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フリーランス秘書1年生、実家帰省しながら仕事をする。【北海道でノマドワーカーしてみた】

気づくと今年の春からフリーランス秘書として働きはじめていた
あやかと申します。

もともと会社員として
企業秘書(役員秘書・社長秘書)を通算12年ほど経験し

およそ1年半のキャリアブレイク
(※わたしは「人生のなつやすみ」やら「セルフサバティカル休暇」やらと名前をつけて呼んでいました)
を経て

まさに「背に腹は変えられぬ」状況で
フリーランスとして秘書を続ける決断をしました。

決意したころの記事はこちら↓

そうしてあっという間に時はすぎ、
いまは9月。

ぬるっとフリーランスとして働きはじめて
ようやく半年が経ちました。

実家帰省のきっかけは背に腹

昨年は仕事をしていなかったこともあり
ちょうど1年前(2023年9月)に
実家のある北海道に1週間ほど帰省していましたが

あまりにもぬるりとフリーランスデビューしてしまったのもあり
「フリーランスとしてお仕事を再開した」旨を
両親にふんわり伝えてはいたものの

昨年と同時期なら来られるのでは?
と前例を踏んだ両親から
「今年は来れない?」とありがたいラブコール。

今年70になる父と
60をちょこっと超えた母には
いまだIT革命は起こっておらず
(※今後起こる気配もない)

2人きりではスマホを機種変したくとも
携帯屋さんの言っていることが今ひとつ理解できないそうで
(※プランとか複雑だもんね)

「次おねえちゃん(=わたし)帰ってきたときに変えるから」

とこの1年間ずっと言われ続けてきたのでした(長女の宿命)。

そんな母の4年近く使ったスマホは
液晶画面がすでに限界を迎えており
(※液晶の一部が壊れて古めかしいスーパーの入口みたいにずっと眩しく光り続けていました)

セニハラ(=背に腹は変えられぬ)に突き動かされる形で
今年も実家に帰省することとなったのでした。

フリーランス秘書が実家帰省して気づいた致命的な課題

我が実家があるのは、
北海道江別市野幌(のっぽろ)という地域。

実家を出るまでのおよそ四半世紀、
この地域を中心に毎日を過ごしていました。

野幌は地方都市のベッドタウンにありがちな、

・国道沿いにお店が点在
(※そもそも車があることを前提に街が作られている)

・最寄駅がぜんぜん最寄りじゃない

・最終バスが20時前になくなる

・そもそも昼間1時間に1本ペースでしかバスが出てない

・最近やっと駅前にビジネスホテルが1軒できた
(※北広島が近いのでエスコンフィールド行く人が泊まるらしい)

・コワーキングスペース、なにそれ美味しいの?

…という激烈健全な地域。

そのうえ
前述のとおり我が実家はIT革命前夜なので

そもそもインターネットが通ってない。

Wi-Fiが飛んでない。

それ以前に実家には椅子もない。

(※実家では床に直座り)

そしてわたしには車もない。

免許はあるけど運転スキルがない。


ただ「ない」ものを並べたてただけで
軽く吉幾三がよぎりますが

テレワーカーにとってはなかなかの難所ともいえるこの条件に対し

とはいえ何とかなるでしょ!

と安易に考えていた自分を

のちのち軽く恨むことになります。笑

札幌市街地/新札幌/野幌でノマドワークするならここ!(※己のための備忘録)

さて
ノマドワークには向かないと思われる実家周辺の事情を踏まえつつ
それでも

言うてもいまや大テレワーク時代、
コワーキングスペースのひとつやふたつ
どこかにあるやろ!!

と心の中で期待しながら突入した実家帰省。

ところが…。

【悲報1】
コワーキングスペース、江別市内に3軒あるらしい!

