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大きな組織と小さな組織
こんにちは、人材紹介歴10年のAyakoです。
育休を終えたタイミングで元々所属していた900人規模くらいの親会社から、
30人規模くらいの小さなグループ会社に異動して、
ようやく2ヶ月が経過しました。
その中で感じた
大きな組織、小さな組織の違い
を今回はお話できればと思います。
【大きな組織】
・リソースが豊富(データベース、顧客数、広告、教育制度など)
・ブランド力(顧客・採用する候補者に与える印象)
・1つの領域を深掘りしやすい体制(人数が多いので担当できる範囲が細分化され、狭く深く極めていける)
・大規模な案件が多い(大規模なプロジェクトや大手企業との案件などに携わる機会がある)
・研修含めたミーティングやルール、承認プロセスが多くなりがち(人数が多いということはその分色々な人が所属しているため統率を取るには必要なことだったりする)
・管理職は実務をしない傾向
人数が多い分、組織が大きい分、ミーティングや評価で忙殺されて、現場仕事をしなくなる管理職が増え、最終的には市場感もわからぬまま部下のお尻を叩くしかできない管理職が増える
【小さな組織】
・リソースやブランド力が少ないので苦労する
これは本当に…一からなんでも自分でやらなければならないです。
・自由度が高い営業活動ができる
たとえば私の場合だと、
本社ではできなかった支店エリアの顧客を担当できたり、
他担当がついていて提案できなかった顧客に自分のリソースを活かしてアプローチできたりということが自由度の一つでした
・待っていても誰かが仕事を持ってきてくれるわけではない、誰かが細かく管理してくれるわけではないので自律が求められる
・ミーティング時間が圧縮され、また人数が少ないので活発な議論がなされる(本社で少人数のミーティングも、となるとその分数を増やさねばならなくなる)
・クロスセリングが活発
大きな組織だとメンバー間でのやりとりだけでは済まず上司の承認などが必要だったし、一人当たりの案件数が少ない分テリトリーを守ろうとする心理が働いてなかなか他部署に案件を回そうとしない。小さな組織では「興味あるならやる?」みたいな形で案件パスが自由に行われる
・大きな会社が注力しないニッチなマーケットなどにネットワークを持つ(ランチェスター戦略)
・サボっている人、能力がないのにいつまでもいるみたいな人がいない分、実力主義が強い(私の場合、ベース年収が減った分ちょっとインセンティブの割合が増えました)
思いつく限りだと、私の場合こんな感じでした。
これは会社のカルチャーにもよるので一概に断定することことはできないですが、
傾向としては参考になるかもしれません。
そして、どちらがいいということでもないんですね。
どちらも必要ですし、どちらに合うかは自身の性格や志向性、自身のフェーズによると思います。
個人的なおすすめは、
若いうちは大きな組織でベーシックなところを学び、顧客やインダストリーの知識を深め、
そのスキルが身についた上で、
小さな組織でチャレンジするというのが、面白いし、バランスが良いかなと思っています。
よく、
「同じ業界で移ってもメリットがない」
と仰る方も多いのですが、結構違います。
異動も含め同じ業界で3社経験してきた私の実感です。
「小さい会社だとブランド力がないからそのマーケットで勝てるの?」
と言われる方もいらっしゃいます。
これは半分事実、でも自分の実力とマーケティング次第かとも実感しています。
実際私の計画では、もう少し大きな会社にいて、もう少し実力をつけてから、小さなところへという気持ちでしたが、
のっぴきならない事情があり、このタイミングとなりました。
でも個人的には大きな組織にいたときより、仕事はしやすく、良い決断だったなと振り返っています。
なので、自身のフェーズに加えるとすると、タイミングですね。
案件があるタイミング(景気が悪くなると実力問わず募集自体がなくなります…)、
自分にとって必要なタイミングも重要だとは思っています。
あくまでも答えは一つではないですし、それぞれの価値観が大事だと思いますが、
ぜひキャリア構築や転職において参考にしていただければ幸いです