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子は親を選べない、親は子を選べる?

よく母が「子供は親を選べないからね」と、子供のころは意味を理解できず流していました。

母は、子供の希望を叶えられない親で申し訳ないという気持ちでいっていたのでしょうか。

わが娘は5歳で、2歳くらいの言語力、3歳くらいの運動能力、頭と体の発達を足して5歳くらいなのかな。

発達がゆっくりのダウン症は、
「可愛い時期が長いよ」と産む前から聞いていました。
そのため、焦ることをせずに今まで過ごせてきたのかもしれません。

発達支援で、療育を受けていると、
「小学生になる前に」
という言葉をよく聞く、これは発達障害がなくても同じですね。

親は、子供の成長を節目節目に確認するのは当然です。
子供の成長と親の精神的な成長を記録しておく意味でnoteしました。

生まれる前から心配しすぎた

NITP(新型出生前診断)で診断を受け、結果に動揺した当時を思い出すと、
心配しすぎた、考えすぎだったと。
でも当たり前だと思います。

ダウン症についてのイメージが社会的に良くないからです。

顔に特徴があり、発達が遅く、言葉がうまく話せないとなると、
本人が辛いのでは?と考えがち。

辛いと思うことは、どんな人でも壁にぶち当たれば思うこと。
壁と思うから辛いのであって、壁を作らなければ辛くないのです。

本人が辛い辛くないは壁を作るか作らないかだけ。
周りが辛さを決めるのではないことを知りました。

イメージ社会の現代に生きていると、好印象を目指したくなりますが、
実はそれこそ壁を自分で作っていることになります。

成長や習得が早いのが人生の成功への道でない

5歳のわが子や他のお子さんを見ても、それぞれの個性で成長しています。
発達は早ければ、一歩リードした気分になるかもしれません.。
成長していく過程で、一歩リードはあまり意味がないと思います。

先日の保育園で競技を自分で選択できるようにして、園児がそれぞれの得意を披露できるように考えられていました。

全体での演技も輪に入らないなら、行きたいところに行き、輪になれる子が楽しむ。輪に入っていなくても楽しめるように。

最後のリレーは、赤白チームが接戦になるように編成されていました。
最初の2人は運動の得意な子が走り、途中でそれぞれ個性的な走りする子をチームに散りばめられていました。全体演技の輪に入らなかった子は障害物で遊んでしまい大幅に1周分も遅れてしまい、リードチームにいたわが娘がゆっくり走り抜かされますが、最後は何とかリードを守り切り、チームが勝利!
上手に行動を見抜いてチーム編成をした担任の先生に、娘が「過去一に早かった!」と後日聞き、リードチームがそのまま勝てたのは、その頑張りからかと。
足が遅いながらもチームに貢献したことを誇りに思えました。

娘は偏平足で膝や股関節がまだ柔らかく、走るというより早歩き。障害物も娘仕様にして低めで乗り越えられるように考慮してもらい、抜かされながらも走り切りました。

見ていてとても楽しかったし、頑張る姿に感動。
チームを応援している園児の姿が、年長になってこその仲間意識の成長を感じました。
運動能力に差があって当たり前。
チームになったら得意分野でリードして不得意分野は助けてもらう。これが当たり前です。
今回のリレーを見て、そういった子供たちの成長が今後も続いてほしいと願いました。

神様の采配を受けれることが幸せへの道

ここ最近、NITPで21トリソミーと診断された妊婦さんが、経験者の私と成長した娘に会ってほしいとカウンセラーの先生からの依頼を受けることがありました。

私たちの経験が、妊娠中の不安な心のモヤモヤが減る一助になることを思い、正直な気持ちや今までの経過をお話しています。

ほぼ産む決定をされてから、会いにいらっしゃるのですが、産まない決定をされた方は会いにいらっしゃることはないです。

これだけ医学が発展すると、生まれる前から親が選択できます。
NITPは妊娠を継続するかを選択しますし、
PTGA (着床前胚染色体異数性検)という先進医療の受精卵の遺伝子検査も、移植するしないを選択します。

私の不妊治療中はPTGA は一般的でなく、NITPは高齢出産ではほぼ勧められていました。
現在はPGTAは反復流産や反復着床障害では勧められます。

もし、私がPGTAが出来る環境でしたら、受けていたかもしれません。
その時、とても悩ましいことになっていたのかと思うとぞっとします。
娘に会うために、当時のPGTAが簡単にできない状況であったこと、今考えるとほっとしています。

知らぬが仏とよく言ったものだと思います。
神様が采配した事実を、受け入れることも幸せになる選択のひとつと思っています。

これからの人生で感じたことをまたnoteしたいと思います。


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