空白期間を振り返って
久しぶりにnoteを開いてみた。
最後の更新が2年前の誕生日だった。
過去の自分に共感性羞恥心を感じそうなので過去の記事は開いていない。
この2、3年間はちょうど流行病で世の中が沈んでいた時期だったように思う。
今はその流行病も5類に移行して、少しずつ日常が戻ってきている。
緊急事態宣言の時期がはるか昔のことのようだ。出社するだけで命懸けだった。
自宅には持病を持っている祖父や小学生の子どもたちもいるから、絶対にウイルスを持ち帰ってはいけなかった。あの世間のピリピリした雰囲気は思い出したくもない。ただ、この緊急事態宣言の時に忘れられない出会いがあった。
マッチングアプリでマッチした管制官の男の子。
コロナが流行るちょっと前にこっちの県に配属されたらしい。
関西出身で話し方が大好きだった元彼に似てた。
単純にそれだけで惹かれていた。
LINE通話も楽しくて、気がつけば深夜3時っていうのもざらにあった。
今思うと、そんなに話すことがあったのかとも思う。
気が合うふたりだったんだろうな。知らんけど。
コロナが落ち着いた今、その彼とは会えない関係になってしまった。
コロナ禍真っ只中の期間にしか一緒に過ごした思い出がないから、ふとした瞬間に寂しくなる。
このままコロナ禍前の普通の日常に戻ったら、出会ったこともなかったことになりそう。悪い夢見てたのかな?ってなりそう。
あんなにたくさん楽しく会話をしていたのに、もう声も思い出せない。
誰かが『人は声から忘れ、香りを最後まで覚えている』っていってた。
それは本当にそうだと思う。声は思い出せないのに、彼の部屋の香りとお線香の匂いは鮮明に覚えている。
いつか、顔も香りも思い出も忘れる日が来るのだろうか。