《聖書-17》イエスの宗教活動
こんにちは。
Ayaです。
イエスの宗教活動は主に奇蹟と説教によって成立していました。今日は有名な奇蹟と説教内容についてまとめます。
カナの婚礼
イエスが初めて起こした奇蹟です。
地方都市カナへ、イエスとその一行は婚礼に招かれていました。宴がすすむにつれてワインがたりなくなってしまいました。このように宴の最中にワインをきらすのは恥とされていたため、マリアはそっとイエスに伝えます。
するとイエスは、
世話役のもとに運ばれたのは極上のワインでした。水をワインに変えたのです。
イエスの変容
イエスはペトロ、ヨハネ、ヤコブを連れてある山に登りました。弟子たちと祈っていると、
ペトロが、興奮して
というと、雲に覆われてしまいました。その雲のなかで、
という声が聞こえてきます。弟子たちが恐れおののいているなか、イエスだけ毅然としていました。
ラザロの復活
なかでも人々から求められたのが病気の治療でした。現代の我々には俗世的に感じてしまいますが、当時は病に苦しんでいるのも自業自得という考え方でしたので、人々にとっては藁にもすがる思いだったのでしょう。
しかし、イエスはそれだけでなく、死者を復活させました。さすがに人数は少なく、2人しかいません。
さて、そのひとりがラザロです。ラザロには姉妹マルタとマリアがいて、全員イエスの熱心な信者でした。彼は病気に苦しみ、亡くなってしまいました。
イエスは彼の死後4日後に到着しました。姉妹マルタとマリアは憔悴しています。すると、イエスは
マルタは最後の審判のあとに復活すると思っていたのです。しかし、イエスはこう声をかけます。
イエスはマルタ姉妹と弟子たちを引き連れ、ラザロの墓へ向かいます。
さて、奇蹟についてはここまでにして、次はイエスの教えについてです。すでに何度か書いていますが、イエスがとなえた神は『赦しの神』、つまり慈悲深い存在でした。それが分かりやすい有名な例が『放蕩息子の帰還』です。
放蕩息子の帰還
あるひとに息子がふたりいました。兄は真面目な人物でしたが、弟は父親から生前贈与してもらい、遊び惚けていました。財産をすべて使い切り、一文無しになって、父のもとに戻って来ました。それなのに、
兄はあきれ果てましたが、父親は
となだめるのでした。
このたとえ話は父が神、兄は律法学者、弟は恵まれず律法を守れなかった罪びとに対応しています。
当時の律法学者たちは律法を守ることができない人々は救われない、神を『畏怖の神』として唱えていました。その教えを否定し、イエスは『赦しの神』と唱え、恵まれず律法を守ることのできない人々の信仰を集めはじめたのです。律法学者たちにしてみれば面白いはずもなく、彼らから嫌われていました。一時田舎に引っ込みましたが、『人類の贖罪』のためにエルサレムに向かうのです。