W仏戦をフランスのカフェで観戦してみたら
珍しくワールド・サッカーで勝ち続けてるフランス。この日は自宅でなくカフェで観戦してみた。
いくら金曜とはいえ平日、16時スタート。それなのにテレビモニターがあるカフェは満員。
みんな仕事してないのね(笑)
思ったよりもみんな静かに観戦してるなーと思ったけど、ゴールが決まって1点入ったらさすがに店が揺れたかと思うほど沸く。
私の興味はサッカーではなく、やはりフランス人。
この一大フランスイベントを、フランス人たちがどんな風に楽しんでいるかを観察するのが目的なのだ。
そして面白いと思ったのは、やはりフランス人らしくリアクションが十人十色なところ。
特に横にいた白シャツ&日焼けでお上品なブルジョワジー風ムッシュなんて、ゴールが決まった瞬間に立ったかと思うと、おもむろに胸ポッケから審判が使うような笛を取り出してピーピーピー!と向かいの道路まで響く音を出していた。
そんで一通り吹き終わったら周りを見渡し、自分が注目されてることに満足したようにゆっくり着席。
このムッシュ、サッカーよりも自分に興味があるのが丸見えでウケる。
ただ、それだけじゃ終わらなかった。
試合中に審判がイエロー・カードを高く上げる映像が流れると、ムッシュはまた立ち上がって胸元から
手作りらしきイエロー・カードをサッと取り出し、カフェ店内の空に高く上げた!!!
この日は、レッド・カードの登場はなかったけれど、間違いなく彼の胸ポケットにはレッド・カードも準備されてたはず。
彼はそれを今日のために準備したんだろうなぁ、と思うとおかしくって、試合中にそのムッシュの反応ばかり見てしまった。
サッカー観戦よりも自身が「注目を浴びたい」という彼の思惑にはまって、私は終始ムッシュー観察を楽しんだのだった。
ちなみに、この試合はフランスの勝利で終了。
カフェを出ると大通りには、辺り数あるカフェやバーから勝利と酒に酔ったサポーターたちが大流出して即刻、道路封鎖の状態に。
風呂敷より大きなフランス国旗を振り回し、中には大やけどしそうなほど火を噴く手花火に点火するバカも見られた。大声ではしゃいで道路を封鎖する男たちにバスがクラクションを鳴らしはじめるわで、もう隣にいる人に大声で話さないと何も聞こえない。
なかなかバスの爆音クラクションは終わらない。
あ、そうか、バスは道路封鎖しているバカたちにクラクションを鳴らしているんじゃなくって、フランス勝利を喜んで、クラクションを鳴らしまくっていると気がついたのだった。