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新しい抗がん剤:タキセル延期

9月11日(月)

またキモセラピー延期です

延期どころか
またERに連れて行かれるところでした


いまだに咳が止まらないんです


家族とも
まともに咳で会話ができない


旦那からは
ERにWalk Inで行ったって
待たされるだけだから
救急車呼ぶ?
と言われる始末


本来であれば今日は
5サイクル目のキモセラピー


先月始まった咳が
20日経過した今も止まず
病むどころか悪化


咳のし過ぎで頭痛・熱も併発し
味覚も感じないし食欲が湧かず
どんどん痩せ細っている


もう体力は限界


8:30AM
オンコロジー・デパートメント
に電話するも誰も出てくれないので
必死で留守電を残した


9:00AM
ナースが折り返し電話してきた
その頃には自分の状況を口頭で
説明しようにも
咳でまともに喋られなくなっていた


ハアハアと息も短く
必死で喋っている私の声を聞いて
パニックになっていると勘違いされ

ナース:Oh, My God.... 
Don't panic
You just need to call 911 or 
you should go to the ER right now!!! 

と叫ばれた

そして間髪入れずに
NO!
と言い返す


彼女は私がこの3週間の間に
2回もERに行った事を知らない
そしてどんな扱いを受けたかも知らない
だから彼女の指示は間違ってはいない
でも今の私には
絶対にありえない選択なのだ



色々と説明する(必死に)


すると


ナース:Dr Kangにあなたの事を
今から伝えるから
彼女からの指示を待って折り返すわ



と言われた



9:40am
さっきのナースからまた電話が鳴った



ナース:Dr Kangが症状を見たいので
今すぐオフィスに来てと言ってるわ


私:(ERじゃないなら)行きます


たまたま今日は
旦那がコロンバスデーで
店を閉めていたので
病院に連れて行ってもらった


15分で到着


病棟の入り口前に
車を横付けしてもらい降りる際

旦那 : 
もう今日の面会で
医者に全部クリアにしてもらって
症状にあった薬を処方してもらってよ

と念を押された

私 : 分かった

決心新たにいざ面会へ


早速受付を済ませる

すでに患者でいっぱいの
waiting room


真っ先に私の名前が呼ばれた


ホッ… 
よかった
(必死で咳を抑え込んでいた)


早速Dr Kangと面会する個室に
入るや否や延々と咳き込む


ナースがめっちゃくちゃ心配そうに
私を見てあったかいブランケットを2枚
大丈夫?と言って持ってきてくれた


(ERと全然違い)
優しくて
泣きそうになる


そう言えば昨夜も
ベッドで延々とゾンビのような
うめき声をあげている私の背中を
旦那がずっとさすってくれてた

これは寝室に取り付けてある
セキュリティカメラの切り抜き
実際に旦那が私の背中を
さすってくれている証拠写真

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ベッドは息子が生まれてから
完全に別々


ハゲ散らかした頭


片方乳なし


ガリガリでミイラの様な姿



もうどこからみても女には見えない



そんなちょっとしたスキンシップが
たまらなく嬉しい


程なくしてDr Kangが
個室に入ってきた


Dr Kang: 
What's going on? (どうしたの?)


私:咳が止まらないんです

それ以外にも

・頭痛
・38~39度の熱
・痰
・喉の痛み
・扁桃腺のデキモノ


彼女に会う度に
何度でも懇願しているのだが
扁桃腺のこのデキモノを
抗生物質か何かで
どうにか治療してくれないかと
今回も言ってみる

がしかし
また同じ回答が返って来た

Dr Kang:
抗生物質はウイルス感染には
効かないから飲んでも意味がない
のよ
だからこれに対する処方はできないわ

私: こないだ歯の炎症がある場合に
飲んでと処方してくださった
抗生物質は効かないんですか?

