もらい泣き
去年6月の野外ライブ以来
8ヶ月ぶりに髪の色をピンクから
アッシュに変えてみた
ものすごーく細かいハイライトも
入ってる
いかが?
気に入っていただけたら
嬉しいです❤️
さて今日は
もらい泣きをした出来事について
書こうと思う
先日知人から
ライブ出演のオファーを頂いた
今回は病院内での医療従事者に向けた
院内イベント
したがって一般客は入れず
あくまでお医者様やナースさん達に向けて
開催される
日程は5/26の金曜日
時間は13:00-16:00
日中の3時間のみ
少し早めに出ないと
息子を学校にピックアップする時間に
間に合わないが出演可能ではある
このイベントを立ち上げたのは
AAPIというアソシエーション
Asian American Pacific Islander
彼らは自分たちも医療従事者でありながら
ドクターやナースさんに対し
いつもありがとうの気持ちを込め
院内で何か憩いの場を作りたいと
昨年からこのイベントが始まった
このイベントに携わる全ての人は
完全ボランティアである
私にももちろんギャラは出ない
でも私は生きる為に
歌を歌うと決めた
与えられた使命は
全力で頑張る
早速イベントの内容を聞く為
担当のリンカさんという
この病院内で働くナースさんに
連絡を取った
今回のイベントのテーマは日本
私以外に琴奏者や極真空手の実演なども
予定しているそう
場所はビバリーヒルズにある
Cedars Sinaiと言う
総合病院の敷地内
立派なAuditoriumで行われる
学会の講演や医療関係者のサミットも
このオーディトリアムで行われるらしいが
音響設備もバッチリらしい
ステージも組めるそうな
当日設置する予定のブースには
タカヘアサロンから
ヘッドスパやネイルサービスを無料で受けられたり着物を着て記念撮影ができるブースや
JRやJTBのブースなども予定しているとか
飲食においては
パックに入った焼きそばやおにぎり
ポカリスエットやカルピコ
緑茶などを用意し
欲しい方に無料で提供したいとも
仰っていた
ちなみに去年の5月はハワイアン
10月はフィリピンをテーマに開催し
大変喜ばれたそうだ
こうしてアジアにフォーカスした
イベントを年に数回
開催していくとの事
それにしても
私が通っているKaiserという
総合病院もそうだが
医療関係で働く
アジア圏出身者はとても多い
このシダーズサイナイも
創立者はアジア人との事
アメリカの医療は
アジア人のサポートで
支えられていると言っても
過言ではないのだ
そんな日本人ナースのリンカさん
電話口で
彼女の声が枯れて聞き取りにくい事を
誤ってきた
聞くところによると
彼女は今
新人ナースを教育する立場に
立たれているそうで
トレーニングやマネージングで
常に喋りっぱなしだという
この立場に就くまでは
ERでナースをなさっていたそうだが
とにかく彼女は
第一線で働いていた時以上に
息つく暇もなく
毎日何十時間も働いていると仰った
しかも固定給なので
時間外で何時間働いても
給料はプラスされない
心身ともに
限界をとうに超えた中で
働いていた
英語混じりの日本語で
一生懸命説明をして下さる
リンカさん
熱意に満ち溢れ
このイベントを一緒に盛り上げたいと願う
気持ちは痛いほど伝わった
私も彼女の期待に応えたい
正直に今の私の状況を説明する
私は今も
癌と闘っているファイターである事
2年前の乳がん発覚から手術・
インプラントのインフェクションによる
二度の手術
2ヶ月寝たきりになりながら
傷が完治しないうちに
キモセラピーが始まり
心臓近くまで管を通し毎週
抗がん剤を入れた
脱毛で全身の毛を失い
放射線治療で毎日通院し
患部が火傷で水ぶくれを起こすほど
ひどい炎症を起こしたりもした
キモセラピーの副作用で
白血球が下がり免疫低下で
度重なるER搬送を繰り返した
白血球が下がらないよう
何度も自分のお腹に注射を打った
そして向こう5年間のホルモン治療
今も2週間おきに血液検査をしに行っている
