《美術館》無言館
こんにちは。
Ayaです。
今日8月15日は終戦の日なので、戦没画学生慰霊美術館無言館について取り上げようと思います。
私が行ったのは、2020年の9月末。
祖母に会う予定で連休をもらったものの、例の流行病でとりやめることになってしまいました。
2連休もらったのにもったいないなぁと思い、せっかくなのでいきたい美術館が多い長野県に行くことにしました。軽井沢千住博美術館、北斎館に行った後、無言館に行ってきました。
無言館とは
無言館は館主窪島誠一郎氏と野見山暁治画伯の尽力で収集された戦没画学生や画家等の作品が展示された美術館兼慰霊館です。長野県上田市にあります。
太平洋戦争初期は徴兵を免除されていた大学生たちでしたが、戦争が行き詰まり兵力の補充のため徴兵対象となります。いわゆる『学徒出陣』です。
『学徒出陣』のなかには当時美大で学んでいた画学生たちもいました。勿論彼らだけでなく、画家たちや美術教師たちなども従軍することとなります。彼らは入営する前日まで描き続けました。愛する家族や恋人らを描いた彼らは、いつか戻れる日、また絵筆を握れる日を望んだことでしょう。しかし、そのほとんどが異郷の地で亡くなったのです。
この画学生たちの作品が忘れ去られるのを惜しんだのが、館主窪島誠一郎氏です。生き残りの野見山暁治画伯(満州へ従軍2020年逝去)の協力を得て、従軍画学生の遺族らのもとを訪れて作品を収集。当初は窪島氏が経営していた信濃デッサン館の片隅で展示されていましたが、集まるにつれ手狭になり、1997年『無言館』を設立。設立当初は37名の80作品のみでしたが、現在は108名600作品を超えたそうです(2010年)。
戦争で亡くなった画学生たちを伝えてくれる無言館ですが、その設立経緯から攻撃を受けることもしばしばありました。
2005年慰霊碑にペンチがかけられた事件が起こりました。結局犯人は分かりませんでしたが、この事件を忘れ去らないようにそのままにしているそうです。
いつもだったら、気になった作品について書くのですが、表現しきれるか不安なので、今回はやめておきます。
私は戦争について何も知らない世代ですが、生きたいと思いながら叶わなかった先人たちがいたことを忘れないよう、知る努力はできるだけしたいとおもいます。
今日《美術館》というマガジンを設置しました。行った美術館や展覧会についてまとめる予定です。マガジンも4つ目ですが、のんびり更新していく予定ですので、優しく見守っていただければと思います。
※追記※
2022年8月27日放送予定の24時間テレビで取り上げられるそうです。劇団ひとりさん監督・脚本、浅野忠信さん主演。もしお時間があればご覧ください。
「24時間テレビ45」スペシャルドラマは「無言館」監督・脚本 劇団ひとり×主演 浅野忠信タッグによる本格ヒューマンストーリー|24時間テレビ45スペシャルドラマ 無言館|日本テレビ (ntv.co.jp)