湿熱が溜まるとしつこい症状が多い
何十年も水虫を持っている方は実は多いと思います。
梅雨の頃から湿気が気になりますが、体の湿気が多いと、べたべた汗をかきやすいです。汗かきであれば湿気が多い人とはなりません。
汗が足裏や掌にかきやすい方は自律神経の問題があるとなりやすく、緊張して脇汗が多い方も緊張しやすい性質があるので、交感神経興奮になりやすいタイプも発汗しやすいです。
女性の生理痛や排卵痛、男性の前立腺の問題があることも、湿熱が関係していることもあります。特に肝経の湿熱がある方です。
肝経は足の第1指(親指)から陰部から胸へと上がっていきます。この経路に湿熱がある方が、皮膚トラブルだけでなく、体内に湿熱が停滞して炎症を起こしやすいのです。肝は血の貯蔵庫です。ストレスや不眠は血の貯蔵を妨げると共に、熱もこもりやすくなります。
水虫だけでなく、体内に湿熱がこもるとカンジダ感染や前立腺炎なども引き起こしやすくなるということ。
肝経の表裏関係の胆経は目の外側から耳に沿って頭の側面に巡って体の側面に沿って、足の第4指(薬指)に降りて行きます。
胆経の流れが悪くなると、痛みや痺れなどが出やすいのです。肝の湿熱が溜まると胆に影響してくるのです。
胆経のトラブルとして、帯状疱疹や顔面マヒや坐骨神経痛などがあります。
知覚神経に影響して、三叉神経の肋間神経などに沿って、痛みが出やすいです。胆経に沿ってでやすいのも特徴です。帯状疱疹の始まりは神経痛から始まって、発疹が終わってからは神経痛のみ残って辛い方が多いです。
湿熱が経絡に停滞すると皮膚病や下のトラブル、神経痛など、治りにくくしつこい症状になります。
長引く症状は体質改善が必要です。湿熱の対策として考える漢方薬で代表的な竜胆瀉肝湯(瀉火利湿顆粒)は応用範囲の広い漢方薬。長引く停滞は瘀血も引き起こします。活血薬の冠元顆粒なども併用することがあります。
そして写真の華陀膏は水虫の代表薬。これをマメに塗って何十年もの水虫がとても滑らかな足の裏になられました。水虫だけでなく、体のサインを読み取って、体質改善をすることで、長年悩んでいたことから解放されると良いですね。
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