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「十二国記アニメ設定画集」を読んで/本の話

買っちゃいました〜〜!

 十二国記関連の書籍は大抵持っていますが、こちらは四千円弱となかなかのお値段。れゆえなかなか購入を決断できずにいました。発売が発表された時から、もちろん欲しいなと思っていたけれど、以前発売された画集でも三千円くらいだったので、このアニメ設定画集は、これまでで一番高いわけです。

画集第一集「久遠の庭」、第二集「青陽の曲」

 アニメ設定画集ということで、カラーページが多かったりするからかなぁと思い納得しつつも、二の足を踏んでいましたが、発売日が近づくにつれて欲がむくむくとと頭をもたげてきました。

 そして発売日当日。SNSで拡散される発売の案内、美しい書影。

 あ〜やっぱりやっぱり欲しい!!!

 しかも発売日が自分の誕生日前日。つまり今日ポチれば明日の誕生日に読めるじゃん!っという考えがよぎったと同時に心は決まっていました。「自分へのプレゼントてっことで!」と強引に理由をこさえてポチり。

 そして思惑通り誕生日当日に到着。ありがとう楽天books、そして素晴らしい日本の物流システム、配達員さんたち。

 カッターで丁寧に開封。うっかり書籍を切ったりしないようにね。

 はい!まず表紙!美しい!

 これは確かこの画集のために山田先生が新作で書き下ろされたものです(出典もとをはっきり覚えていませんが)。

 しばらくじっくり眺めてから、ページをめくりました。著作権があるので中身の写真は掲載しませんが、まずこの表紙の絵が一枚の紙で見れるように印刷されたページが折り込まれていました。びろんと広げてみるページ。
 そういうページのことはなんて呼ぶんだろうかと気になって調べましたが、答えに辿り着けませんでした。知ってる人に聞けば一発だと思うんですが、こういうピッタリの検索ワードが出てこない事柄をネット検索するのは意外と手間がかかる。
 びろんと広げて改めて細部まで眺めました。ほんっとうに美しい。そしてそのびろんページの裏にはまた違うイラストが。はぁ、、、こちらもまた素晴らしい。

 続いて目次。目次のページの端に添えられた陽子と景麒のイラストがまたよくて、、、。買ってよかった、誕生日にこれが読めて幸せ!と思いました。

 その後、この画集の発売にあたって、山田先生からの言葉が見開き一ページでありました。山田先生のお人柄が滲み出ていました。十二国記を知ってまだ五年くらいの私ですが、恐れ多くも感慨深い気持ちになりました。

 その後は、山田先生のキャラ一人一人の設定イラストが載っています。鉛筆で書かれたシンプルなイラストが、これまた綺麗!白い紙面にひかれた黒鉛の線から、色のある背景やキャラクターたちの内面まで思いを馳せてしまいました。画力ってすげ〜と脱帽です。
 しかも!!!そのイラストの横に山田先生がアニメ制作スタッフにあてて一言添えているのですが、その字がまたこれ美しくて驚きました。絵は言うまでもないですが、字も美しい。字だけでもじっくりじっくり何度も読みました。なんでこの字はこんなに心を引くのかって考えながら。
 書写して真似しようかと思っています。それくらい美しい字です。絵も字も紙面での表現として通じるものがあるのかもしれません。山田先生の美しい手書きを拝見できて、本当に買ってよかった。
 山田先生への憧憬の念に磨きがかかりました。

いや〜何度でも言うけれど、買ってよかった〜〜〜!!!

 十二国記はアニメ化に際して、原作から大きく改変された部分もあり人によって評価は分かれたりもしているようですが、私の十二国記への入り口ははアニメだったので特別なアニメです。無論、原作も大好きですが。
 当時、十八年ぶりの新刊「白銀の墟玄の月」の発売で盛り上がっているのをきっかけに十二国記の存在を知り、原作はかなり長いみたいだからまずはアニメでも、と軽い気持ちでとアマプラだったかネットフリックスだったかで見始めました。そしたら、どんどん引き込まれ寝食を惜しんで一気に見ることに。しばらくの間は何度もリピートして、あれやこれや考察したりして、頭の中が十二国記一色。宝物を見つけた気持ちでした。

そんな特別な思い入れのあるアニメの制作過程を垣間見れて、眼福でした。

 買ってよかった〜〜〜〜〜〜!!!

栫彩子(カコイアヤコ)関西が拠点のフリーのフローリスト。

店舗を持たず、受注制作でアレンジ・花束を制作し宅配便でお届けしています。書くことも仕事にしたい。趣味は読書と3DCG。


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