骨粗しょう症、骨を強くしたい!
更年期の頃より、女性ホルモンが低下してくると、骨粗しょう症が心配、、、漢方相談で、膝・腰・足の痛みなど、骨密度が低くて心配になってくる方が、何か対策はないかと。
まずはカルシウム補給が頭に浮かびますよね。
確かに骨の成分のカルシウムをなかなか摂取しにくいですが、私は毎日コツコツと丸ごと魚を食べています。それは、じゃこ(かちり) です。炊いたご飯にかちりとゴマを混ぜています。これが結構おいしいのです。
それから写真の鳥ガラスープ。鳥の骨をスープの出汁にした薬膳スープを毎日食べています。
こうして、カルシウムとタンパク質をしっかり摂る習慣をつけます。習慣と言われても、という方。毎日同じメニューで良いのは、朝食だと思います。朝食のご飯をじゃことゴマのご飯、味噌汁に小松菜と豆腐とあげとエノキが私の定番です。毎日同じでも大丈夫。必ずタンパク質も朝ごはんに入れます。卵か納豆か魚の干物。朝は炭水化物とタンパク質が必須です。
そして、毎日あやごころの薬膳スープを飲んでいます。毎日ランチでお出ししている薬膳スープと、七穀米、おかゆ(写真)、うどんのいずれか。これも飽きません。毎日同じですが、お惣菜が違うから大丈夫。夕飯はもう少しタンパク質の強化と野菜不足を補うメニューで1日30品目の食材を摂れるように目指します。
ここから、漢方的な骨のお話しをします。
「腎は骨を主り、髄を生じ、脳に通ず」
骨は腎が弱ってくる(腎虚)と骨粗しょう症となるとされます。腎虚はホルモン低下と関係しますので、更年期の頃から骨密度が低下してくることは腎虚だからです。腎虚は骨髄と脳(中医学で髄海という)の影響しますから、痴ほうや思考力低下も年齢からの腎虚の症状と言えます。
腎を補う漢方薬(補腎薬)は、骨粗しょう症や痴ほう対策になるため、アンチエイジングの意味で補腎薬を40代から始めると良いとされます。
ここ数日、女性の骨粗しょう症に関するご相談が続いていましたので、腎虚対策と栄養素のお話しをしています。
昨日の79歳の女性は、39歳に内膜症で卵巣摘出してから骨粗しょう症、今日は股関節の軟骨がないことによる右足の痛みの60歳の女性。お二人とも更年期からの骨のお悩み。最近では若年性の骨粗しょう症がちらほらあります。大体の方は無月経だったりします。
腎はホルモンと関係が深いので、骨粗しょう症と聞いたら、女性の場合、生理や閉経の状況確認が必要です。
毎日の食事って、考えることが大変!でも毎日同じメニューでも大丈夫。つまりご飯と味噌汁、スープは栄養素を確実に摂れる定番メニュー。毎日同じでも、具材やおかずに季節のものが入っていれば大丈夫。定番が決めると考えることなく必ず栄養素を毎日取り入れることができます!