見出し画像

【質問回答】ライフウェーブ社のパッチに母がハマってしまいました

こんにちは!
あやかです。

今日も質問に答えていきます。

質問フォームはこちら



質問ありがとうございます


大変ですね💦

大切なお金が、質問者さんの学費ではなく
こういう商品につかわれてしまうのがとてもつらいです。


パッチを貼って体に化学反応を起こすのは
なかなかすごいですね。
どんな化学反応なのでしょう?それは化学式でどう表されるんでしょうね。

それで振動が起きる??何Hzでしょうか??
振動が起きたら、その摩擦で余計に炎症が酷くなりそうですけど‥‥


ライフウェーブ社を知らなかったのですが、
こういうやつみたいです。↓


確かに怪しい感じがします💦
HPの中に作用する工程が書かれていました。
(工程って…だいぶ違和感を覚えるニュアンスだけど)


ライフウェーブ製品販売サイトより


いくつかおかしいところはあるんですけど

物理学的にこれは変だなってところを解説してみます。


「体温がナノクリスタルを活性化し、光を反射して経路を刺激する」


体温で「ナノクリスタルが活性化する」という表現はあいまいですよね。
物理学的な説明がありません。

ナノクリスタルというのは「微細結晶」のことですが
具体的になんの物質なのかが書いてないです。
ケイ素なのか?それとも他の結晶なのか?
原材料もわからないのに、効果までわかりません。

活性化するというと聞こえはいいですけど
実際に活性化するとしたら、光を吸収・放出したり
エネルギー準位が変わったりする感じになるかと思います。

体温程度のエネルギーで、結晶のなかの状態が物理的に活性化するのは不自然です。


さらに、光を反射させて「ツボを刺激する」というのも意味不明です。
光や赤外線は皮膚の奥まで届きません。だから刺激にはならないはず。
ツボや経絡に影響を与えることはできません。

(細かいですが、赤外線を発行っていうのはきっと誤字でしょうね…分かってなくて書いている可能性もあるかなと)

体温や光の反射だけで体のツボや経絡を刺激することは不可能です。
光で刺激できちゃうのなら、蛍光灯や太陽光の下でツボ押しし放題、
鍼灸院は商売あがったり!になります。

体に外部から貼り付けたパッチが、光の反射によって肌の奥の組織に影響を与えることはないため、この説明は科学的に間違っています。

「体内の奥へ戻った光が細胞を刺激し、脳に伝達される」


光は体内の奥深くまで進むことはできません。

光が体内の奥深くまで入って細胞を刺激するという主張は物理的に不可能です。
もし、光が人間の体内を通り抜けることができるとしたら
私たちの体が透けて見えることになってしまいます。

光は基本的に皮膚表面で反射や吸収が起こり、体内に入ることはないんです。

そもそも光が入らない以上、
体の中で光が脳に影響を与えることも考えられません。
体内の細胞に影響を与えるようなメカニズムもありません。



他にも「気血」「エネルギーの流れを整える」という説明は、東洋医学の概念に基づいているんだろうなーとは思うんですけど

エネルギーの流れってなんだよw
って思っちゃいます。


物理学的に言うと、エネルギーは保存、伝達されるものであって、流れるものじゃないからです。

しかし、エネルギーの伝達の仕方が、「流れ」に似たイメージを持つため、日常的に「エネルギーの流れ」というたとえが使われますね。
でも、あくまでも例えです。
それを真に受けて「エネルギーの流れ」なんて言葉を使っている商品は科学的には見えません。

エネルギー自体は物理的な「物質」ではないため、物理的な流体のように「流れる」ものではありません。


ややこしくなっちゃいましたが、
この製品が考えるエネルギーと
物理学的なエネルギーはおそらく違うのでしょう。

「貼ったらなんかエネルギーが流れる気持ちになれる」
というのが、この製品の一番の効能なのだと思います。


質問者さんのお母様にどう言葉をかけるか?
ですが


・お医者さんに相談してみる
やっぱり体のことは体の専門家に相談するのが一番
質問者さん自身が医者に掛かった時に相談してみるのもいいかもしれません

・代わりのものを提案する
私はこっちがいいと思う!と、科学的に実証されている健康法を勧めてみる
(運動とか、バランスよくご飯を食べるとか)

・お母さんの説明に「なぜ?」「具体的には?」と質問する
これはやりすぎると怒られそうですけど、
冒頭でも書いたように
「化学式にするとどんな反応なの?」
「何Hzなの?」
「どうして振動が起こってるってわかるの?」
と質問してみることです。
答えられなかったら、
「体に貼るようなものなのに、わからないって怖くない?」と返してみると
もしかしたら(一縷の望みですが)気づいてくれるかもしれません。


以上です。
長くなりましたが、応援しています!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?