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励ましを逆効果にしない為に必要なこと

わたなべあやかです。

ITメガベンチャーでコーチングや心理学などを取り入れ「人とチームを最大化させる風土作り」に取り組んでいます。

今回は「相手を否定しない」ということを書いていきたいと思います。

自分は他者を否定しないように気を付けているという方でも、無意識の内についつい使っているポジティブな否定があります。

それについての解説と注意すると良いポイントについてお伝えできればと思います。

相手をありのまま受け入れる為に「否定しない」

相手との信頼関係を築く為に「評価しない」や「アドバイスしない」と並んで重要なのが「否定しない」ということです。

まずは例をみていきましょう。

否定している例

「否定しない」とはこのように相手の言っていることや考えを否定してしまうことです。

否定を重ねると「この人は自分の意見を聞き入れてくれない」と相手に感じさせてしまい、信頼関係の構築が難しくなります。

否定していない例

その為、例え否定する必要がある場面でも、このようにまずは相手の意見を受け止めたことを示す姿勢が信頼関係構築においては大事になります。

相手を励ますポジティブな否定

ここまでは意識して注意されている方もいらっしゃると思います。
ではこんな例はどうでしょうか?

ポジティブな否定例

自信を無くしている相手に対して、励ます為にポジティブな否定をしている例です。

相手を励ましたり、勇気付けたりする為の声がけなので、良かれと思ってついついやってしまいがちですが、これも「否定している一つの例」の為注意が必要です。

ポジティブな否定は信頼関係ができてから

こういった声がけは、相手や相手との関係性によっては「あなたに自分の何が分かるんだ。」という気持ちを抱かせる場合があります。
もしくは、ただの社交辞令に聞こえるかもしれません。

相手の為に良かれとしてした声がけが、逆に「この人は自分を理解するつもりはないんだな」と信頼関係を損ねることにもなりかねません。

これを避ける為に必要なのは、相手との信頼関係をきちんと構築していく事だと思います。

「この人は自分を理解してくれている。」
「その人がそう言うのであれば、自分は大丈夫かもしれない。」

そんな風に、相手との信頼関係がきちんと構築されて初めて活きてくるのが、このポジティブな否定ではないでしょうか。

気休めの言葉ではなく、相手をしっかり受け止める

勿論、あなたの中に本当に「この人なら大丈夫」と思う気持ちがあるのであれば、その声がけは大切だと思います。

しかしそんな場合も、まずは相手に寄り添う姿勢を見せてから伝えることで、より信頼感が増すでしょう。

まずは相手に寄り添う姿勢を

しっかりと相手に寄り添う時間を作って、相手の心の内を受け止めて、それから「あなたなら出来る」と伝えてみてください。

あなたの言葉の重みが大きく変わってくると思います。

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渡部紋歌@マネジメントにコーチングと心理学を
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