見出し画像

Nizi Projectファイナリストのデビューが教えてくれた”自分らしさ”

今回は雑記です。


プレッシャーも期待も全て跳ね飛ばして、
ありのままの自分を世間へ映し出す。

その彼女の等身大の強さが、あまりに美しく見えたのでした。

推しがデビューできない呪い

K-POP女性アイドルグループのオーディション番組を見るのが好きです。

TWICEを排出した「SIXTEEN」
IZ*ONEを排出した「PRODUCE48」
NiziUを排出した「Nizi Project」などなど。
様々なオーディション番組を見てきました。

そんな私にかかっている呪いは
番組内で一番推している子はデビューできないというものです。

Nizi Projectもそうでした。
私が番組内で推していたのは、YUNA(ユナ)ちゃんという一人の少女でした。

自分らしさの欠如を指摘されていたユナ

Nizi Projectで彼女には、
かなり序盤からデビューの期待が集まっていました。

大手芸能事務所での練習生期間が長く、
既にダンス・歌共に、ハイレベルの実力を持っていたからです。

しかし彼女のほころびが見え始めたのも、
番組開始早々のことでした。

ダンステストで見事なパフォーマンスを披露したユナに、
プロデューサーであり、事務所の社長でもあるJ.Y. Park氏はこんな一言を投げかけました。

「ユナが見えない」

パフォーマンスや演技を練習するあまり、
ユナ本来の気楽でナチュラルな姿が見えてこないというものでした。

上手なダンス、くるくると変わる表情。
それは作り物のようで、彼女らしさが一瞬も見えないという指摘でした。

NiziUとしてのデビューを逃した

そこから彼女のパフォーマンスはガタガタと崩れて行きました。

声が震え、途中で歌えなくなってしまったり。
身体も縮こまってしまい、伸び伸びとダンスができなくなっていました。
期間が経つにつれて、体型も徐々にふくよかになっていきました。

素人目にも、彼女がスランプに陥っていることが分かりました。

Nizi Projectの終盤でようやく彼女らしいハイパフォーマンスが見えた時には時すでに遅く、
結果として、彼女はNiziUのメンバーに選ばれませんでした。

ここからは私の推測です。

一生懸命「正解」に向かって生きてきた人が「自分らしさ」を問われると、どんな気持ちになるでしょうか?

私たちビジネスパーソンですら、
目の前の業務に追われる日々を続けると「自分にどういう良さがあるのか」よく分からなくなっていきます。

J.Y. Park氏にユナらしさを見せようとした。

けれど、
「ユナってどんな子なんだろうか?」
「ユナに価値はあるんだろうか?」

自分自身でも分からなくなってしまっていたのではないかと思うのです。

ファンとして揺れ動いた空白の2年間

Nizi Projectが終了して約2年。

彼女は休息期間を取った後、
一タレントとして日本を中心に活動をしていました。

化粧品やアパレルのモデルを努めたり、恋愛リアリティーショーに出演したり、ユニクロのCMに出演したり。

彼女の活躍を見られるのは嬉しい反面、
ファンとしてこの2年間は迷いもあった時期でした。

歌やダンスなど高いパフォーマンスを披露する、
いわゆるK-POPのアイドルとしての活躍が見られなかったからです。

自分が見たかったユナはもう見られないのかもしれないと、少しがっかりした気持ちがありました。

彼女のソロデビューが発表された時も複雑でした。

ソロデビューそれ自体はとても嬉しいことです。

しかしやはり、
Nizi Projectを見ていた時に彼女に叶えて欲しかった、
大舞台でたくさんのスポットライトを浴びて、
大勢の観客に見守られながら、高いパフォーマンスを発揮する姿とは違ったものになるだろうと思っていました。

K-POP界のトップアイドルTWICEのような活躍を、
どうしても期待してしまう自分がいました。

そして、2022/10/20。
彼女のデビュー曲のミュージックビデオが公開されたのです。


等身大の”らしさ”が詰まったソロデビュー

そのミュージックビデオは私の考えを一掃してくれました。

私の不安はある意味で的中したのです。
ミュージックビデオでハイパフォーマンスを発揮するYUNAの姿は一瞬たりとも映りませんでした。

しかし「YUNAらしさ」に満ち溢れていたのです。


彼女の持ち味の一つであるダンスはほとんど見せずに、
作られすぎた表情もありません。

メイクする姿。
気になる子に手紙を描く姿。
ノリノリで体を動かす姿。
様々なシーンから彼女の素の魅力を映し出していました。

YUNA本人が書いたという歌詞には、10代ならではの幼さも感じられます。

(K-POPアイドル達と比べると)
ちょっぴりふくよかめな体型も、その可愛さをより引き立てています。

それは、
大手事務所からデビューしていたら絶対あり得ない姿でした。

近年K-POPの女性グループは強めの楽曲やイメージで売り出していることが多いです。

壮絶なデビュー枠争いで、
年々デビューメンバーのパフォーマンスレベルも上がってきています。

とても10代には見えない大人びた曲。
プロ圧巻のパフォーマンスを披露します。


一方でYUNAはキメすぎない。
完璧すぎない。

等身大の魅力がいっぱい詰まっている。

大手事務所の練習生を長年やってきた、
そのプライドを軽やかに跳ね飛ばしたのが分かる気がしました。

「ユナが見えない」
ではなく

「ユナしか見えない」

まさに、そんなミュージックビデオだと思いました。


等身大を映し出す強さ

このミュージックビデオを見て、
改めて「あぁ、自分もまだまだだな」と思ったのです。

「THE・K-POP!」
なYUNAを期待してしまっていました。

「そうでなければYUNAはダメ!」
くらいに考えていたのかもしれません。

背伸びしない自分をありのまま表現する強さ。
それを彼女のソロデビューに教えてもらった気がします。

彼女が行く道は、
TWICEのような輝かしい道ばかりではないでしょう。

しかし、
挑戦したり立ち止まったりする彼女から、これからも目をそらさずにいられるといいなと思います。

そしてまた、
私自身ファンとしてちょっと迷ったり、
時に思いっきり応援したり、
これからも揺れ動くことはあるのだと思います。

しかし、
そんな自分からも目をそらさずにいられるといいなぁと思うのです。

YUNAちゃん、デビュー本当におめでとう!

いいなと思ったら応援しよう!

渡部紋歌@マネジメントにコーチングと心理学を
宜しければサポート頂けるとより一層頑張ります!頂いたサポートはより良い情報を皆様に届ける為の活動資金に全額充てさせて頂きます!