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《無駄話》天上の虹
こんにちは。
Ayaです。
今日は私の愛する漫画『天上の虹』を取り上げたいと思います。
『ガラスの仮面』の記事で「もう一つ完結を待っていた漫画が完結した」という話を書かせてもらいました。その漫画がこの『天上の虹』です!
天上の虹
里中満智子先生による歴史漫画で、飛鳥時代の女帝・持統天皇を主人公にした物語です。
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讃良皇女(後の持統天皇)は中大兄皇子(後の天智天皇)の第二子として生まれます。しかし母方の祖父・蘇我倉山田石川麻呂が父に謀反の疑いをかけられて横死、母の遠智娘も嘆きのなか亡くなりました。讃良は幼心に父への復讐を誓い、『お父さまより強くなってみせる!』と宣言します。
父の命令で姉大田皇女と一緒に叔父の大海人皇子(後の天武天皇)のもとに嫁ぎます。姉が若くして亡くなり、壬申の乱では夫を支えます。天武天皇の即位後には皇后として支えますが、天武天皇の崩御後事件が起きます。
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この作品を知ったのも小学生の時でした。当時万葉集に凝っていて、父が教えてくれました。連載開始から32年経った2015年完結しました!『天上の虹』との出会いから里中満智子先生の大ファンになり、『女帝の手記』や『長屋王残照記』など古代史を取り扱った作品、『アリエスの乙女たち』や『あすなろ坂』(一押し作品です!いつか取り上げたい!)など愛読しました!いまでも大好きな漫画家さんです!
今回の投稿では私の好きな『天上の虹』の登場人物を取り上げます。
中大兄皇子(後の天智天皇)
『天上の虹』というより、『日本史で好きな人物は?』と聞かれたら、たぶん一番に名前をあげると思います。
蘇我蝦夷入鹿親子、古人大兄皇子、蘇我倉山田石川麻呂、孝徳天皇、有間皇子と彼に滅ぼされた人物は枚挙にいとまがありません。
彼らの怨念に苦しめられながら、国家の礎を築いた人物だと思っております。
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『天上の虹』で好きなのは、娘讃良皇女と「子どもたちの中で誰が一番自分に似ているか」という話になったときに、「讃良、お前だ」と即答しているところです!歴史上の2人を見ていても、讃良皇女が一番似てたんだろうなと思いますし、彼女が女性であったことを悔やんだのではなかろうかと思います。(後継ぎだった大友皇子の母は地方豪族出身で、讃良皇女の母よりも身分が低かった)後年亡霊になって讃良皇女に「もはや私より強い。哀れだと思う」と言ってきてますし、子どもたちのなかでは一番讃良皇女を愛していたのではないかと思っています。
惜しむらくは正妃倭姫王の扱いがサブキャラのこと。彼女を主人公にした作品で長岡良子先生の『夢の奥城』があるので、もう少し取り上げてほしかったです。
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天智天皇の皇后倭姫王が主人公。中大兄皇子に父古人大兄皇子を殺され、その妻となった倭姫王の生涯を描く。
ちなみに『夢の奥城』でも『天上の虹』と同じく、良心を苛まれながら冷酷な権力者として国の基礎を創っていくというキャラクターで描かれているのですが、園村昌弘先生原案・中村真理子先生作画の『天智と天武』ではぶっ飛んだキャラクターにされてるので、いつか取り上げたいです笑。
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中大兄皇子(右)と大海人皇子(左)の骨肉の争いを描く。
御名部皇女
『天上の虹』の女性登場人物(勿論讃良さまは除く)で一番好きなひとです。
御名部皇女は天智天皇の三女で、母は讃良皇女の母の妹です。つまり讃良皇女にとって異母妹であり、母方では従妹にあたります。実妹安倍皇女(後の元明天皇)は天武天皇と讃良皇女の息子草壁皇子に嫁ぎ、彼女自身は天武天皇の長男高市皇子と結婚します。
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しかし、高市皇子には忘れられない女性がいました。大友皇子の妻の亡き十市皇女です。
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御名部皇女はそのことを知りながら、夫の高市皇子を愛し支え続けます。次第に高市皇子も御名部皇女を愛するようになり、2人の間には長屋王と鈴鹿王が生まれます。穏やかな家庭生活を得た御名部皇女でしたが、高市皇子は突然亡くなってしまいます。
御名部皇女のその後はよくわかりません。妹の元明天皇の即位時には歌のやりとりがあるので存命していたようです。息子の『長屋王の変』は知らずに穏やかに亡くなっていてほしいと思ってしまいます。
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『天上の虹』、取り上げました〜!
この時代は大好きなので、歴史のマガジンでも取り上げたいです!
明日から世界史にもどります。『ピカソと女性たち』です!