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《無駄話》人種とエンターテイメント
こんにちは。
Ayaです。
最近こんな記事を見つけました。
古代エジプト最後の女王クレオパトラ7世を黒人が演じることに批判の声が上がっているという内容です。
彼女については私の記事でも取り上げたので、ついこの記事にも目を通してしまいました。
私の記事でも触れているように、実際のクレオパトラはマケドニア系の家系なので、黒人である可能性は低いです。
映画『三銃士』のルイ13世妃アンヌ・ドートリッシュを黒髪の女優が演じたこともあったので、初めてとはいえません(実際のアンヌは金髪碧眼)。しかし、『三銃士』の場合はフィクションということが知れ渡っており、実際の歴史だと考えるひとはほとんどいないでしょう。
ところが、このnetflexの映画の場合、フィクションであることが『三銃士』のように周知されていません。
現在、エンターテイメント界では人種に関して発言することは、タブーと見なされていると感じます。実際、有名な賞の審査員が白人ばかりであることが問題になり、多くのアクターたちが受賞辞退するという動きも起きています。
しかし、作品の根幹を揺るがすような変更をしてもいいのかという疑問が生じてきます。
名作『風とともにさりぬ』では、南北戦争の南部を舞台としていることから、配信が停止されたこともありました。しかし、この作品はマミー役・ハティ・マクダニエルが黒人初の助演女優賞を受賞した記念すべき作品でもあります。
そのうち、人種差別的な内容の作品について語ることもタブーとなってしまうのではないかという危機感を感じています。
前にエコテロリズムについても取り上げましたが、芸術作品は芸術作品そのものを鑑賞していきたいものです。