《ドラマ》光る君へ第39回感想

こんばんは。
Ayaです。
昨日に引き続き、光る君へ第39回の感想です。

・彰子、第二子・敦良親王(後朱雀天皇)を出産。
→彰子本人は娘がいないことを寂しがったと言われているが、倫子ママの言う通り、彰子の強運は二人の皇子を儲けたことである。後一条天皇は皇子なく崩御してしまうが、後朱雀天皇の血筋が残ったことで、弟頼通の摂関政治も継続することができた。妹たち(姸子・威子・嬉子)にはできなかったことである。
・賢子の裳着の衣装が道長から届けられた。惟規がうっかり口を滑らせたことで、まひろパパにも出生の秘密がバレた。
→隠す気ないんかい(2度目)。まひろパパ、道長に伝えたほうがいいって言うなんて、彼らしくない、出世欲がプンプンするぞ。
・病の伊周は息子道雅に『道長に従うぐらいなら出家しろ』と遺言し、定子ありし日の栄華を思い浮かべながら、世をさった。享年36。
→実際の伊周は娘たちに『宮仕えして親の名に恥をかかせないように』とも命じている。長女は頼宗の正室として重んじられたが、次女は結局彰子のもとへ出仕している。
道雅は当子内親王との悲恋ののちにさらに素行を悪化させていくこととなる。
・兄の死を各所に報告する隆家。兄のようにはならないというが、道長は敦康親王の後見に隆家がなることが明らかに嫌そう。
→修子内親王、初の成人姿。娍子役の女優さんと同じ人に見えたのだが、気のせい？？
隆家の太宰府赴任は彼本人の希望と言われているが、道長のこの反応ではわざと飛ばした？？
・まひろが彰子に漢文を教えていると、妹の姸子がやってくる。十歳以上歳の離れた東宮(居貞親王)のもとへ入内するのは嫌だと愚痴る。彰子は行ってみなければ幸せかどうかもわからないと励ます。姉妹の会話を聞いていたまひろが苦言を呈そうとするが、嫌われてしまう。
→姸子は姉妹のなかでも一番の美人で派手好きな性格だったとされているから、こんな性格に描かれていると思われる。
彼女が禎子内親王しか生むことが出来なかったため、道長と三条天皇の仲は決裂する。しかし、その禎子内親王が後三条天皇の母となることで、摂関政治は終わる。
・東宮のもとへ入内した姸子。夫よりも義理の息子・敦明親王に心惹かれる。
・敦明親王は顕光の娘・延子と結婚。これは顕光の道長への牽制である。
→姸子は女三の宮のオマージュ？？
さすがに継子の結婚相手と挨拶するようなことはないと思う。というか、娍子役の女優さん、ついこの間まで出ていたのに、なぜ出ない？？
延子役の女優さんが美人でびっくり(一番衣装もあっていると思う)。長女元子が想像妊娠のうえ引きこもっている一郎太顕光にとって、延子は最後の手駒である。延子は父の期待に応えて一男一女を儲けるが、結局道長に取り上げられ(敦明親王は延子と離婚、道長の娘寛子と再婚)、失意のなか亡くなる。そのため、顕光親子の怨霊は寛子を呪い殺したと言われている。
・元服の報告に藤壺へやってきた敦康親王。あきらかに寂しそうな親王を励まそうと、彰子は手を握る。あまりの生々しさに道長は怒りを露わにし、まひろに『お前の物語にかぶれている』と当たり散らしたり、行成に元服後親王を宮中から追い出すよう命じる。
→具平親王の娘と結婚させるのは、この危惧からから？？実際に親王の結婚に尽力したのは相婿の頼通だとされているが、このドラマでは親王と頼通は特に親しくしているように描かれていないから、この線でいくようだ。
・賢子の裳着。
・まひろパパの越前への赴任が決まる。失恋の気分転換に惟規が父を越前まで送っていくことになる。惟規も少しずつだが昇進しており、いとはやっとこの家に運が向いてきたと送り出すのだった。
・越前への道中、突然倒れた惟規。都に残してきた家族を思う和歌を書き付けて力尽きる。突然の悲報に、嘆き悲しむまひろたち。
→姉のせいで愚鈍なイメージが強い惟規だが、勅撰和歌集に選ばれるほどの歌人であった。
若くして亡くなってしまうが、玄孫には清盛の腹心として権大納言まで昇進した藤原邦綱がいる。
また女系で三条家につながっており、三条家を外戚とする後小松天皇や崇光天皇、後光厳天皇にも彼の血は受け継がれていた。

ついに世をさった伊周。
彼があの事件を起こさなければ、敦康親王の即位は確実で、道長は失脚、彼も関白として父や祖父のように権勢を奮っていたかもしれません。
プライドが高く傲慢な人物てして描かれることの多い彼ですが、定子が亡くなった際は遺体に取り縋って泣いたと言われているので、情にもろい性格だったようです。そんな彼を、清少納言は呆れながらも憎めず『こころのおさなけるひと』と書いたのかもしれません。
次回はとうとう一条天皇が崩御するようです‥。わかってはいるものの、悲しい‥。