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肌老化はスキンケアだけでは無理があります。中医学から考える肌老化について

乾燥の季節、ハンドクリームが欠かせなくなってきました。

スキンケア商品は次々とバージョンアップしています。

肌老化を考えるに、スキンケアも大切ですが、インナーケアの方が確実で早いことを感じる方もいらっしゃるのは事実です。

肌老化の原因には、紫外線や乾燥は外的要因でスキンケアは必須、内的要因として糖化(コゲ)と酸化(サビ)が生活習慣から引き起こされると考え、インナーケアも必須です。

肌老化の外的要因の紫外線と乾燥

紫外線はUV-AとUV-Bがあり、真皮層まで到達するA波はシミ・たるみ・深いシワなどの老化現象を引き起こします。B波は肌表面に吸収され、日焼けやシミ・そばかすの原因となります。

乾燥肌は、年齢とともに感じやすく、表皮にある保湿層の水分量が減少し他状態へ。乾燥した表皮は、隙間が多く、更に水分が逃げて、小じわになってしまいます。

乾燥する秋~冬は、若い人ではスキンケアで事足りますが、年齢とともに、スキンケアだけでは、何度クリームやオイルを塗っても、乾燥肌は改善せず、痒みを感じることまで。後ほど肌老化の原因の加齢のところで詳しく説明します。

糖化(メイラード反応)からのAGEs(最終糖化生成物)がエイジングの原因

糖化と老化(エイジング)との関係が言われて、医学からスキンケアの分野まで広がっています。

糖とタンパク質が結合して細胞にダメージを与えてしまう現象を糖化といいます。糖化は「肌のコゲ」とも呼ばれ、くすみ・たるみ・シワ・シミの原因となります。

糖化の最終生成物がAGEsと言われ、砂糖の焦げる様子を想像してみて、美味しそうなコゲが糖化(メイラード)反応です。

最近、朝ご飯で菓子パンを食べて、慌ただしく出勤する方に、糖化のお話しをしたら、朝はご飯と味噌汁と納豆に変えますとおっしゃって下さいました。

その方は、中性脂肪が高いそうで、まさしく甘いものの食べ過ぎです。

糖化からゴースト血管へ、そして肌老化へ

体を巡る毛細血管のお蔭で、お肌へ潤いや栄養を与えています。この毛細血管がゴースト血管になってしまうことで、お肌に栄養が行かず、肌老化を招きます。

甘いものや油もの、酸化したものは、AGEsを沢山含みます。AGEsが毛細血管を劣化させていくことが、ゴースト血管となること、日ごろの食習慣を見直さなくてはなりません。

40歳代より、肌ケアは血管ケアも合わせて行かなければならないことです。しかし、若いから大丈夫ということはないのです。

基本的に、毎日の食習慣が体の中と外に影響していることは明白ですが、どうしたらよいの?とよく聞かれます。

加齢による肌老化、中医学での肌のエイジングケアについて

肌老化は老け顔に結びつきます。肌老化はゴースト血管との関係があること、では中医学で肌老化についての考え方があります。


こちらで腎と脾胃について、記載がありました。腎虚は老化と密接な関係があることが分かります。

老け顔はシミ、シワ、たるみによる見た目年齢が上がることです。

内的要因としての、乾燥が関係することを先に書きましたが、腎虚といい、加齢による機能低下、最近はフレイルと言われます。

腎虚の中で、潤いが少なる腎陰虚、陰は潤いと考えると、加齢により乾燥傾向になることが、深いシワとなり、ほうれい線などが気になり始めます。

ターンオーバーも加齢により周期が遅くなり、真皮にあるコラーゲンが減少します。コラーゲンの減少で肌のハリや弾力が失い、シワやたるみが引き起こされ、さらに紫外線による肌老化やメラニンが増えて、シミができます。

肝斑といわれますが、目の周りのシミは、加齢やホルモンバランスの乱れが関係しています。

どれだけ紫外線対策や、スキンケアしても改善が難しいのは、更年期のエストロゲンの低下やストレスや運動不足による血流障害などか関係しているからです。

エストロゲンはサビる原因となる活性酸素から体を守っています。エストロゲンの低下は、サビからの防御力が低下することで、体のサビのシミが増えることが肝斑へと繋がって来ると思います。

加齢は腎虚と関係、特に腎陰虚は体内の乾燥が進んだ状態

更年期はエストロゲンが低下したために、色々な症状が起きてきます。

エストロゲンは肌の弾力を保つコラーゲンや水分量を増やす働きがあり、肌の若さを保つのに重要なもの。

エストロゲン低下により、皮膚や粘膜の乾燥や不快感が気になるようになり、皮膚膜や角質層が薄くなり、皮膚のバリアー機能が低下して、敏感肌やトラブル肌になりやすいと言われます。

更年期の方の肌トラブルは意外に多く、確実に肌以外にも症状があります。肌以外の症状も改善することが、肌トラブルを根本改善へ導くと考えます

腎陰虚はまさしく、エストロゲンの低下による体内の潤い不足。

エストロゲンは、若くても減少します。若腎虚と言われますが、過度な労働や活動、睡眠不足、食事の不摂生は、腎陰虚を加速させます。

具体的な肌老化の中医学対処法

こう書いている私が、更年期まっさかりであります。

具体的にまず肌老化を見直す前に、体の悲鳴を聞いて下さい。

腎虚症状として


以上のチェック項目で当てはまるものが多いと、腎虚が始まったということ。

対策に六味地黄丸が、腎陰虚の代表的な漢方薬ですが、
動物生薬がかなり潤いのチカラがあるものがあります。

例えば、亀板、鼈甲(べっこう)、阿膠、鹿角膠などの膠質(コラーゲン質)がたっぷり含み、滋陰(ジワジワ潤いアップ)に加え、補腎精といい、生命エネルギーを補うチカラもあります。

私はこれからも、このチカラを借りれるだけ借りて、インナーエイジングケアをして、スキンケアして行きたいと思っています。


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