→飲食店の2階など片手間に運営されていて
利用の5日前までに電話予約必須
(オンライン予約ですらない)

今日使いたい!には寄り添わないスタイルなのね…(心の声)

【悲報2】
新札幌(※バス1本で行ける)にコワーキングスペースがあるらしい!
→ネットで調べてもほぼ情報がなく、
現地に行って探してもそれらしきものが見つけられない

あぁ…こういうのあれだ…隠れ家的ってやつだ(心の声)

【悲報3】
どこ行くにも歩くし、とりあえず実家で働くか!
実家の床が痛すぎてお尻が死にかける
そもそもデスクがないので常に屈む姿勢になり足腰も死にかける

なるほど…田舎のおばあちゃんが腰曲がっちゃうのは
みんなテレワークしてるからなんだな…(違)


…いや、詰んだ。

でも安西先生、わたしお仕事がしたいんです。

ということで
とりあえず自慢の脚力を武器に
ふらふら移動して働いてみることに。

今回はおよそ2週間の帰省中に利用した”ノマドワーク”スポットを
わたしなりの5つ星評価をつけて
ご紹介してみたいと思います。

(※「野幌でノマドワークする人 0人説」ですが、同じような環境の地方都市に帰省・出張される方がお仕事スポットを探すひとつのヒントになれば幸いです)

お仕事スポット①ロイヤルホスト

その昔、地元の友だちと朝までドリンクバーで語り合った思い出の地・ロイホ。
朝イチでロイホにチェックインして、オンライン講義を受けてみました。

ロイホではドリンクバーでカフェラテ飲みつつフレンチトーストをキメました


ノマドワークおすすめ度:★★★★☆

🙆‍♀️よかった点:
・朝から椅子に座って仕事できた(大感謝)
・品のよいお客さまが多いので店内がガチャガチャしてない
・家から比較的アクセスがよい(とはいえ徒歩30分)(もはやそんなことで驚いてはいられない)
・ボックス席なのでゆったり&書類広げ放題(実際そこまで広げてないです)
・店員のお姉さんがやさしくて丁寧でキュート

🙅‍♀️イマイチだった点:
・昼少し前あたりからやっぱり混んできて途中から気を取られてしまった(当たり前なうえ、どちらかというと周囲に気を取られやすい自分の気質の問題による)
・電源が取れない


お仕事スポット②山の猿(個室居酒屋)

ロイホから目と鼻の先にある、国道沿いの居酒屋さん。
昔ここは回転寿司屋さんだった気がしますが、今回の帰省中にはこの「山の猿」を道内のあちこちで見かけました。
北海道民は老いも若きも個室が大好きなんでしょうか(ド偏見)。

外観撮るの忘れたので「えべナビ」さんより拝借。11時からやってます


ノマドワークおすすめ度:★★★★☆

🙆‍♀️よかった点:
・掘りごたつ&個室で落ち着いて仕事できる(大歓喜)
・元々居酒屋なので、オンライン会議などで多少声を出しても気にならない
・ランチ時間帯はそこまで混まず、店内も落ち着いている
・ほぼ確実にカルピスが頼める(わたしが考える居酒屋とカラオケの利点)

🙅‍♀️イマイチだった点:
・夕方以降は混みだす&騒がしくなるのでオンライン会議はやめといたほうがよさそう(昼間は全然いける)
・オンライン会議すると「いまどこにいるの?」と100%聞かれる
(店内が薄暗い&照明が独特で、Zoomの映りが”倉庫に閉じ込められてる人”みたいになる)

でしょうね、居酒屋ですもの

お仕事スポット③快活CLUB

地元のコワーキングスペースが利用できないと分かった時点で
ネットカフェの完全個室スペースを予約しました。
車で行くような場所にあるイメージだったのですが、
地下鉄で行ったのは今回が初めて(地下鉄駅から徒歩10分ほど)。

ここも外観撮り忘れたので「ヒマップ」さんより拝借。受付は2階です


ノマドワークおすすめ度:★★☆☆☆

🙆‍♀️よかった点:
・誰にも邪魔されずお仕事&オンライン会議に集中できる
・ネットカフェなので強力なWi-Fiが飛んでおり快適に作業できる
・完全個室は持ち込みOKなので自由に過ごせる
・当然だけど電源も取れる

🙅‍♀️イマイチだった点:
・オンライン予約は利用3日前までの制約あり
・館内のフリードリンク、フリーフードは個室に持ち込めない(※お高いPCが壊れたら困るししょうがないよね)
・空調が館内一体型のため、2時間超えたあたりから酸欠になり始める(※時々外に出たときの空気の美味しさに感謝できる利点はある)

酸欠で撮るの忘れたので「ヒマップ」さんより拝借。閉所恐怖症じゃないけど息苦しかった

お仕事スポット④アクセアカフェ 札幌アスティ45店

大本命「ザ・コワーキングスペース」。
わたしが札幌に住んでいたころにはまだなかったはずですが、札幌駅直結のアスティにこんな便利な施設ができていたんですね!
わたしは滞在中に2回利用させていただきました。

