見つめ合い、補い合う

蝉の声が遠くなり、どこか鈴虫の音が聞こえ、雲はうろこ模様になってきた。

夏と秋の過渡期。自然の知らせに思わず、ふふっと笑ってしまう。

毎年何故だか知らないが、私にとって色んな出会いや、葛藤、変化が起こるのは、春よりも秋。

そんな秋に本を作ろうとしながら、未だ完成形は見えてこない。さあ、どうなるのだろうか。でも、なんとかなるさと、この季節がそっと手招きしてくれているような気がするから、普段より気負わずに過ごせている。

もうひとつ、あたたかいお知らせも届けられるように、今せかせかと準備している。不安もあるけれど、心強い友人やパートナーの存在が、それを軽くしてくれている。有難いなあ。

そんな今の支えであるひとたちとの関係性が変化したのも、秋のこと。

今日は少しばかり、5年前の秋に想いを馳せたくなった。