ジム仲間探しにマッチングアプリを活用、アディダスとバンブルがコラボ
こんにちは、Ayakoです。海外市場・消費者トレンドの最新情報を独自の洞察でお届けします。
2024年1月15日、スポーツウェアブランドのアディダス(adidas)とマッチングアプリのバンブル(Bumble)がコラボして、新機能「Gym buddy(ジムバディ)」をリリースしました。この新機能は、BumbleアプリまたはBumble For Friendsアプリで「ジムバディ」バッジをプロフィールに表示することで、同じくワークアウト仲間を探しているユーザーをこれまでより簡単に見つけることができるというものです。
今回は、この新機能とともに、アディダスとバンブルの取り組みや、マッチングアプリの新たな可能性についてお話しします。
ジム仲間探しの課題
ジムに通いたいけれど、周りの目が気になったり、使い方のわからないマシンがあって、一歩踏み出せない。そんな、ジム恐怖症を表す言葉「gymtimidation(ジムティミデーション)」が存在します。実際のところ、アディダスの18-25歳の健康・フィットネスに興味を持つ消費者を対象に行った調査*によると、3人に2人がジム恐怖症を経験していると回答しました。
ジム恐怖症は、運動を諦める大きな原因の一つです。そこで、アディダスとバンブルは、ジム仲間を見つけることで、ジム恐怖症を克服し、運動をより身近なものにしたいと考えています。
[*アディダスの調査:韓国、メキシコ、ブラジル、日本、イギリス、ドイツ、フランス、UAE、中国、米国在住の18〜25歳の健康・フィットネスに興味を持つ4,868人を対象に調査。]
「ジムバディ」バッジでジム仲間を見つける
今回の新機能は、Bumble アプリまたは Bumble For Friends アプリで「ジムバディ」バッジをプロフィールに表示することができ、バッジをきっかけに、同じくジム仲間を探しているユーザーを簡単に見つけることができます。
「ジムバディ」バッジは、恋活や婚活だけでなく、純粋にジム仲間が欲しい人も利用できます。また、ジム初心者や、新しい運動を始めたい人も、経験者と一緒にトレーニングすることで、より効果的に運動を楽しむことができます。
アディダス新トレーニングコレクションも発売
adidasは、「ジムバディ」バッジのリリースに合わせて、2024年春夏新作トレーニングコレクション「Strength」を発売しました。このコレクションは、環境に配慮した素材を使用し、運動中の安定性と快適さを追求したデザインとなっています。
マッチングアプリの新たな可能性
「ジムバディ」のリリースは、マッチングアプリの新たな可能性を発揮する一つの例と言えるでしょう。マッチングアプリは、従来の恋活や婚活だけでなく、趣味やイベントごとなど、デジタル内で同じニーズを求めている相手と繋がれる、全く新しい出会いを提供しています。
また、近年では、恋活でマッチングアプリを使う若者の興味が減少してきているかもしれません。AxiosとGeneration Labが2023年10月に全米の大学生978人を対象に実施したアンケート調査結果によると、79%がマッチングアプリを使用していない(たとえ月に一回の頻度であったとしても使用していない)と回答しました。
このような状況の中、「ジムバディ」のような、趣味やライフスタイルを軸にしたマッチングアプリ機能の登場は、マッチングアプリの新たな活用の可能性を示唆しています。
(以前、アメリカのサンクスギビングデーについて紹介した記事では、バンブルのフレンズギビングに向けた新機能についてのお話しをしました。下記にリンクをシェアします。)
まとめ
アディダスとバンブルの取り組みは、ジム恐怖症を克服し、運動をより身近なものにするための画期的な試みだと思いました。また、恋活や婚活だけでなく、趣味が合う仲間や新しい友達を探すというマッチングアプリの使い方も、現代のニーズに合った新しい使い方と言えるのかもしれません。