「アクセア」公式HPより拝借。アスティはパスポートセンターがあるので昔よく来ました

ノマドワークおすすめ度:★★★★☆

🙆‍♀️よかった点:
・そもそもテレワークのための施設なので、当然ながら使いやすい
・節度守りつつ多少のオンライン会議や会話はOKなので居心地よし
・モダンでシックな内装
・茶水は無料で飲み放題
・札幌駅の地下から直結でアクセス最高
・BizSpotアプリで入退室管理&決済ができ、慣れると超スムーズ

🙅‍♀️イマイチだった点:
・しいていえば、アスティ45に入るときのドアが重すぎる(※昔の建物の重厚感)
・BizSpotアプリに慣れるまで入退室時にやや不審者になっちゃう(※すぐ慣れるので問題なし)
・個室ブース(完全予約制)は予約料金を別に取られる+個室ブースは狭いので体が痛い(※個室ブースってどこもそういうもんですよね)

いわゆる個室ブースですが、どことなくショーケースに詰め込まれたような閉塞感

お仕事スポット⑤コメダ珈琲店

逆詐欺で有名なコメダさんが我が地元にも降臨。
お仕事したくて朝イチで乗り込みましたが、ここでちょっとした誤算が…。

コメダが地元にあるなんて!


ノマドワークおすすめ度:★★★☆☆

🙆‍♀️よかった点:
・全体的に席がゆったり座りやすい
・店員さんの接客が丁寧で素敵すぎる(どこのコメダも接客が気持ち良い気もするので、これは企業全体の方針なのかも)
・無料モーニングのバナナジャムが美味しすぎて、これまで抱いていたバナナのイメージが覆された(※もはやコーヒーの感想は言わないスタイル)

🙅‍♀️イマイチだった点:
・11時まで無料のモーニングに地元民が殺到し、朝イチにもかかわらず激混み(※田舎のご年配の方は朝早いからね)
・1人用カウンター席はわたしのようにお仕事している人がいて、電話の話し声がちょっと大きい方がいてなんとなく気が散った(※たまたまです、きっと)
・車がないとちょっと行きづらい場所にある(バス移動必須)

バナナジャムに感動(コメダ民の常識だったらごめんなさい笑)

お仕事スポット⑥びっくりドンキー

みんな大好きびくドン。北海道企業なので道内に店舗数が多く、わたしも子どものころから外食の定番でした。
そんなノスタルジー溢れるびくドンでノマドワークする日がくるなんて。
個人的にはカフェ、チェーン系でのテレワークで最も作業がはかどりました。

バーグディッシュは永遠の輝き

ノマドワークおすすめ度:★★★★★

🙆‍♀️よかった点:
・基本ボックス席しかないので、おひとりさまでも広いスペースを使える
・バーグディッシュが美味しすぎる
・バーグディッシュなどの1皿完結型(付属品がない)だとテーブル上の作業スペースを確保しやすい
・電源が取れる

🙅‍♀️イマイチだった点:
・土日の昼間だと混むかも(わたしは平日昼に行ったので結構空いてた)
・わたしが行ったファーム野幌店は駐車場に降りる道が急(※油断すると転げ落ちそうになる)

電源が取れるのがありがたすぎて好き

お仕事スポット⑦ZAZI(カフェ)

ここからはちょっと毛色の違うワークスポットになっていきます。
まずは10年以上前から好きで、札幌に戻るたびについつい足が向いてしまう
札幌・大通のカフェに立ち寄ってみました。

レトロ渋かわいい面構えがたまりません
ここがわたしのアナザースカイ

ノマドワークおすすめ度:★★★★☆

🙆‍♀️よかった点:
・落ち着く店内でほどよい喧騒に囲まれながら作業できる
・店員さんが昔からほどよく塩対応(※個人的にはちょうどよい距離感)
・とにかくコーヒー美味しい。アイスコーヒーも美味。そして何よりここのナスミートシチュウ(ブラウンシチュー)が冬場毎日食べたいレベルで美味しい
・狸小路からすぐなので、比較的アクセスが良い

