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珈琲文庫とカフェインレスコーヒー

さーて久々にnoteでも書くかー!
ってあれ?前の記事書いたのいつだったけな?2022年6月?
ん?1年以上前…?
私のまわりだけ時空が歪んでるのかな?(すっとぼけ

さ、そんなくだらない前置きはさておき(夫に「関西人って枕詞としてショートコントしないと会話に進めないものなの?」と言われた。どうなの関西人のみんな…!)

珈琲文庫の新作が登場しました!

ぱちぱち〜!
今回登場する短編集は2冊。
「ひとり安らぐ夜」と「静かに働く夜」

「夜」をテーマにみなさまに執筆頂いた小説にカフェインレスコーヒーをペアリングしています。(たくさんのご寄稿ありがとうございました!)
前回は5フレーバーのうち1つをカフェインレスにしていたのですが、今作は全フレーバーカフェインレスです。

なぜカフェインレスなのか?

事の発端はわたしの妊娠。
妊娠/授乳中のカフェインはあんまり良くないって言われてたりしますよね(1日3杯まで〜とか。諸説あり)
妊娠中に関しては「わたし自身ストレスを抱えないことがいちばん!」という持論で3杯を限度にコーヒーも飲んでいたのですが、授乳期になると「母乳を通じてカフェインを赤ちゃんが摂取し寝なくなる」なんて話を聞いたもんだからもう大変。
だって赤子には1秒でも長く寝ていて欲しいんですもの。
というわけでコーヒーをはじめとしたカフェインを一切断つことにしました。
とは言えコーヒーホリックのわたし、コーヒー自体を断つのは厳しい。
そこで頼りになるのがデカフェ(カフェインレスコーヒー)です。

ここからわたしのデカフェ探しの旅が始まったのです….
まず、そこいらのスーパーに売ってるデカフェ、オイシクナイ(ごめんなさい
カルディにならあるだろうと思って足を運ぶとカルディにもデカフェ豆の取り扱いはないだと…?
近所にある老舗っぽい風貌の珈琲豆の専門店。さすがにここにはあるだろう!何ぃ?置いてないだと…?一体どこにならあるんだい!どうなんだい!
お!スタバにはある!嬉しい!!ローソンにもある!さすが!
みたいな感じでデカフェを探しては飲んでいたのですが、デカフェってそもそもあんまりおいしくないというか、味が薄いというか、なんて言うんだろう、どこで飲んでも「デカフェの味」がするんですよね。
なんで??

カフェインレスコーヒーの製造方法

今回もコーヒーフレーバーの開発/製造はコロンビアの100%トレーサブル しっかりと時間をかけて信頼を築いた農園や農協からのみ直接購入した、良質な豆のみを扱っている lohas beansさん(https://www.lohasbeans.jp/ )にお願いしました。

表参道の一等地の地下(地上階はlohas beans coffeeという人気カフェですよん)で焙煎作業を行っている焙煎士の浦川さんがものすごくわかりやすく説明してくださったのを要約すると

①生豆を水に浸して全ての成分を抜く
②成分を抜いた水の中からカフェインだけを除去する(液体の中にコーヒーの旨味成分だけが残る)
③その成分をあたらしい生豆にin!

というトンデモナイ手法でできているんだそうです。(てっきりカフェインレスコーヒーという豆の種類があるのかと)
「なのでどんな豆を使ってもだいたい同じ味になるんですよね。近藤さんの舌は正しいですよ」
と思わぬところでお褒め頂く(えへ

デカフェの味じゃないデカフェが飲みたい

どこで飲んでも同じ味なデカフェに飽き飽きしてきたわたしに越境の仲間が「珈琲文庫の余剰分のカフェインレスのやつ飲んだら?」と声をかけてくれた。
お!そうじゃん!珈琲文庫の前作のフレーバーのひとつにデカフェあったじゃん!!!まぁでもこれもどうせ同じ味なんだろうな〜〜〜(ゴグリ
ん….?待てよ….?同じ味じゃない….?同じ味じゃない!!!!

なぜか珈琲文庫のデカフェは他のデカフェと違う味がしたんです。
これはいろんなところのデカフェを飲み比べてきたわたしにしか気づかない事実なのでは…!とドキドキ(大袈裟

自分がカフェインを摂取できない事態になるまで、デカフェの作り方も、どのお店にデカフェが置いているのか、また置いてあるお店の少なさ、味の単調さ そういったこと全てに気づかなかったのですが、もしかして同じように感じている人は少なからずいるのでは…?

そう思ったことが開発のきっかけでした。

デカフェでフレーバー違いを作りたいんです

と焙煎士の浦川さんに言うと「また難しいことを、、」と言われ、さすがの浦川さんでもこれは難題なのか….とシュンとしたら二言目は「燃えるじゃないですか!」だったので拍手喝采。さすが浦川さん。

とは言ってもカフェインレス豆は「ブレンド」ができないそうなので(上記の通りカフェインを抽出を作る工程で同じ味になってしまう)焙煎度合いでフレーバーの種類を作りましょうと。
内心「(じゃあそんなフレーバーに違いは出ないのか….まぁでも仕方ないな)」なんて思っていたのですが全然そんなことなかったので浦川さんに謝りたいです。

という感じでフレーバー違いのデカフェが出来上がりました!
え〜!いつも飲んでるデカフェと違う!おいし〜〜〜!などと言いながら試飲したのですが、「いやー、今回はめちゃくちゃ大変でしたよ…」と浦川さんがおっしゃっていたのできっとめちゃくちゃ大変だったんだと思います。ありがとうございます!

夜をテーマにした小説

今回は全部カフェインレスにしよう!と思ったのと同時に執筆のテーマは「夜」にしよう!と決まりました。(越境のプランナー門井くん案だった気がする)

珈琲=朝
だったり、
珈琲=目を覚ますときに飲む
だったりすると思うのですが、
今回はカフェインレスにすることにより夜でも安心して飲める。目を覚ましたい!シャキッとしたい!という目的ではなく純粋に珈琲の香りに癒されてくつろぐことができる。
そんなほっこりした短編集をつくりたいなと思い、「夜」を執筆テーマにさせて頂きました。
とは言え、珈琲って前述のイメージがあると思うので、テーマが夜となると「バリバリ徹夜で働くぜ!」みたいな感じだったり「眠れない暗い夜」みたいなお話ばかりが寄せられちゃうかしら?という不安もあったのですが、実際にご寄稿頂いた小説たちは心温まるストーリーのものが多く、まさに今回思い描いていた短編集にピッタリでした。(今回はカフェインレスですなどとも公表していないのにみなさんエスパーなの…?)
素敵な小説ばかりで選考も難航しましたが、より「珈琲文庫っぽい」ものを起用させて頂きました…!
たくさんのご寄稿本当にありがとうございました!

そんなわけで新作短編集 絶賛発売中です!

今回の短編集は全フレーバーをカフェインレスにすることによって、コーヒーブレイクの幅をますます広げるものになったのではと思っています。
コーヒーが大好きだけど妊娠や授乳、お薬との相性などで今は飲めない方も、カフェインと相性が悪くて飲めなかった方も、全ての方にお楽しみ頂ける短編集です。
有機オーガニックJAS認証を取得した生豆を使用しています。
(わたしも今回の件で初めて知ったのですがメニエール病の方にも喜んでもらえました…!)
ご懐妊時の贈り物にもぜひ!(わたしならとっても嬉しい!)

たくさんの方に短編集「ひとり安らぐ夜」「静かに働く夜」と共に優しい時間をお過ごしいただけますように◎


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