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ヘルシンキとパリ
2年ぶりのヘルシンキ旅行を終えて、パリの空港へ到着した途端なんだかガッカリしてしまった。
ああ、ヘルシンキの雪解けとともに私の夢の時間は儚く終わってしまったなぁ。。。と。
ゴミと文化のごちゃ混ぜになった大都会パリ、日本とは違った精神のリラックスがある一方で、常にカバンのチャックが閉まってるか気にしなきゃいけない緊張感がある大都会なんだなぁパリはやっぱり。
犯罪や道端のゴミや色んな意味でのくそまみれのこの街には、他の国にはない別格の美味しいパンやら深く太い文化がある。
こんなに相反するものがごちゃ混ぜであればあるほど、生まれてくるものは飛び抜けて光っているものなのかもしれない。世界の人を引きつけるほどの。
それに比べて、フィンランドのヘルシンキは、首都なのに人混みというものがまず珍しいほど、どこもかしこも人口密度が薄くて心底ホッとできる。
心も身体も、フランスで汚れてしまった?自分をすーっと清めてくれるようなのだ。
いつも冬に訪れるからか、雪と闇に包まれてシーンと静まった重いような美しいような空気もたまらず、話しかけると恥ずかしそうにするフィンランド人も親しみがわいてしまう。
私がフィンランドを訪れる最大の目的であるマリメッコでのショッピングなのだけど、フランスでマリメッコを愛用している人とすれ違うなんてことは珍しく、マリメッコを知ってる人も少ない。
それなのに、ヘルシンキを歩いてるとマリメッコ愛用者だらけで、すれ違うたびに熱い視線とテレパシーを送ってしまう。
マリメッコの話をすると止まらないので、ここでやめとこ。
あぁ、次はいつまた行けるかな、ヘルシンキ。生きてる間に何回遊びに行けるかな。。。
また、行ける日を夢見てその日までなんとか日々の生活をこなしていこう。それまで、それまで生きるぞ、がんばって。