🙅‍♀️イマイチだった点:
・昨今珍しい分煙なし&紙も電子もOKの喫煙可能カフェなので、隣に座った人が愛煙家だった場合ちょっとだけしょげる(※愛煙家はたぶん大歓喜)
・店内が混み合うと高確率で相席にされる(※それもまた一興)
・同じ名前の芸人さんがいるので(ZAZI)、人に「ここにいるよ〜」と店名を伝えるときにちょっとだけ躊躇する

ホーロー鍋のなすミートシチュウに、バターでテカテカのパンがお似合い

お仕事スポット⑧ホテルリソル札幌 中島公園

夜20時〜22時ごろまでお仕事があった日に、
実家だと夜集中できないかも…と思いホテルを予約しました。
「お仕事のためにホテルステイ」なんて、
どこぞの文豪みたいで素敵な響きですよね?

ススキノのはずれにある中島公園の地下鉄の駅からすぐそばです
このデスク、いろいろちょうどよかった

ノマドワークおすすめ度:★★★★★

🙆‍♀️よかった点:
・ひとりで気兼ねなくお仕事に集中できる(※これに勝るものなし)
・疲れたらベッドにダイブ可能
・セイコーマートとセブンが近い(※仕事のあと”セコマ飲み”しました)

🙅‍♀️イマイチだった点:
・やはりお金はかかるのでホテルステイという手段は頻繁に選べない
(※とはいえ、たまにはこんな働き方もいいものだなと実感^^)
・少しはずれた場所だけれど観光地ど真ん中なので、同じフロアに団体観光客が宿泊していると廊下がなかなか騒がしい

朝はお部屋でコーヒーを飲みながらチェックアウトまでお仕事
地下鉄乗る前に中島公園を軽く散歩しました

お仕事スポット⑨スターバックスコーヒー

Macbook抱えたノマドワーカーの名産地(?)・スタバ。
北海道滞在の最終日、移動中に少し空き時間ができたので
いまこのnoteを数年前できた新札幌のスタバで書いています。

高校時代の遊び場・新札幌にまさかスタバさまが降臨する日がくるなんて…(違和感)


ノマドワークおすすめ度:★★★★★

🙆‍♀️よかった点:
・田舎の都会・新札幌でもちゃんとサードプレイスとして機能している(※さすがはノマドワーカーの名産地)
・ちょっとだけ作業するつもりが数時間経っているほど、作業に集中できる居心地のよさ
・北海道民はいい意味でスタバ慣れしておらず(いい意味で!)、長時間滞在する人が少なくわりと回転がよさそう

🙅‍♀️イマイチだった点:
・新札幌は大丈夫だったけど、JR札幌駅に3軒あるスタバはほとんどの店舗で永遠に席が空かない(※この席の空かなさは都市伝説級)

まとめ:どんな場所でも働けるフリーランスは、結局楽しい!

実家を出て生活するようになってから
2週間という長期で帰省したのは初めてだったうえ、

フリーランス秘書としてお仕事するようになってからは
初めての実家滞在となったわけですが

さすがに2週間もいると、
いろいろな気づき・発見がありますね!

まずこうして実家滞在中のノマドワークスポットを
改めてまとめてみると

わたしは閉塞的で狭いところが
お仕事する場所としてあんまり好きじゃないんだな

ということに気づきました。

そして

在宅フリーランス秘書=どこでも働ける

は間違っていないものの、

とはいえ、デスクと椅子はあったほうがいい

という重大な事実にも気づきました
(※それに気づいていなかった自分がやばいような気もしている笑)

さらに、
いま住んでいる横浜での暮らしが
わりと何でも徒歩圏内にある環境だからなのか

徒歩20〜30分程度の移動については
そこまで抵抗感がなくなっている
自分にも気づきました。
(※札幌に住んでいたころは、20〜30分は歩く距離じゃないと決めつけていた気がします)

楽しくお仕事しながらでも
どこへでも行けるし、誰とでも会える。

会いたい人に会い、食べたいものを食べ、
自分を満たしながらでも
わたしは充分、働ける。

そんなノマドワークへの自信がついた、
今回の滞在でした。

フリーランス秘書になって、本当によかった。
誰かから喜ばれることと自分を大事にすることは
両立できると知れて本当によかった。

後日になると思いますが、
北海道滞在中のお仕事以外の思い出も
そのうち書き残そうと思います。^^

次回予告?笑



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