陰口や悪口がなくなるだけで組織は変わる
こんにちは。
今日はとても良い天気で、春が待ち遠しくなりますね。そんな私は猛烈に家事をしながらnoteを書いています。
今日は以前Twitterで反響をいただいた、職場での陰口や悪口の禁止について書きたいと思います。
たくさんの共感の声をいただくとともに
・愚痴くらい言わせてよ
・ルールにしなくてもやらないのがあるべき姿
・すでに陰口悪口が蔓延している職場を変えるにはどうしたらいいか
と言った声もいただいて、どの意見にもとても共感し有り難く読ませていただいておりますが
上記も踏まえてもう少し丁寧に書きたいなと思いnoteを更新することにしました。
◆転職して初めて出会った文化
今の会社に転職して、陰口や悪口はNG、原則として本人に直接伝えるという文化に出会いました。
私たちは「問題は人と人との間にある」という考え方を大切にしています。個に帰着させても問題解決されることが少ないからです。
基本的には誰も「自分の会社を潰してやろう」とは考えていなくて、会社を良くしたいと思っているのに、どこかで関係が捻れて上手くいかなくなります。
その時に陰口や悪口を言って問題が解決したことを私は聞いたことがありません。基本的に問題解決したり関係が改善するのは、当人たちが腹を割って話し合った時だと思います。
だからこの文化は私達が誇るべきものだと思っています。
◆少々の逸脱は許容範囲
この文化については、私の上司でありリンクアンドモチベーション取締役の麻野さんの書籍「すべての組織は変えられる」に書いてあります。今回は書籍の一部を引用しながらお伝えできたらと思います。
一言でも言ったら即アウトみたいなことはしておらず、少々の逸脱は許容範囲としています。
※囲っているのが書籍からの引用です
少々の逸脱は許容範囲としています。
まあ、メンバー同士で飲みにでもいって、チラッと愚痴をこぼすくらいのことはあってもいい、それでも最後はみんな気持ちを前に向けてお開きにして欲しい、というのが偽らざる私の願いです。
陰口や悪口には、ビジネスパーソンとしてのせめてもの憂さ晴らし、ストレス解消のちょっとした妙薬といった要素があることは知っています。
しかし、陰口、悪口の弊害は看過できないほどに大きいのです。
以前更新したnote「9ヶ月連続未達成だった組織が復活した理由」にも書きましたが組織状態が悪い時は
・上司のマネジメントがイケてない
・部下のスタンスがイケてない
・あの人だって陰口言ってるじゃん
と言ったような、陰口悪口がありました。
そういうのがはびこっている間は、他責文化が蔓延していて組織は悪くなるばかりでした。実体験として、弊害は本当に大きいと思います。
◆実践の積み重ねで文化を作る
そうは言っても今陰口や悪口がある組織に、いきなり禁止と言っても無理があると思います。
ことは一朝一夕にはいきません。実践の積み重ねによってそういう文化を作っていくしかないのです。
私が心がけているのは、中身がどんなことであれ、私個人に対していってくれた意見はできる限り頭ごなしに否定せずに、直接言ってくれたその行為を承認する、ということです。
もちろん、受容承認したからといって、必ずしも、意見をそのまま取り入れるということではありません。
大事なのは、直接、伝えられる雰囲気の醸成です。そのためには、受容承認の姿勢を持ち続け、どんな時も崩さないことです。
その積み重ねで「大丈夫の範囲」が広がっていきます。その延長線上には、禁止令を出すまでもなく、自然のうちに、陰口、悪口が消えるという、理想的な組織の姿が見通せるのではないかと思います。
私たちのリーダーは本当に言行一致の経営をしています。
私のチームは、新規入社者がジョインした1ヶ月後に「1month presentation」という前職や前の部署と比較した時のgood/moreをチームメンバー全員の前でプレゼンするという企画があります。
私も中途入社して1ヶ月後にその機会をいただいたのですが、資料を作り過ぎてしまい笑、時間内に終わらず「後の詳細は送るので皆さん良ければ読んでください」と言って終わりにしようとしたら
「勝田、時間オーバーしても良いから最後までやって良いよ」と上司から言われプレゼンを最後までしました。
そして伝えきれなかった更なる詳細は、上司を飲みに誘ったら快諾してくれ、焼肉屋で肉を焼きながらひたすら私が改善案を伝えるという会をすぐにやってくれました。
焼肉屋にいるのに2in1で印刷した改善案資料を渡されて、ひたすら改善案を聞く上司の身になるととてもしんどいです(笑)
これまでお世話になったリーダーは全員、「意見を言っても大丈夫」という心理的安全を全力で与えてくれたなと思います。
自分で言うのも何ですが本当に素敵な職場です(笑)
もちろん受容の後で、戦略を理解していない意見の時はフィードバックを貰いながらすり合わせるのですが、「怒られたり伝わらないのが嫌だから言えない」というのは全くないです。
この「1month presentation」は今も続いていますが、伝えてくれたメンバーと改善案に心からの感謝と本気で向き合う姿勢を絶対に忘れないようにしています。
教えてもらったことを私が実践して、組織が変わっても変わらない文化を創ろうと思っています。
◆陰口悪口は無自覚なことが多い
陰口悪口を言っている本人は無自覚なことが多いです。悪気なく言っているということです。
組織として大切なのは
・言っても大丈夫という文化を作ること
・無自覚の陰口悪口には、「それを本人に伝えよう」と気づいた人が提案すること
だと思います。
そして、組織に関わるメンバーが
・言いづらいことを本人に直接伝える勇気を持つ最初の1人に
・どんなにグハーっ!となったり、腹の立つ意見でも「伝えてくれてありがとう」と感謝して受容する最初の1人に
・無自覚で誰かのせいにしている仲間に「それを本人に言おう」と愛情を持って伝えられる最初の1人に
なることを意識できれば、今は陰口悪口があったとしてもいつか必ず改善できると思います。
そしてその先には、禁止なんて言わなくても全員がそれを当たり前に実践できる文化ができると私は信じています。
では、皆さん来週も頑張りましょう!
また次回。
◆Twitterアカウント
https://twitter.com/@ayacos11
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