
中国 -上海- 朱家角
今、上海の朱家角にいる。朱家角のアーティスト・イン・レジデンスにいる。
ここは水郷と呼ばれていて、川があって、緑があって、道幅がひろくてのんびりしている。良いところだ。良いところだが、画材店がない。画材を買うには都心の方(福州路)まで出ないといけない。で、画材を送って欲しいというと店員は皆一様に
「『朱家角』(苦笑。遠すぎるよ」
という反応をする。
都心へ出るまで乗り換えが少ないせいか、「そんなに遠いか?」と思っていたが、改めて時間を測ったら片道2時間はかかっていた。そりゃ遠い。
都心へ出るたび、そして戻る度に、「お腹すいた...」となっていたのだが、
2時間なら小腹が空く。
そんな都心から離れた朱家角はただ歩いているだけでも景色が良いのだが、
観光で有名なエリア「朱家角古鎮」がある。
歩いているだけでも良い景色
朱家角古鎮
朱家角と言ったらここらしい。
土日は気づかなかったが、平日歩いていると確かに日本語も多く聞こえ、大体の人がここへ向かっていた。
エリアなのでどこからでも入っていけるが、北門から入るといかにも「水郷」という風景からはじまり、だんだん露店など増え、盛り上がって来て良いかもしれない。船や各展示館の入場チケットもここでまとめて購入できる(もちろんその場その場で購入可能)
朱家角古鎮内の入場料は無料。
3時間あれば優雅に回って見れる範囲だ。
ちなみに駅から近いメインの入り口は南にある。駅からなかなか分かりにくいが、入り口にはいかにも!な感じで「朱家角」の文字が立っている
南側の入り口は建物見物などのチケットを購入した人用のレーンと、そうでない人のレーンと別れている。
朱家角古鎮を歩いていて「江の島の仲見世通りみたいだなぁ」と思っていた。
景色が保存されているような雰囲気からそう感じたのかもしれない。
人が多くなる前に朝8時の開門に合わせた。通りやお店は開店し始めたばかり。10時には観光客も増え賑わっていた。
ちまきと笹で包まれた肉などが名物らしい。
店先で手際よくちまきを包んでいく。
ちまきも肉も美味しかったが、
母から「キリギリスのような食生活」と言われた私的には
蓮の実と菱の実がかなり美味しかった。
特に菱の実は、サクサクとマコモのような、それでいてホクホクとしたなんとも言えない食感で、少し甘みがありすごく美味しかった。
スーパーで買いたいと思ったが売っていなかったので、今度ここで大量に仕入れたいと思う。
表は観光的な雰囲気だが路地は人の暮らしが見える
そして道なりに南へ歩いていくと、するりと水郷を抜ける
市場と道
朱家角古鎮も楽しいが、個人的には市場とその通りが一番好きだ。
朱家角駅近く、朱家角古鎮の南側に市場と通りがある。
朝、ここの通りは出来立ての朝ごはんを提供する店が開き、市場は賑わいをみせている。
市場
野菜、肉、魚はもちろん
大豆製品や卵のみの店もある。
胴を切られた魚はまだビチビチと動いていた。
通り
お惣菜を売っているお店
煎餅や油条を提供する店
ワンタンやふかふかの肉まんを提供する店もある。
都心の半額以下の価格で提供していたりするので彼らの生計が心配になる。
ぶっちゃけ言うとここらへんで主にぼったくりにあったのだが、
それが彼らの日常なのだと思う。
なのでぼったくりに合った自分は単に勉強不足だったなぁ。と思う。
そして旅行客に瞬時に高く値段を打ち出す店員はどうやって値段を設定しているのかがとても気になる。
交渉される前提の価格設定だと思うのだが、絶妙な「高く感じるけれど日本より安いし、払えない額ではない」という値段を設定してきたりする。
すごく学びたい。
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