【サラダむすめ】からの手紙：誰かと比べてしまうあなたへ

サラダむすめ

私の名前は【サラダむすめ】

聞いたことあるかしら？

サラダが大好きな女の子という意味ではないわよ。

猫のような耳を持つ妖怪と一緒にもしないで。

いわゆるゴボウの仲間よ。

葉っぱは大きいけれど

掘るとこんな感じ。

キレイに洗ってもらうとこんな感じになるわ。

あまり見ないでくれる？
恥ずかしいから。

私は他のゴボウよりずんぐりしている。

足が短いの。

スタイルだってよくない。

他の仲間を見ると
すらっとしていて素敵だなって思うの。

何であの人には「あって」

私には「ない」の？

私もあの人みたいに○○だったらもっと・・・

誰かと比べてもいいことなんてない。

それはわかってる。

でも私は
そうやって誰かと比べて生きてきた。

それしかわからなかったから。

けど、この前言われたの。

「誰かと比べることは
基準を他人に合わせること。

見た目も中身も、
それを超えた【生き方】も
誰かとの比較では生まれない。

歳を重ねて、熟成された、あなただけの
かけがえのない【何か】

それを見つけるには

【自分を見つめること】

答えは自分の中にしかないのだから」

って。

そこからもう一度自分を見つめてみた。

そうしたら
私って実は魅力的じゃない？って気づいたことがあって。

だってね

他のゴボウより早く育つし

色白美人とも言われたことがあるし

短いから扱いやすいってよく褒められるし

味も、香りもいいよって喜んでもらえる。

あれ、思ったより私って人気者だったみたい？

そっか、私見た目とか
自分に【ない】ものにばかり目が向いていて

自分に【ある】ものが見えてなかったんだな。

やっと気づいたの。

だからもう大丈夫。

私は私のことを
好きだよって言ってくれる人がいるから
大丈夫。

好きな人に喜んでもらえるから
私も幸せ。

そう私は本当は幸せなんだって。

誰かと比べて
自分はダメなんだって思い込んでいたけど
それは違う。

私は私なりの【生き方】をしていけば
きっと気づいてくれる人はいる。

私を好きだって言ってくれる人はいる。

絶対に。

だから決めた。

私はこれからも「サラダむすめ」として
胸を張って生きていくんだ。

美味しく食べてもらえるように
これからも楽しく自分を生きることにした。

だからあなたもお店で見かけたら
手に取ってみて。

私、自分を生きているから。

「サラダむすめ」より

サラダむすめできんぴら

「今日はゴボウとにんじんがオススメです」

掘った野菜を並べて
「むすめ八百屋さん」開店中。

採れたて「サラダむすめ」とにんじんで
きんぴらごぼうを作りました。

確かに普通のゴボウより色白で
クセは少ない感じでした。

（サラダむすめちゃん、美味しかったよ！）

名前の通り
サラダにもおすすめとのこと。

次はサラダにしてみようと思います。

今日はゴボウを見ながら思いをはせてみました。

畑でとれた野菜たちは
本当にひとつひとつ
形が違っていて何一つ同じ形はない。

そこがまたかわいいです。

綺麗道（きれいどう）

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