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《無駄話》カリグラフィー

こんにちは。
Ayaです。
今日は趣味のひとつであるカリグラフィーについて書きたいと思います。

カリグラフィーとはギリシャ語で『美しい書きもの』という意味で、簡単にいうと『西洋の書道』です。手書きで作成された写本などで見ることができます。時代により字体も変わってきてますが、本格的に定義したのは19世紀のジョンストンという人物です。彼は自身の開発した字体だけでなく、過去の字体たちにも名付けや定義をしていったのです。
私がカリグラフィーと出会ったのは高校生ぐらいのときでした。少しやってみましたが飽きてしまい忘れていたのですが、社会人になって再発見してハマってしまいました。
最初は教室に通っていたのですが、時間が合わなくなってきたので、現在は独学でやっています。今日はすでにかじったことのある字体について、私の文字も晒しながら紹介しようと思います。まずは、カリグラフィーで使用している道具たちです!

カリグラフィーで使用している道具たち

カリグラフィーで使用している道具たち

近年はカリグラフィー用の万年筆なども販売されていますが、私は専用のペン先をはめるホルダーを利用してます。ペン先は字体によって変えるようになっています。ペン先を無くさないように、メトロポリタン美術館展で購入したチョコの空き缶に入れてます。
普通に万年筆用で販売されているインクを使うこともありますが、カリグラフィー用のインクも販売されています。黒インクはクルミの実を潰して作られたインクで練習用、金のインクはカードなどを作成するときに使っています。作品によっては絵の具を使うこともあります。
紙は色々使えますが、私は教室でトモエリバーという会社の紙を使うようにと教わったので、愛用しています。ただ結構お値段がするので、滲まないレポート用紙で代用されている方も結構いるようです。
傾斜板を使う字体があるのですが、傾斜板が場所をとるのと購入すると高いので、バインダーを分厚い本に立てかけて使用してます。
主な道具はこんな感じです。都内に専門のお店がいくつかあるので、そこを巡るのも楽しいです。次は見本にしているテキストの紹介です。

カリグラフィーのテキスト

独学でカリグラフィーを勉強している私ですが、参考にしているテキストは主に2冊です。
『カリグラフィー・ブックーデザイン・アート・クラフトに生かす手書き文字』(三戸美奈子著)


カリグラフィーを始めた頃に購入した本です。カリグラフィーの歴史やさまざまな字体、作成例が掲載されていて、とても参考になります。辞書代わりに使っています。
『カリグラフィー本格入門独習ブック』(小田原真喜子著)

この著者さんは今でも有名なカリグラファー(カリグラフィーを書くアーティストさん)です。上の本よりもよく使われている3つの字体について細かく解説してくれている本です。なので、こちらはテキスト的に使っています。
他にも教室でいただいたプリントや海外のカリグラファーのテキストなども利用させていただいています。海外のカリグラファーのテキストは解説も英語なので(当たり前)、モチベーションを保つために利用させてもらってます。日本で販売されているのはモダン・カリグラフィーという新しい字体が多いので、なかなか入手が難しかったです。
テキストの紹介まで終わりましたので、私のかじったことがある字体について取り上げます。私が独学で練習している字体は全部で3種類です。

カッパープレート体

私が初めて習った字体です。18世紀イギリスで使われ、速く書けるようにしたものです。簡単にいうと、筆記体に近いものです。

『カリグラフィー本格入門独習ブック』より

習い始めたときは知らなかったのですが、中級レベルだそうです。この字体をさらに簡略化すると、スペシャリアン体、モダン・カリグラフィー体になります。私のは本稿トップ画やこんな感じです。

職場の先輩の結婚式で書かせてもらいました。

アルファベットは大抵書けるようになったのですが、フローリッシュと呼ばれる装飾はまだまだなので日々勉強中です。

イタリック体

カッパープレート体の次に練習を始めた字体です。簡単に言うと、Wordのイタリックという書体に近いです。ローマ時代に確立されて、ローマ教皇庁の公文書に使用されていました。

『カリグラフィー本格入門独習ブック』より

カッパープレート体に比べてシンプルで簡単そうにみえますが、一番苦手な字体です。シンプルすぎてバランスが取れない‥。レベル的には初級らしいんですが、苦手すぎていまだに本番書きはしたことないです。まだまだ練習が必要ですね‥。

イタリック体の練習

ゴシック体

イタリック体が難しすぎて、現実逃避で学び始めた字体です。イタリック体と同じ頃使われた字体ですが、イタリアが中心だったイタリック体に対し、ゴシック体はドイツが中心だったそうです。中世の祈祷書とかに使われている字体にイメージが近いです。
書き数が多く、紙が黒くなることから、『ブラック・レター』とも言われています。

『カリグラフィー本格入門独習ブック』より

今のアルファベットと形が違う文字もありますが、意外にもバランスが取りやすくて、イタリック体よりは簡単です(私的に)。ノーマルな字体はほとんど書けるようになったので、ちょっと変わった字体を書けるようにしたいです。

先輩にプレゼントした写真立ての一部。このお店は写真などを掘ってくれるサービスをしていて、自分で書いた文字を掘ってもらいました。

今のところ、学んでいる字体は以上の3つです。他にもたくさん字体があるので、少しずつ勉強していきたいです。
今は知り合いの方の結婚式のウェルカムボードを書かせていただいたり、友人へのカードで書いたりしかできていないのですが、将来的には中世の祈祷書やウィリアム・モリスの模写やオーダーで書いたりしたいなと思ってます!!
お目汚しして申し訳ありません。いつかまた取り上げるかも?しれないので、温かい目で見守っていただけたら幸いです。次回も無駄話を更新予定です!

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