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《美術展》田中一村展

こんばんは。
Ayaです。
今年も残りわずかとなりましたが、美術館巡りの感想をかけていないので、急いで書いてます(汗)

11月某日
翌日に引っ越しを控えていて準備のために有休を取っていたのですが、このふたつの美術展はどうしても行きたかったのです。
当時開催中だった東京都美術館の『田中一村』展と、国立西洋美術館の『モネ』展です。
すごく迷ったのですが、今行かねばいけないような気がしたので、引っ越し準備を爆速で終えさせ、行ってきました。
今日は前半で行った『田中一村』展の感想です。

平日とはいえ、『モネ展は混んでるだろうな〜』と覚悟していたのですが、田中一村展のほうが混んでました(展示室が狭いから??)

気に入った作品

(1)『椿図屏風』
今回の美術展で気づいたのですが、田中一村といえば奄美に移住してからの作品が有名ですが、私は若い頃の作品が好みでした。
最初に印象に残った作品はこちらの『椿図屏風』。
幼いころから学んでいた南宋画からの脱却を目指していたころの作品とのこと。

椿図といえば、私にとっては速水御舟の『名樹散椿』で、この作品を見て咄嗟に思いつきました。

速水御舟『名樹散椿』(本展未出品)

速水作品が余白を大きく取っているのに比べて、
こちらは画面いっぱいに椿を描くことで迫力が圧倒的でした。
速水作品は余白が静寂さを醸し出していますが、
田中作品はダイナミックさがいいなと思いました。

(2)『白い花』
東京藝術大を中退してから公募展に応募することの少なかった一村。こちらは唯一の公募作品。
白い花と葉っぱの緑のバランス、鳥のオレンジが引き立つ。


(3)『溶樹に虎みゝづく』
一村は昭和33年奄美へ渡り、一度千葉に戻りますが、ふたたび36年に奄美へ。それからなくなるまで、職工をしつつ、奄美で過ごしました。
代表作『奄美の海に蘇鉄とアダン』はこの頃の作品ですが、私のお気に入りはこの『溶樹に虎みゝづく』です。
樹木に溶け込むようなミミヅクの存在感がすごかったです。



全く知らない画家でしたが、とても見応えのある作品ばかりでした!

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