がんサバイバーでは
到底説明が付かない
こうして私がここにいられるのは
ドクターやナースさんたちのおかげ
だから
精一杯、頑張らせて頂きます
と応えた
彼女もそれを聞いて
とても喜んでくれた
気づけば1時間半も話をしていたので
そろそろ電話を切らなければと思い
最後に何げなく
もしよかったら
私の曲が全て試聴できるので
aileのウェブサイトを
チェックしてみてくださいと伝えた
分かりました!とキラキラした声で
リンカさんは電話をお切りになった
ほどなくして
リンカさんからテキスが入った
SAKURA(を聴いて)泣きました
I am getting your song from apple
its really awsome
(アップルストアで私の曲をサブスクするわ)
( とても素晴らしい)
嬉しくて…
自然と顔がほころんだ
すると
Playlist 作りました❤️
と言って
この写メを送っていらした
さらに彼女からのテキストは続く
Thank you for reminding me
to proud of being Japanese
(日本人である事の誇りを
思い出させてくれてありがとう)
そして
Can I call you for just 5 mins
(5分だけ話できますか?)
とテキストが入った
はいと答えると
すぐリンカさんから電話が鳴った
彼女は電話口で泣き出した
SAKURAを聴いて
2年前に膵臓癌で亡くなった
お父さまを思い出したと
忙しすぎて
ずっと泣けなかったのに
初めてお父様を想い泣けたと
彼は生前
桜が見たいと何度も言っていたという
しかし当時はpandemicだった事もあり
むやみやたらに外に連れ出すことは
許されなかったので
最後に桜を見たいと言った彼の夢を
叶えてあげられなかった
お父様が亡くなられた後
遺骨をどこに収めるかで話し合い
全国の墓地を調べたところ
神奈川にグループ墓地があり
その後ろに見守られるように
大きな桜の木が植えてある墓地を見つけ
そこにお父様の遺骨を
埋めたのだそうだ
お父様が亡くなれた後も
やれ葬儀だ
やれ遺骨はどこへ
書類や遺品整理で目が回るほど忙しく
当時彼女は泣くことすらできなかった
そんな彼女が
私のSAKURAを聴いて
涙が出たと仰ったのだ
私もこの曲を
末期ガンで亡くなった母を想い書いたので
もう二度と会えない誰かのことを
思う気持ちがリンカさんに伝わり
とても嬉しくて
いつの間にか
もらい泣きしていた
私もこの歌を聴いたり
歌うたびに涙が止まらなくなる
私は彼女に
なんと嬉しいお言葉…
生きててよかった😭
逆に力を頂けました
リンカさん最高‼️
ありがとうございます
と伝え電話を切った
すると彼女は
最後にこんなテキストをくれた
Honestly, as you heard my voice,
I have been super exhausted.
But now i am very 😊 happy.
You also gave me power of energy. 😄
Thank you 😊
(実を言うと、わたしの声を聞いてお分かりの通り、ずっと疲れ切ってたの。
でもね、今私とても幸せ😊
あなたこそ
私に生きる力を与えてくれたわ
ありがとう😊
嬉しかった
彼女に出逢えただけで
もうそれだけで…
たとえこのままSAKURAという曲が
日の目を見ず埋もれてしまったとしても
彼女に聞いてもらえただけで
この曲を作って良かったと心から思えた
現在はママ業がメインで
歌の活動はその隙間隙間でしか
できないけれど
生きる為に歌うと決めたのだから
全力でがんばります‼️
今日はもらい泣きをしたお話でした
なんか今日chatsworthで雪降ったみたい
学校の先生が校舎の外で
子供達が、雪だー!ミラクルだー!
なんて言いながらキャッキャッ言ってる
動画を送ってくれた
ほのぼのした気持ちになったなぁ
だって季節感がほとんどないんだもんLA
たまにはこんな日があって良い😊❄️