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自分の望みを叶えてあげる

今朝、ふと思ったことがある。

人に優しくすることは、そうすべきことであり、そうしたいことでもある。人に優しくしようと努めると、やがて人を優先するようになる。人を優先する癖がつくと、困ったことが起こる。自分に優しくすることが難しくなるのだ。

人と関わらずに生きることは不可能に近い。残念なことに、社会性が芽生えた頃から誰しもが人間関係に悩まされている。と同時に、人間関係に救われ、支えられ、パワーをもらっている。

自分との関係も、ほかの人たちとの人間関係のように、パワーの源にできないものか?これが、今朝の疑問だった。だから、自分との関係を良くする方法を考えてみた。

パワーの源を言い換えるならば「ハッピー」だと私は思う。大小のハッピーがある。幸せや幸福感という大きなハッピーもあれば、嬉しい、楽しい、好きと刹那的に感じる小さなハッピーもある。言うなれば、大きなハッピーは1ハッピーにつき10点加算され、小さなハッピーは都度1点2点加算される。そのハッピー点数が○点を超えたら、ハッピーフィーバーが起きるのかもしれない。まるでパチンコだ。

私にハッピーフィーバーをちょうだい!

そんなことをほかの人たちに要求するのは憚られるけれど、自分には要求してもいいんじゃないかな。むしろ要求すべきだろう。

自分との関係を良くするために、まず、自分のハッピー点数を知ることが欠かせない。何をしたら、自分に何点のハッピーが加算されるのか。例えば、朝に美味しいコーヒーを飲めたら、私の場合+5点だ。と思ったけれど、ストレスが溜まっていたり心身が不調だったりするとコーヒーごときでは敵わず、同じ美味しいコーヒーでも+0.5点ほどに止まってしまう。つまり、ハッピーは定価ではなく時価なのだ。

誰しも自分の中に「ミニ・ミー」を持っている。 (Mini Me (小さい私) とは、懐かしきおバカな映画「オースティンパワーズ」のキャラクターで、要するに自分の中の自分、すなわち自我。)

人生の最重要課題はミニ・ミーと絶えず対話することだと思う。ミニ・ミーの望みを聞いてあげる時間を取れていないと、じわじわと心身の不調がやってくる。小さい頃は親や周りの大人が聞いてくれていた。成長とは、双方が気付かぬうちにその聞き取りをしてもらえなくなることを意味するのかもしれない。大人になったら、ミニ・ミーの望みを聞く、叶えることは自己責任だ。

自分の望みを常に把握し叶えてあげるよう努めながら、周囲の人たちも同じように何かを望んでいると認知して、お互いのために最善を尽くす。みんながそうすれば社会はもう少し楽しい場所になるのかもしれない。

だから、学校教育に「自分との対話の時間」を足して欲しい。小学4年生から始めるのがいいだろう。高校3年生まで週1時間取るべきだ。

その授業の道具はノートとヨガマット。
流れはこうだ。最初に15分程度のヨガのような体のストレッチを行う。次の15分間、先週自分が書いたことを見返してコメントを書き加える。さらに次の15分間で、今自分がしたいことと気になっていることを書き出す。最後に、5分間のストレッチをする。

人生の学びの頂点である9年間に、毎週のルーティーンとして自分と対話させていれば、きっとスゴいことが起こる。少なくとも、自分で課題を見つけ出す力と、言葉で表現する力は伸ばせるのではないだろうか。

飛行機に乗ると、緊急時の安全指示として、まず自分の安全を確保してからほかの人の手助けをするように言われる。あれこそ人生の指南だ。人に優しくする前に自分に優しくしよう。

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