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《聖人-2》聖人とは

こんにちは。
Ayaです。
前回の《聖人-1》ではパウロを取り上げましたが、そもそも聖人の定義を書いていないことに気がつきました(汗)今回はその補足です。

聖人とは


キリスト教における聖人とは、

信仰と徳の点に秀でた人に対し、教会が与える称号

精選版 日本国語大辞典

と定義されています。教派によっては認められていない場合もありますが(特にプロテスタントでは認められない場合が多い)、今回はカトリックでの列聖について述べます。
当該人物が亡くなると、所轄の大司教がローマ教皇に対して審査を請求します。ローマ教皇が当該人物への調査の開始を宣言すると、その人物は”神の僕”とされます。この調査によって当該人物の功績が認められると、ローマ教皇は”福者”として宣言します(列福)。

福者の代表的人物・高山右近


聖人とされるにはさらに手続きが必要です。殉教者ではない限りは、二回以上の奇蹟が証明されなくてはいけません。見事証明されれば、ローマ教皇が”聖人”として宣言します(列聖)。

このようにいくつかの手続きが必要なため、列聖されるまでは数十年かかるのが普通です。生前から人気の高かったマザー・テレサは死後9年で列聖されていますがこれは珍しい例であり、ジャンヌ・ダルクにいたっては400年以上かかっています。

マザー・テレサ(1910~1997)
ジャンヌ・ダルク(1412~1431)

またロシア正教会では、ニコライ2世一家などロシア革命で犠牲になった人々を”新致命者”として扱っています。

新致命者のひとりエリザヴェータ・フョードロヴナ・ロマノヴァ
ニコライ2世皇后アレキサンドラの姉。妹と同じくロシア皇族に嫁ぎ、夫の死後修道女となっていたが、ロシア革命で処刑された。

以上、『聖人とは』でした。短い記事ですが、久しぶりに更新できてよかったです。こんな感じでマイペースに続けていきたいです。


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