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コロナを忘れるとか、忘れないとか

人間はどうしたって忘れる。
それは、絶対に忘れる。

だって、そういう生き物なんだもの。

個人的に、数年前の出産のとんでも体験は、

「こんなに苦しくて、こんなに痛くて、こんなに生々しくショッキングなこと、絶対忘れるものか!!!」

(何のために?いや、記録して誰かに伝えたいからか・・・)

というもので、赤子と胎盤をしごき出され、しぼんだ腹に、この体験の記憶をまるごと埋め込めるような気迫で一人誓った。

それなのに、

私の腹に埋め込んだはずの記憶は、じわじわと消えていく一方で、気づけばポシェットのような形の脂肪だけが下腹にこびりついて消えるどころか成長している。何なんだこれは!

人間は、忘れないと生きていけないし、パソコンみたいに容量を買い足したりできないよなぁ。

私ら、弱い生もの。

だから、今回のコロナでのことを

忘れる or 忘れない

ってことで心配していたってしょうがない。

どうしたって、忘れちゃうんだから、忘れてしまうことを前提に、今からできる習慣を変えときゃあいいんじゃないか?

と思いついた。

とりあえず、私はマルシェでいつももらう紙袋を減らすのをやめようと思い、布袋を作ってみた。

マスクも使い捨ては買わず、下手くそなりに手作りしてみた。

でも飛行機は、まだ乗りたいなぁ。

自分がこれからどう生きたいか? この大事なことについての考えは、まだモヤモヤしてはっきりしていない。

じっくり考えようと思っていたら、一気にニューノーマルだかなんだか、結構グダグダな日常生活の波が押し寄せてきてしまった。

いつも以上に運動不足で鈍った体で、新しい生活の波にふらふらと足をもたつかせながら、

忘れつつ、新しい習慣を意識する生活が始まっている。



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