生きる歓びと輝き
大切にしている友達がいる。彼女のことを思うとまず浮かぶのは彼女の笑顔。パッと明るい笑顔で私の心にいてくれて、ふとした拍子に心に光を灯してくれる。
その友が明日、手術を受けることになったと知らせを受け取った。彼女は余命、、、と宣告されている病なので、手術の知らせにこちらが緊張感で構えてしまう。
彼女は昨年末に病の宣告を受けて以来、繰り返しこんな風に心境を語ってきた。”死ぬことは怖くない。今私はようやく、Be Here Now、今この一瞬に生きる、という意味がわかった。この世は全て本当に美しい。朝目が覚めた時に目に入る光、葉の形と鮮やかな緑、手を繋いだ夫の手の温もり、、、そんなことが全てとてもとても美しい、と気づくことができた” と。カウンセラーをしていた彼女はさらに、”不思議なの。この病にかかって自分の心境を話しシェアしはじめたら、大勢の人が私に励まされたって言ってくれるの。本も何冊も書いたし、人の助けになりたくてカウンセラーにもなったけど、こんなに沢山の人の反響を感じたことってなかった。とても嬉しいの”と。病で徐々に物忘れも進み、言葉も出てこなくなった彼女は、そんな体調でも輝いていた。命が途絶えるかもしれない、そんな状況に陥って初めて彼女が得た歓び。ようやく人を救えるようになった、と。
どうか彼女の輝きが、彼女を愛する人たちの心に歓びとなって刻まれますように。