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火神について(その1)

 日本の神話ではイザナミが産んだ火の神(カグツチノミコト)が原因で亡くなり黄泉の国へ去ってしまいます。怒ったイザナギは火の神(カグツチノミコト)を切り殺し、その様子が火山の活動や火山の噴出を象徴しているとされ産まれた神の名は火山や山焼きに関連しているという説があります。カグツチノミコトの血や死体から産まれた神々は水神、火神、雷神、岩石神などです。
 日本では飛鳥時代ごろ鍛治の技術がある渡来人が鉄などを扱い有能とされ多くの職人が増えました。そして火を扱う人間には多くの智慧が授かり産業が発展していきました。現代では火力を動力とする事が当たり前で偉大なカグツチの力が、あらゆる事業などにも徳があるとする神社もあります。
 仏教では三宝荒神でで『かまど神』としてかまどが最も神聖な場所で信仰されていました。また火の神(カグツチノミコト)を奉る神社で有名なのは愛宕神社で全国に約900社以上あり、愛宕山も全国に100以上あるのです。先日の『風水について』記載しました、「伊勢へ七たび 熊野へ三たび 愛宕まいりは月まいり」と言われるほど人気の民間信仰で防火や勝利のご利益があります。そして『あたご』という名は古い言葉で『火』を意味するとも云われています。こうして火の神様の信仰は大変人気ですが、沖縄、琉球の火神はどうでしょうか。私が務めた神事の中で神が方言で教えて道理、神理を皆様に伝えたいと思います。

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