Dr Kang: 効かない
炎症には効くけどこういう症状には

じゃぁ自然にこの扁桃腺のデキモノが
無くなるのを待つしかないの⁉️

そんなはっきり効かない!と
言い切られたら

これ以上何も言えない




あと舌の上に
黒いシミ
ができたのも伝える



そうなんです
舌の上に黒いシミまで発見


あぁ

これでもう私は死ぬんだ

そんな事を考えながら
ずっと1週間
鬱状態で過ごした



初めて気づいたのは9月26日

歯磨きついでに舌も磨いていたら
偶然見つけた


一体いつできたのか


9月23日に2度目の
ERに行こうとした時
扁桃腺のデキモノを
ERの医者に見せようと
iPhoneで撮った写真に
すでに黒点は写り込んでいた

Dr Kangはライトの付いた
スティック顕微鏡で
ジーッと私の舌先を観察し言った

Dr Kang:
炎症を起こしてる感じではないし
今すぐ治療をしないと
いけない感じではないので
経過観察
します


何やら慌てた様子はない
重篤な病気では今のところないと踏みちょっと不安が解消


実は彼女とは別に
私のFamiy Doctorである
Dr Ragasaにも
写真付で相談メールをしていた


Dr Ragasa:
おそらくキモセラピーの
副作用の一つだと思う

詳しくはオンコロジストに聞いてほしい


経過観察か…



よほどレアな症状なんだろうな


もう祈るしかない


Dr Kang: 
今日はキモセラピー中止ね
この状態では
とてもじゃないけどできないわ


そもそもあなたのような症状
凄まじくレアよ
こんな状況になる人なんていないわ


とりあえず
このあと肺のレントゲンを
撮ってもらって
血液検査もしてきてほしい


私:
咳の件ですが
もう10日以上も前に
ERから処方された咳止めシロップを
カイザーの私のアカウントから
リフィルオーダーをしてるのに
オンコロジストからの許可が
降りるまでは郵送できない
と書かれていてずっと
Pendingのままです
どうしてリフィルして
もらえないんですか?


彼女の顔が え? と固まり
コンピューター画面に向かって
ピコピコ打ち始めた


そして


Dr Kang:
これはERのドクターが処方したもので
私の方にはこのリフィルの件についての
連絡が入ってないわ
知らなかった

たった今 
pharmacyに処方箋を送ったから
すぐ受けとれるわ



あぁ 良かった
ありがとうございます

Dr kangがさっと白衣を翻しながら
出て行ったので
このタイミングで旦那に電話する 

扁桃腺のデキモノに関しては
薬は処方してもらえないと言われ
また咳止めシロップしか
貰えないことを伝える

旦那: 
なんだよそれ😡
じゃぁ 
こないだのERと同じじゃないかー‼️
こんな診断なら
俺だってできるよ💢


私: 
でもドクターがそう言ってるんだよ
わたしは精一杯 
自分の伝えるべきことを伝えた
申し訳ないけど
ドクターを今から呼ぶから
納得行くまで直接
電話で話してくれない?


ナースにもう一度
De Kangに来てもらうよう伝え
彼女がまた室内に
入ってきたタイミングで
旦那と電話で話をしてもらう


旦那:
ERで処方された咳止めシロップは
全然効いてない
彼女の咳は良くならない
他に薬はないのか?


Dr Kang:
咳止めシロップが効かないって
どうして断言するんですか?
10日前に咳止めシロップが切れた後から
咳が悪化したのでしょう?
飲んでる間は効いていた
と言うことですよね?


旦那:
あぁ… まぁ…


Dr Kang:
とりあえず今日
同じ咳止めシロップを処方したので
それで当分様子を見て
効かないようなら
さらに強い咳止めを処方します
今は咳が出ないようにして
喉や体を休める事が先決です
(咳止めシロップには
眠たくなる成分が入っているため)

さっきまで
あんなにイライラしていた旦那も
直接ドクターと話をすることで
落ち着きを取り戻し
やっと納得をしてくれ
素直に電話を切った


長いようで
ここまでの所要時間

45分


早っ‼️



ERだったらまだWaiting Roomで
6フィートに離されたパイプ椅子に座り
寒くてダンゴムシのように丸まり
せき込んで死にそうに
なっているところだろう


先ほどあったかい
2枚のブランケットをくれたナースが
X-ray roomがある棟の近くまで
付き添って歩いてくれた


早速レントゲンを撮るためCheck-In

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個室で服を着替えるよう指示され待機

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服を着替え
名前を呼ばれ
撮影が終わるまで
たったの15分

