新しい世界での法廷闘争
どーも。ファッションクリエイターの福元です。
NFTやメタバース・WEB3と騒がれておりますが。
そんな中で、かの「バーキン」をデジタル上で模倣した「メタバーキンズ」の製作・販売に対して、エルメスが商標権の侵害などを理由にメイソン・ロスチャイルドを訴えました。
「一般名称である”メタ”を足すことで『エルメスのバーキン』という著名な商標を略奪し、一攫千金を狙っている」と主張するエルメスは、かつて「バーキン」と「ケリー」を日本の特許庁に立体商標として出願。3年越しで登録を勝ち取ったことがあります。
「意匠」ではなく「商標」です。
一般的に商標は半永久的に更新出来ると言われていますから、バーキンに関してはデザインはもちろん、形さえ消費者に誤解を与える商品は販出来ないんです。
ちなみにこの話は10年前のこと。エルメスのバーキン」に対する確固たるプライドを物語っていますよね。
でも、それはリアルでのハンドバッグの話です。
ロスチャイルドは、自身のInstagramアカウントで、「問題になっている絵はアートだ」と主張していて、「想像上のバーキンを書いたアート作品」を作ったに過ぎない。アンディ・ウォーホールに『キャンベル』のスープ缶を描いた作品を作って売る権利を認めているように、バーキンのバッグを描いた作品を作って売る権利がある」と続けています。
ただ、このロスチャイルドの主張は、3年をかけて立体商標まで取得したエルメスには納得できなかったんでしょうね。
巷ではすでに「エルメスのバーキン」と思われるバッグを描いたイラストが販売されているんですが。
今回エルメスは、「ロスチャイルドは、『build-a-MetaBirkin(メタバーキンを作ってみよう)』コンテストで『メタバーキンズ』を作るように他者を奨励した。これは、バーキンの商標をより一層希釈し、更なる損害を与えている」と主張しいます。
これも大きなポイントだったんじゃないかなと思います。
この件は、デジタルやNFT、メタという新しい世界を舞台に、これまれ通り商標権にまつわる考え方を審理するケースになるハズなので。
どういう結末になるのか注目していこうと思います。
以上、新しい時代の権利問題って難しそうだよねーっていうお話しでした。
ては、またねー!
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