、まん防中かつ卒業式前に旅行に行くなんて頭がおかしいという判断になるそうだ。あたおかな母でごめんね。そしてそんな母に付き合ってくれて…サンキュ。
有給消化あかんわー、という側面は、遊んでるのに給料が振り込まれると言う、夢のような日々を味わってしまうこと。
といいつつも、遊びのような仕事のような中途半端な日々であっちゅう間に過ぎてしもた。まん防やったしね。子供も卒業式で春休み長かったしね。
これからフリーの仕事も増やしていこう、と思うワタクシとしては、1時間でいくら、という計算をしていかねばならない矢先に、濡れ手に泡的な夢の日々を送ってしまいました。有給の幻…
組織にいるメリットはまさに有給消化だとかみしめつつ、でも1つの仕事の中にも外にもバッファを取らないと死んじゃうだろうから、厳密に1時間でいくらとか計算できるってことでもないんだろう。
てことで、最近の口癖はプライスレス!です!
その時その場所でしか成立しない出会いとか過ごし方とかができたら、プライスレス!と叫ぶ。いや、地味につぶやく。そしたら全部オッケーな気がする。
収入とか家とか車とか、比較できる財は地位財と呼ばれ不幸をよぶ。だって上には上がいるんだもん。でも家族や友人、時間、旅行の価値は単純に比較はできない。
GWにセリングサンセットのnewシーズンを見てしまったので、LA不動産界のきらきらアラフォーを見てしまって、目はきらきらしたけど、こんな友達疲れるわな。不動産とか地位財の塊やん。
でも、リアリティ番組のつくりやからかどうか知らんけども、人間関係で悩む主人公たち。女子同士の喧嘩とか、不妊治療とか、結婚とか。みんな悩みは一緒やね。てゆうか、そこが満たされたら逆に幸せなのかもしれない。
ということで、有給消化中は時間の価値についてとてもとても考えました。時給でいくら稼ぐかということは人生の一目標としていきたい。だって、比較することも悪いことばっかりじゃないのよ。
大事なのは、比較されても勝負できる場所を探すってことなんじゃないのかな。負けて元々な勝負で悔しがったり落ち込んだりすることは避けてもいいけど、比較される喜びを味わってもいい。それで頑張れるなら。
生きていくためのモチベーションって色々あるだろうけれど、頑張れるモチベーションと、頑張れない時の自分を受け入れてくれる唯一無二な友人や家族たちがいれば、ちょうどいい。
そんなことを色々と考えた有給消化は実に有意義でした。転職に悩むあなたにあげたい、有給消化(チェルシーCM風に)。ほな!