ニューヨークのギャラリーは◯社会
どーも。福元彩です。
AIアートを制作したり、デザインや物語制作の勉強をしたり、あれやこれやとやっておりまして。
その中から、体験した出来事や考えていること、日々学んだことなどを共有しております。
今日は「ニューヨークのギャラリーこんな感じでした」というお話を。
噂通り
7日間に渡るニューヨークギャラリー視察の旅へ行ってきたわけですが。
夕方着の午前中発のフライトだったので、実質動けたのは5日間。
その間に、ソーホー,グリニッジヴィレッジ,トライベッカ,ロウアー・イースト,ブルックリン,チェルシーというアートギャラリーが集まっている地域を回ってきました。
それぞれの地域はご想像通り全く雰囲気が違って、それぞれの違いを感じることが面白かったです。
それぞれの地域の詳しいレポートの前に、実際に回ってみたニューヨークのギャラリーの全般的な印象をお話ししておくと。。
ずばり「村社会」です。
聞いてはいたし、予想もしてたけど。
実際にギャラリーを回ってみると、基本的には他国から来たアーティストの飛び込み営業なんて相手にしてもらえません。笑
そりゃそうですよね。
ニューヨークのギャラリーにとって、基本的には他国のアーティストにギャラリーを貸すメリットなんてないわけですもん。
「レンタル」に特化したギャラリーやレンタルスペースもあるので、そういうところはそこそこ話を聞いてくれたりもしますけど。
それでも「オープンコール」という展示を行う上での審査に応募する必要があるところがほとんどなので、その場で「いいよ!ここで個展やっちゃいなよ!」というギャラリーはほぼありません。
滞在期間中に50軒くらいはギャラリーを回ったんですが、オープンコールを案内されたギャラリーは5軒くらいでした。
#厳しい現実
それでも。
その5軒の中には「ここで個展できたらいいな」と思ったギャラリーも含まれているので。
これからしっかりと精査をして、個展会場を決めていきたいと思います。
ちなみになんですけど。
ニューヨーク在住の漫画家さんとランチをさせていただいて色んなお話しを聞かせていただいた時に言われたことがあって。
それが「○○ギャラリーは最終手段にした方がいい」ということ。
そのギャラリーは私も個展会場として候補に挙げていたところだったんですけど。
所謂「ザ・レンタルギャラリー」という感じのところらしくて、お金さえ用意できればかなり高い確率で貸してくれると。
だからこそ、現地のアート関係者はそういう事情もよくよく分かっていて「あぁ、あそこのギャラリーでやったんだ(誰でもできるようなところじゃん)」という評価になる確率が高いらしいんですね。
ミュージカル業界でも「ジャパンマネー」という言葉がありまして。
「(日本人俳優の)○○さんがブロードウェイのミュージカルに出演しましたー!!」とかテレビで報道されているのを見たことある方も多いと思うんですけど。
あれって現地からのオファーで出演しているというより、プロモーションの為に「(俳優さんの事務所とかが)お金を払って」出演させてもらっていることがほとんどなんです。
要するに「ブロードウェイのミュージカルに出演した」という実績を作って「日本向けに」アピールする為のものということ。
そいういうのは「ジャパンマネー」と言われていて、現地のミュージカル関係者には全く刺さってないし、むしろ認識もされていないらしいです。
お話しを聞かせていただいた漫画家さんが仰っていたのはまさにそういう事で。
今後「日本で」活動していくことをメインに考えているのであれば、とにかくどこでもいいから貸してくれるギャラリーで個展をやればいいと思うんですけど。
ニューヨークを始めとした海外での活動をメインに考えるのであれば、やっぱり「どこでどういう経緯で個展をやったのか?」はめちゃくちゃ重要になるという事を改めて感じました。
なので、個展会場となるギャラリーを決めることには慎重になっているというわけです。
そんなこんなで、ニューヨークのギャラリー事情についてのお話しでございました。
各地域やギャラリーのことはまた追々書いていきますのでお楽しみに!!
では、また!!