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《美術展》イッタラ展

こんにちは。
Ayaです。
Bunkamuraザ・ミュージアムで開催中の『イッタラ』展の感想を書こうと思います。

イッタラとは

イッタラは1889年に設立されたフィンランドのガラスメーカーです。当初は生活用のガラス容器を製造していましたが、カイ・フランクらデザイナーが参画したことで、芸術的なガラス容器の製造にも着手します。
現在ではフィンランドにおけるデザイナーの登竜門としてだけでなく、世界の様々なデザイナーとのコラボをしているイッタラ。
今回の展示は
Ⅰ.イッタラ140年の歴史
Ⅱ.イッタラとデザイナー
Ⅲ.イッタラを読み解く13の視点
Ⅳ.イッタラと日本
で構成され、イッタラ初の大回顧展となっています。

気になった作品

(1)『パーダリンヤー』(タピオ・ヴィルカラ)
この作品は民族叙事詩の『カレワラ』を題材としており、フィンランドらしさを感じることができます。
『自然と人のダイアローグ』展で展示されていた『ケイテレ湖』(アクセリ・ガッレン=カッレラ)と関連してみることができました。

©Design Museum Finland, Photo: Johnny Korkman


『ケイテレ湖』(アクセリ・ガッレン=カッレラ)

(2)アアルトベースの木型
第Ⅲ章ではフィンランド・デザイン・ミュージアムが提唱する13の視点にもとづいて展示されていて、製作中の貴重な映像も見ることができました。
イッタラは創業当初木型を使っていましたが、当然熱に弱いので今は錫型がほとんどですが、一部のクラシカル・コレクションでは木型を大切に使っているそうです。今回の展示ではイッタラの代表的なコレクション『アアルトベース』の木型が展示されていました。

©Iittala



©Design Museum Finland, Photo: Johnny Korkman


(3)カラー・ガラスのサンプル
イッタラといえば多様で鮮やかなカラー・ガラス。そのサンプルが展示されていました。とても素敵で、ついミニファイルまで購入してしまいました。

©Design Museum Finland, Photo: Johnny Korkman

フィンランド独立後はアイデンティティーの象徴ともなってきたイッタラ。世界各地のデザイナーとコラボしたり、環境問題に配慮したリサイクルのガラスを売り出したり、これからも進歩していくであろうブランドです。


イッタラのガラス容器がほしくなる展示でした。実はイッタラについては詳しくなく、ポスターに惹かれて見に行ったのですが、とても見応えのある展示でした。いつかイッタラを使えるようなおしゃれな生活をしたいものです。
北欧については知らないことばかりなので、これからも積極的に学んでいきたいです!



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