HSPの私が舌と目で楽しんだヨーロッパ鉄道の旅④[Romaでまさかの下車ミス]
凡ミス後の静かな海を見て落ち着く
上の写真は、ティレニア海。
イタリアの西側の海で、この日はとても穏やかでした。
下記は、この海を眺める瞬間までの話を遡ります。
ローマの駅を利用
フェリー乗船前、フィレンツェからイタロ(新幹線)で南下。
イタリアの首都であるローマを目指します。
この日の私は、胃痛で何も食べたくない体調でした。
この後、人生初のサルデーニャ島(イタリア西側の足の裏型の島)に向かうからです。
いいえ、それだけではありません。
フィレンツェで現地のイタリア人や日本人通訳さん達から、
サルデーニャの人は、フィレンツェの人とタイプが違う。(地域性)
料理がまずい。びっくりするようなまずいパンやびっくりするような組み合わせの食材に引くと思うよ。(あくまで彼らの個人的主観)
と繰り返し、耳にしてたからです。
この時、私は薄々自分の感受性の強さに気づいていました。
(2019年当時、HSPという言葉は知りませんでした)
まだ足を運んだことのない異国の土地に強い不安を覚えたことが記憶に新しいです。
自分で申し込んだサルデーニャ島での短期料理留学なのに・・
せっかくなのに・・
それから、何よりも気温40℃の真夏のイタリアを丸1日半ほどかけて、
新幹線→フェリー→徒歩
と、目的地であるサルデーニャ島の州都カリヤリへ向かうからです。
(ローマからサルデーニャ行きの飛行機は出ています。ここで飛行機を避けてしまう私。)
やっぱり空港の緊迫感や荷物検査は好きになれない・・・
Romaと名前がつく駅は複数あるなんて
ここで、体調不良もあって、凡ミスをおかします。
このローマ・サン・ピエトロ駅で一度、下車してしまうのです。
正解は、ローマ・テルミ二駅での下車。
新幹線の中では、胃痛が酷すぎて、胃薬も漢方薬もきかなかったので、
少しうとうとしてしまいました。
(スリにあう恐れがあるので、うとうとはしないほうがいいです!)
パッと外を見ると「Roma」と書いた駅が目の前に!
下車してしまいました。(おいおい..)
日本滞在時にオンライン予約しておいたフェリーの出発時刻までは余裕があったので、もう一度鈍行電車に乗り換えてローマ・テルミ二駅を目指しました。
テルミニって、どういう意味?
テルミニ→Termini→綴りが英語のターミナルに似てない??
え!新幹線(イタロ)にそのまま乗っていたら、終着駅だったじゃないか!!
↓
気づくの遅すぎます。
こちらは、日本への帰国5日前の記録なので、
1ヶ月間のイタリア滞在で疲れが溜まっており、思考が鈍いことが自分でもよくわかります。
しっかりして!私!(汗)
ブーツ型のイタリアの西側にある縦長の島がサルデーニャ島。
フェリーは夜行便だったので、12時間ほどローマから移動して、
この島の南端にあるのがカリヤリに到着する予定。
緊張もあり、とにかく予約しておいた個室で横になって過ごしました。
軽く売店で食事をして、胃薬、漢方薬など試しましたが、胃がちくちくしています。
私、ピザとかやないで、おかゆが食べたい。
甘くないあったかい緑茶かほうじ茶が飲みたいんやけど。涙
(昨日は、ベネチアで大きすぎるピザの写真を掲載しましたが、あの日ほど元気がない。来週帰国なので、自分自身へホームシック注意報発令中。
グリーンティーといえば、砂糖が入ったペットボトル飲料が多々でした。
偽物め..)
というか、この時点で胃腸全てが痛かったのです。
薄々わかっていました。ストレスからくる神経痛です。
(今から、現地のマンマからの貴重な家庭料理レッスンが待っているのに!)
冒頭の写真は、
「皆様、あと30分程でカリヤリに到着です。グラッチェ!」
とイタリア語の船内アナウンスが流れたので、これはティレニア海上をもう一度見ておかないと!
と必死の思いでベッドから起き上がり、写真を撮影しました。
カラフルな街並みのカリヤリ
フェリーを下船すると、それはそれは
「こういう色のTシャツを着たいな!」と思うくらい可愛らしい色の住宅街が目の前に広がっていました。
でも、この時は若干吐き気もしています。つらい・・
とにかく今日は、歩いて20分くらいの宿に移動して、横になろう。
明日からの2日間の家庭料理レッスンまでに体調を整えよう。
と必死の思いで宿へ移動しました。
まとめ
海外旅行中に宿泊を伴う遠出(しかも行ったことがない場所)をする時は、
滞在の中盤にスケジューリングした方が、疲れが溜まっておらず急な体調不良を起こしにくいです。
乗車駅はなかなか間違えることはないでしょうが、私のような下車駅ミスは
次の乗り継ぎに影響することがあるので、落ち着いて。
普段通りの生活をしていても、毎日プレッシャーやストレスと闘っていた自分に気づかされました。ありがとう、胃痛。
私がいかに余裕綽々なわけではなかったことが伝わるかと思います。
正直なところ、
治安面でも常に不安がつきまとい、自分の荷物(できるだけ少量に)は必死で脇に抱えて移動していました。
この海外旅行の荷物断捨離経験から、ミニマリスト力(りょく)は培われました。
ちなみにサルデーニャ島には、マリメッコのリュックサック1つ、折り畳めるマイバッグしか持参していません。
汗をかいたTシャツ(無印良品)やタンクトップなどの下着類は、ボディソープで洗い干しておいたら、次の日には着ることができるので、着替えも最小限です。
こんな風に結構極限まで切り詰めていた私の精神と荷物でしたが、
フェリーからの景色は、とても癒される広い海。
心が穏やかになり、いつまでも見ていたいと思う、青さでしたよ。
なんだか不思議なんですが、イタリア・ティレニア海を眺めていると、
自分自身がジブリアニメ(「魔女の宅急便」などの自立していくストーリー仕立てのもの)の主人公になったような気持ちになります。
↓サルデーニャ島ではメジャーな純白のズッキーニ。
初めて見たし、初めて食べました!
ちなみに、魔女の宅急便はイタリアの東側の国のクロアチアが舞台なので、
方角としては真逆なんですけどね。笑
でも、日本と似ている気候で過ごしやすく
やっぱりいつかのジブリアニメで見たような景色が広がっているのがイタリアの面白いところの一つだと思います。
次回予告
30歳の娘さんを持つお母さん(マンマ)からサルデーニャの伝統家庭料理を習った2日間について、記録します。
シェフではなく、長年家事育児をされてきたイタリア(島部)のお母さんのお一人ってどんな方なんだろうとすごく興味がありました。
ちなみに、娘さんは日本に留学経験がありますが、お母さんご本人はいらっしゃったことはないそうです。
SNSやブログなどの出演許可いただいて帰りましたので、できるだけ詳しく書いていきますね。
Ciao!