プロダクトの理想体験を定義した “プロダクトバリュー” が誕生しました
こんにちは!英語アプリmikanのデザイナーをしているayataki(@ag_ayakan)です🍊
今回はmikan社内で利用している「プロダクトバリュー」についてご紹介したいと思います。
プロダクトバリューとは?
「英語アプリmikan」の理想体験を定義したものです。
現在mikanでは「日本の学習環境に合わせた、楽しく・効率的に学ぶことができる英語学習アプリ」を目指して日々改善を続けています。”プロダクトバリュー”はここに近づけていくためのプロダクトの指針であり、意思決定の軸になっています。
いつ、誰が使うのか?
意識をするタイミングとしては、例えば以下のような場面があります。
施策起票時(起票する人全員)
デザイン時(デザイナー)
デザインレビュー時(PM、デザインマネージャー、デザイナー)
要件整理会(PM、デザイナー、開発)
社内オープンデザインレビュー時(レビューする人全員)
自身でのmikan学習時 etc..(全社員)
上記の通り、特定職種だけでなく「社員全員が共通意識を持てるもの」としてmikan社内では利用されています。
いつから、なんの目的で作られたのか?
プロダクトバリューは2024年3月に誕生しました。
正式に展開されたのは5月なので、4ヶ月ほど前です。
元々mikanが中長期で目指すプロダクトロードマップとその達成までの項目は全社展開されていました。
この「達成までの項目」が今回のプロダクトバリューの前身にあたりますが、「いつも目に触れる場所にある」「誰がみても同じ解釈になる」ものにできていないという課題がありました。
そこでプロダクトロードマップの制作者でありこの課題にいち早く気づいてくださった事業企画のsakuさんが、プロダクトバリューの定義を推し進めてくれました。
すごく良いなと思ったのは、ただ作って展開するのではなくワークショップを通してメンバーを巻き込みながら改めて言語化を進めていってくれていたこと。
私自身も参加してみて、改めてプロダクトに関してのメンバーと共通で感じている良さや、知らなかった視点に気づける機会になり、とても良い時間でした。
こうした地道なプロセスを踏んだことで、格段にメンバーの自分ごと化が進んだように感じます。
ワークショップを経て定義が定まった後からは、みんなが覚えやすいようなネーミングの検討に入りました。
ここからsakuさんに伴奏する形で私も関わらせていただきました。
ブレストや社内アンケートを経て、ついにプロダクトバリューが完成🎉
イラストもつけてイメージしやすくしてみました👍
浸透させていくための仕組みづくりと運用
定義が完了したので、現在はプロダクトバリューを浸透させていくための仕組みづくりと、実際にどんどん使っていくというところに取り組んでいます🔥
起票テンプレートに貼り付け
弊社では事業企画、PMチーム主催の施策起票会(通称backlog整理会)があります。全職種参加OKの、オープンな場になっています。ここに施策を持ってくる際のテンプレートに、プロダクトバリューが貼り付けられるようになりました。
普段起票する事業企画やPMチームはもちろん、他の起案者や視聴者も毎回必ず見る場所です。
デザインプロセスへの組み込み
デザイナーがデザイン時に意識できるようにするための土台作りも行いました。
従来からデザインチームでは「セルフチェックシート」というものを作っていました。構造・骨格フェーズ、表層フェーズなどデザインのプロセスごとに考慮すべきチェック項目をリストアップしたものです。こちらのチェックシートにプロダクトバリューを実現するための具体的なチェック項目を流し込みました。
従来のものと合わせると膨大なリストになり、チェックプロセスが非常に辛くなる問題があったので、断捨離も併せて実施。
before👇
after👇
slackでいつでも呼び出せる呪文をセット
こちらはbizのmakiさんが、プロダクトバリューを知った直後に自発的にslackでいつでも呼び出せるように登録してくれた様子です👇
目に触れる機会を増やす仕組みを早速作ろうとしてくれているアクション、最高すぎました(大好き)
まだまだ工夫の余地がありそうなので引き続き目に触れる機会は増やせるように改善していきたいです。
変化はあった?
運用開始から3ヶ月程度なのであくまで体感値ですが、デザイナー目線だととりわけデザインレビューが非常にスムーズになったように感じています。
これまでは「理想体験の言語化」自体から会話をスタートさせないといけないシーンもありましたが、理想が揃ってることでこうもスムーズになるのか….!と感動しています。
「ゼロ秒理解になってない感がある」「〜な方がミニマルートじゃない?」など、PMやデザイナー間のレビュー中にもワードが飛び交うようになってきました✨
mikanでは開発依頼前に全社員向けにデザインのオープンレビューも実施しているのですが、ここでも「プロダクトバリューに沿っているかどうか」を意識しながらコメントいただくようにしています💡
最後に
ここまで読んでいただいてありがとうございました!
組織の行動指針などが定義されている会社さんは多いと思いますが、プロダクト単位での定義は珍しいのではないでしょうか?
今回特に重要なポイントは「職種に関わらず社員全員が意識できるものにする」ところにありました。
最初の段階で全社員を巻き込んだワークショップを開始したり、ネーミング決めでオープンに公募を実施したり、意思決定までの過程で適宜メンバーを巻き込むことで社員みんなに愛着を持ってもらうことができたのではないかと思っています。
地道な活動ではありますが、1日も早く「日本の学習環境に合わせた、楽しく・効率的に学ぶことができる英語学習アプリ」にできるように、プロダクトバリューを意識しながら引き続き邁進していきたいと思います🍊
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