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「肩書き問題」から考える、望む未来を創る行動のヒント。
個人でお仕事をしていると、意外と「はじめまして」の機会が多いことに気がつきます。
その時に必ずお伝えするのは「肩書き」。
今となっては
「起業家サポートをしています」
とお伝えしているのですが…
実はここにくるまでに、私の中でものすごく葛藤がありました 。
肩書きへの葛藤
以前は広告代理店で、営業サポートをしていた私。
契約をとってきたり、会社の代表と話すのは営業さんで、広告原稿の改善提案をしたり、営業さんの役に立ちそうな情報を集めるのは私の仕事。
その仕事自体にやりがいは感じていたものの「やってもらって当たり前」な雰囲気がなきにしもあらず。
そして、たとえ先方の売上があがったとしても、表彰されたりインセンティブがあるのは営業さんだけ。
だんだんと
「これって私じゃなくてもいいよね」
「何のためにやってるか分からないな」
と感じるようになり
『サポート』や『裏方』という表現にも、少しずつネガティブな印象を抱くようになっていきました。
(今となっては、自分の捉え方の問題も大きいなと思うのですが…)
そして、その感覚は起業後も続き
「自分のことを『サポート』とは言いたくない!」
「できるのは裏方作業だけじゃないし」
なんて、変なこだわりやプライドを握りしめ続けるようになっていました(苦笑)
でもね、最近ようやく気づいたんです。
「大事なのはそこじゃない」と。
「ビジネスで大事なこと」ってなんだ?
ビジネスって、結局のところ、「人」とのつながりの中で成り立つもの。
だからこそ、わかりやすく自己表現することがすごく重要なんですよね。
いきなり専門用語ばかりの話をされても頭に入ってこないように、頭の中に「?」がある状態では、 結局相手が何を言っていたか理解できないもの。
これを肩書きに置き換えて考えてみると、もし私の肩書きを聞いて
「何をやってる人かパッと理解できなくて」
「他の人に説明することもできない」
状態だとしたら「お仕事を頼みたい」「紹介したい」なんて、思うはずがない。
相手に伝わりやすくすることは、最低限の配慮であり、ビジネスをスムーズに進めるための鍵でもあるわけです。
こうやって書いてみると当たり前の話なのですが、ここに気がつくまでに2年以上かかってしまいました。
(残念すぎる…涙)
肩書きは自由でいい
ただ…実はこの話には、「続き」があります。
はじめに書いておきますが「みんながみんな、分かりやすい肩書きにすべきだ」と言いたいわけではないんです。
私に新たな気づきを与えてくれたのは、9月にふらりと訪れた『空想旅行案内人 ジャン=ミッシェル・フォロン展』。
その展示の最初にあったのはフォロン氏の名刺で、そこにはシンプルにこう書かれていました。
AGENCE DE VOYAGES IMAGINAIRES
(空想旅行エージェンシー)
そう、これがフォロン氏の肩書きなのです。
分かるようで分からない。
でも、ものすごーくワクワクしませんか?
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肩書きって結局のところ、自分の表現手段のひとつであり「こうやって生きていきたい」と、人生の方向性を指し示すもの。
肩書きは本来自由であることに、フォロン氏の展示から気づかされたのです。
私が「肩書き:起業家サポート」を選んだ理由
では、なぜ私があえて「起業家サポート」という肩書きを選んだのか?
それは単純に、私が得たい結果に対して今この肩書きが必要だと感じたからなんです。
私は元々
「事務サポートって言われるのはイヤ」
「できるのは裏方作業だけじゃないし」
そんな変なこだわりやプライドで自分の枠を狭めていました。
でも、今自分自身が『得たい結果』(もっと伸び伸びと思い切り仕事をしたい!)を考えた時に、
変なこだわりやプライドを捨て、現段階では分かりやすい肩書きを選んだ方がいいと感じたため、今は肩書きを『起業家サポート』にしています。
だから、もしこの文章を読んで
「そうか、肩書きはシンプルに分かりやすくするべきなんだな」
と単純に『肩書きの取り扱い』だけに目がいってしまったら、すごくもったいない。
本当に大切なのは、1つの事象に対して
【自分自身がどう捉えて、どう行動していくか】
という部分なんです。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/158837306/picture_pc_bceecaaddfc07c21aa7d8db4a2806087.jpg?width=1200)
【自分自身がどう捉えて、どう行動していくか】
これはつまり「私ならどうする?」と、自分ごとに置き換えて行動していくこと。
私は筋トレのように、地道に積み重ねていくものだなと感じています。
…とまぁ、言葉で書くと簡単ですが、やるのは全然簡単じゃない(笑)
だからこそ、信頼できる方に定期的に確認してもらい
「あ、違った違った」
「こういう考え方もあったのか」
と気づきをいただいて修正しながら進んでいくことを私自身は大切にしていますし、私自身もそんなサービスをご提供しています。
結局のところ、未来を創るのは地道な行動の積み重ねだから。
「肩書き問題」ひとつから、つらつらとそんなことを感えた私でした。