教材一覧リニューアルに見るmikanのデザイン仕事
はじめに
こんにちは、株式会社mikanでデザイナーをしているayatakiです🍊
mikan Advent Calendar 2022 12日目の記事を担当します。
昨日は分析担当兼PMのitoryoさんによる「データ分析担当として入社して半年が経ったので振り返り」でした。分析をなるべく仕組み化できるようにドキュメント化や中間テーブルの作成など効率化のためのhowを模索してくれていたので、気になる方は見てみてください!
12日目のこの記事では、先に2022年のmikanの全体感をお話ししつつ、具体的な施策を例にデザイナーがどんなことをしているかを具体的にお話します🙋♀️
現在mikanではデザイナーを積極採用中なので、少しでも興味を持ってもらうきっかけになれたらと思います!
では行ってみましょう💨
mikanで今年やったこと
2人目のデザイナーとして入社してから1年ちょっと経ちました(2021年10月末に入社)。時間が過ぎるのは本当にあっという間ですよね…!
2022年は会社が総力を上げて「”英単語”アプリから”英語”アプリへ」をスローガンに掲げて動いてきた年でした。
そのためこれまで“英単語”に特化したプロダクト設計になっていた部分を、土台から立て直す施策がたくさん走りました🏃♂️
こうして書き出してみるとビッグプロジェクトのオンパレードでしたね。笑
デザインチームは今年私を含め社員2名、業務委託1名の3名体制で取り組んできていたので、分担しつつ乗り切りました!
私は主に「教材一覧のリニューアル」「問題演習のアクティブユーザーを増やす改善」「新課金プラン”PRO PLUS”の導入」を担当していました。どれも大型プロジェクトで1記事に収まらなそうなので、今回は「教材一覧リニューアル」について書きたいと思います。
ミニマム対応から一大PJに変容を遂げた「教材一覧リニューアル」
2022年の1~3月に、教材一覧のリニューアルに奔走しました。
ちょうど今頃の時期に仕込んでましたね、懐かしい…!
このPJでは、PMと並走する形で戦略定義から関わり、リードデザインまで広く担当しました。
初めて任せてもらった大型施策だったので、ayatakiとしても思い出深いPJです。
実は施策当初の施策目的は、問題演習が1冊以上増えた時にどこに置くかを検討するだけのものでした。
そのため、ミニマム案としては問題演習枠だけ用意する簡易対応の予定でしたが、「問題演習枠を置くだけで、果たして数多の教材が並ぶ中で見つけてもらえるのか?」という疑問がありました。
英単語アプリとしてスタートした「mikan」。これから英語アプリに進化していきたいとはいえ、当然取り扱い教材も9割強が単語帳で、ユーザーの期待値も単語学習以外に向いていないと思った方が自然でした。
問題演習をやりたいユーザーは「リスニング・リーディングの強化」あるいは「そのジャンルの実践対策」を望んでいるはずです。
しかし、現時点だと全てのユーザーにほぼ共通の画面で表示していたので、単語学習しかはなから考えていないユーザーにとっては、問題演習の訴求そのものがノイズになる可能性もありました。
そこで一度「問題演習を追加する」という最低要件を取り払って、今後を想定した理想的な棚を考えてみることにしました。
Whyの見直し
まずやったことは、ユーザーケースごとの課題の整理。
▼ざっくり分類はこんな感じ
ユーザーはやりたい教材が決まっている
ユーザーはやりたいカテゴリが決まっている
自分で判断できる
自分で判断できない
ユーザーは何を勉強するべきかわからない
このケースの中だと、特に1と2-1が、教材一覧において課題が大きく、効果もありそうでした。
彼らのissueは一言で言うと
“学習したい教材にたどり着くまでのコストが大きい”
ということ。
コンテンツが多い
それまでのmikanの教材一覧は全ての教材を教材一覧に並べていたので、大体ユーザーの目には100冊近くのものが並ぶ状態になっていました。
物理的に距離が遠い
全てのユーザーに等しく同じ本棚を表示
カテゴリ別のBookリストはA-Z順
だったので、ユーザーは上から探していく以外に教材にたどり着く手立てがありませんでした。これはかなりのストレスになりそうです。
教材一覧では判断しきれない
本棚にはカテゴリ名のラベルと教材画像が掲載されているのみのシンプルなものだったので、何に役立つかなどまでは想像できないものもありました。
いずれも教材の種類が少なかったうちは致命的なissueにはなってこなかったものでしたが、全体的な教材数も種類も1年以内にどんどん追加されていくことが想定されていたのでこの前提はすでに破綻していました。
と言うわけで、だいぶやる意義が強くなってきたので、スコープは広がってしまいますが理想ベースで教材リニューアルを実施する方向で提案を詰めて行きました。
結果、理想ベースでの教材リニューアルを再計画し、改めてキックオフすることに💪🎉
この時にも思ったのですが、Why driven(何のためにやるのか)で組織全体として臨機応変に舵を切ることができるのがmikanの素敵なカルチャーだなと思います。
何をやったか
さて、少し脱線しましたが、ここからは「実際に何をやったのか?」について書いていきたいと思います。
📌issue1:コンテンツが多い
📌issue2:物理的に距離が遠い
📌issue:教材一覧で判断しきれない
教材一覧のレイアウト変更だけでなく、レコメンドロジックや検索機能の追加もあったので、最終的にはかなりリッチな改善になりました。
開発メンバーとこまめにslackやgatherでコミュニケーションをとりつつ、段階的に検証なども進めながらリリースまで詰めていきました。感謝…!
そうして出来上がったデザインがコチラ👇
🎥 DEMO
具体的な機能要件については長くなりそうなので割愛しますが、上記の機能変更によって以下を実現させることができました。
教材一覧のコンテンツは2スクロール程度で全体俯瞰できるように
スクロールしなくても人気の教材や新着教材がすぐに目に入るように
カテゴリリストや検索窓からユーザーがダイレクトに教材を探せるように
何より教材一覧に表示される項目が減った分、問題演習の紹介もしやすくなりました。ハッピー🎉
そして教材一覧リニューアル後、全部で220冊の教材が追加されています!(去年の倍になっている!!)
リニューアル後の教材一覧にもまだまだ課題があり、今後もユーザーインタビューで得られた声や数値変動を見つつ、チューニングを進めていく必要はあります。
もし読んでいただいている方の中にmikanユーザーの方がいらっしゃいましたら、ぜひインタビューさせてください!w
まとめ
ここまで読んでいただいてありがとうございました!
教材一覧リニューアルは1年前の記憶を掘り起こしながら書き上げましたが、改めて振り返るのも大事ですね。
mikanはデザイナーの可動域が比較的広い方だと思いますが、私自身は「サービスの提供価値自体をデザインしていきたい」と意気込んで入社したので、その機会をたくさんもらえたことでの気づきも多く、学びの1年でした😌
mikanの雰囲気や、デザイナーの業務イメージが少しでも伝わっていれば幸いです🍊
そして冒頭でもお伝えしましたが、現在mikanではデザイナーを積極採用中です!
「なぜやるのか」をとことん考えて、共創しながらデザインしたい方にぴったりの環境です。
もし、今回の記事を読んで少しでもmikanに興味を持ってくださった方はぜひ気軽にお声がけくださいください🙌
それでは、mikan Advent Calendar 2022 を引き続きお楽しみください。