サクサク進む


次に同じ棟内の地下にあるLABOヘ

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ここへ来てストップが掛かるのか

すでに採血待ちの患者で
Waiting Roomは溢れていた


嫌だなあと思いつつ
Check-In


座るところもないので
立って待つ


がしかし
ものの数秒で私の名前と
採血ステーションの番号が
電子掲示板に表示された


間髪入れず奥からナースが
私を呼ぶ声が聞こえる


今回もDr Kangのおかげで
STAT扱いにしてくれたのだ


ありがたや…😭


余談だが
私は現在
Co-Pay代もくすり代も
こないだのER代も

全て無料だ

癌の手術費と
スペシャリストに何百回も会っているので
高額医療費とCo-payの支払い上限を
超えてしまったのだ

これ以上の請求は年末までないが
何とも複雑な気持ちである

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今回の採血
時間を空けて2回も針を刺された


右ひじの裏の静脈注射で
大きなシリンダー2本分 x 2回
トータル4本

しかもほぼ同じ場所に刺した

間を開けたら
同じ場所からさして良いのか知らない


これはなかなかの痛みだった

実は左側の腕からは
採血もワクチン注射も
脈拍も一切取れない



私は癌の転移により
左側の脇のリンパを
全摘出しているので
神経が全くない


となると右側の肘の裏からしか
採血はできないことになり
ほぼほぼ同じ位置からの
採血となるわけだ

彼らはPICC lineから
採血することを許されていない

だから毎度毎度
針を刺して採血するしかできないのだ


理解はしている

彼らも大変なのだ


そうこうしているうちに
採血無事終了


今度は咳止めシロップを受け取る為pharmacyへ

Kaiserは処方箋が用意されると
私の携帯にテキストとemailをくれる

Dr Kangのオフィスを出て
すぐくらいには
もうテキストが鳴り
準備ができている事を知っていた


なので pharmacyにCheck-Inしてから
ものの数分で咳止めシロップを受け取れた

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小さなオレンジ色の錠剤が
別で処方されているのに気づき
薬剤師が説明に来るまでの間に
手にとりチェックしたところ
抗がん剤治療中に飲んでいる
2種類の吐き気止めのうちの一つ
ゾフランだった

きっと咳止めシロップの
副作用で吐き気が出るんだろうな


薬剤師がやってきた
やはり予想通り
副作用で吐き気が出るとの事


無事処方箋受け取って
解放される


時計を見たら昼の12時

さっそく病院の外に出て
旦那に終わったから迎えに来てとテキスト


病院内は電波が遮断されているので
テキストも電話もできない

レントゲンを撮ってもらう前あたりに
1度電話やテキストを旦那にしたものの
電波が繋がららず仕方なく諦めた


それにしても


Dr Kangに会ってから
レントゲン・採血・処方箋受け取りまで
ものの1時間半で終わった



ERなんて行かなくて良かった



まだこの日のレントゲンと
血液検査の結果が
私のアカウントに表示されていないので
どうなるか分からないけど
一日経った現在
4時間おきに飲んでいたシロップが
だんだん効き始め
頭がドロドロになって
昨夜は朝まで眠れた


でも今朝になって少し経つと
また咳が出始め
あーあーとわめいているか
咳き込むしかできず
また誰とも喋られなくなった



ちなみに私は
コロナには感染していません

インフルエンザAでもBでもありません

過去に一度も
コロナに感染した事はないし
感染した事による抗体もできていません



これは過去2回ERに行った際に
調べられたテスト結果


下記は肺のレントゲン
*9月18日

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*9月23日

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2)下記はPCR検査の結果

9月17日のERにて

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9月23日のERにて

画像4


PCRではインフルエンザA・Bの結果も出てました

9月18日(深夜をまたぎ日付が翌日に)のERでの結果

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9月23日のERの結果

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また昨日撮ったレントゲンと
採血の結果が分かり次第
アップデートします

皆さんもコロナだけでなく
ウイルス感染には十分お気をつけください











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Ayaka
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