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アメリカで初めてできた友達

【あやかんジャーナル2】

憧れのアメリカ留学を実現させ、ニューヨーク州立大学ニューパルツ校に通い始めた岡本アヤカ。社交的で快活なアヤカは、さっそく仲の良い友達を作ったようです。

私が暮らすことになったシェアハウスには、ハウスメイトが一人いて、その子の名前は、ジョアンヌっていうんです。ジョアンヌはアフリカ系で、小柄で、聡明そうな顔つきの子で、私と同じ1年生。私より3日間早く、ニューパルツに着いた。お互いニューパルツのことも、これから始まる大学のことも、まだよく知らないから、これから一緒に協力しあって仲良くしていこうねって、話したんだよ。ちなみに、大学1年生は英語ではフレッシュマン(freshman)といいます。よく日本で新入社員のことをフレッシャーズなんて言うけれど、あれは完全に間違いですからね! アメリカではくれぐれも言わないように。

アメリカにはちゃんとした「入学式」というものはないんだ。新入生を大きめのホールに集めて簡単なオリエンテーションをやるだけなんだけど、そのオリエンテーションも、厳密には新入生じゃない人が混ざっていたり、新入生なのに出席しなかったりする人もいます。このアバウトさが、いかにもアメリカなのかな?
それが終わったら、もういきなり授業登録をして、ブックストアに並んで教科書を買って、そして自分が組んだスケジュール通りの教室に行って授業を受ける。私の専攻(メジャー)はコンピュータ・サイエンスなので、だいたい2つくらいの校舎を行き来することになりそうです。

ニューヨーク州立大学ニューパルツ校の様子

アメリカの大学は、秋学期と春学期と夏学期という3つに区切られていて、8月の終わりから始まるのは秋学期。秋学期はクリスマスまで続きます。
初めてのことばかりで緊張したけれど、気づけばすっかり大学にも慣れていて、秋学期も2週間くらい過ぎた頃から、友達もできてきた。ハウスメイトのジョアンヌとは、ほぼ毎日一緒にカフェテリアでお昼食べていて、すっかり友達になりました。もともと私は友達つくるのは得意な方なんだけど、それでもハウスメイトが同じ女子で良かったなと思うよ。色んな話ができるしね。

アメリカの大学のカフェテリアは、スウィーツが美味しくて最高だよ

ジョアンヌはとても賢い子で、勉強もよくできるけれど、政治のこととか、地球環境のことにも詳しくて、しかもヴィーガンになることでそれを実践しているという、いわゆる「意識高い系」なんです。私の周りには、そういう子、意外と多いから、アメリカにもいたか!って感じです。前回の投稿で、私は東京都世田谷区出身だと書いたけれど、私が通っていた高校は中高一貫教育の私立で、偏差値も高くて、まぁ名門校と言われるところだったから、クラスにも「意識高い系」の子たちはそれなりにいた。だけど、クラスメートの子たちと、ジョアンヌが決定的に違うのは、すばり、髪型! ジョアンヌは髪の根元から完璧なブレイズヘアにしていて、ちょっと近づきがたいような印象さえある。

ブレイズヘアの子って、第一印象はとっつきにくいよね

でも、ジョアンヌはとてもフレンドリーで、私にブレイズヘアドレッドヘアコーンロウの違いを教えてくれました。聡明なジョアンヌらしく、何度も丁寧に説明してくれたんだけど、結局私には、どれもめちゃくちゃ痛そうで、どれもめっちゃ頭皮を傷つけそうだな、ってことしか理解できなかったです。
ジョアンヌいわく、アフリカ系の子の間では、さらさらストレートに縮毛矯正する子もけっこういるそうだけど、そういうのは「白人の真似」しているみたいで嫌なんだそう。アフリカ系の人の髪質は、もともと縮れているもので、その縮れをうまく生かしたのが、コーンロウやドレッドヘアや、ブレイズヘアなんだそうです。それをさらさらストレートなんて、まるで自分たちのアイデンティティを否定するみたいで嫌だと、聞かされた時は、私はなんだか感動してしまいました。

髪型はともかく、ジョアンヌはとても真面目な子で、授業の予習・復習を毎日完璧にやるだけじゃなくて、ドラッグをやらないんです。ドラッグだけじゃなくて、カフェインも摂らないし、体に悪いからってコーラも飲みません。ヴィーガンだからハンバーガーもホットドッグも食べません。アメリにこんな子いたんだ!と驚きました。

こんなふうに書くと偏見に思われそうだけど、私、アメリカの大学生は、ほとんどみんなマリファナをやっているのかと思ってました。ずっとアメリカに憧れていたので、ネットフリックスでたくさん映画を観てきました。私と同世代の高校生が中心の作品は、特にたくさん見るようにしてきたけれど、そこでドラッグが登場しなかったことがない。高校生でも普通に、パーティーでマリファナ吸ったりしているのを見て、正直、ドン引きしていた。私はドラッグをカッコいいとは思えないタイプなんです。だから留学して、私もあんなふうにマリファナを勧められたら断れなくなるのかな、とか、ちょっと不安でした。だからジョアンヌがドラッグはおろか、カフェインを気にしてコーヒーさえ飲まないと知って、それはそれで驚きながらも、内心はほっとしています。

今回のアヤカの投稿はいかがでしたか?
アメリカの大学生がみんなドラッグをやっていると思っていたなんて、映画の影響はすごいものですね。しかし同時に、極端なヴィーガンの人がいたりと、じつに様々な人がいるのが、アメリカの面白さでもあります。
次の投稿では、アヤカがシェアハウスの大家さんの話をするようですよ。お楽しみに!

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