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休業日記 24日目 〜これが島を閉じるといふことか〜

石垣島では本日、4人目の新型コロナ感染者が判明しました。

これまでに感染がわかっている方の濃厚接触者でしたが、だいぶん時間差ありの判明となりました。なかなかはっきりとした症状が出ず、検査までたどり着かなかったようです。きっと同じような感じで感染しているけど検査を受けていない方がそれなりにいるのだろうなぁと思います。

石垣市で感染者が出て以降、石垣市も竹富町もかなり強い姿勢で、コロナ感染拡大防止策に取り組んでいると言えます。

4月9日から石垣市と各離島を結ぶ定期航路は段階的に減便され、波照間航路は15日より1日2往復となりました。朝と夕方の船が運航していたので、どうしても石垣島に行かなくてはならない場合は日帰りが可能でした。

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その後23日からは、ついに1日に1往復となり日帰りができなくなりました。

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そしてとうとう、5月1日〜6日までの間、石垣島と各離島間の定期航路を全便停止する決定がなされました。以下、4月28日竹富町長より発表された「新型コロナウィルス感染症への対応について(第8報)」より抜粋。

現在、船会社には定期高速船の減便のご協力をいただいておりますが、沖縄県及 び石垣市、そして本町が発表した緊急事態宣言における離島間の移動自粛にもかか わらず、観光客等の入域が多々見受けられる状況が続いております。ゴールデンウ ィーク期間中においても更に入域者が増加する可能性があり、より一層の感染拡大 防止対策が必要であると考えております。医療体制が十分でない竹富町内で感染者 を出さないためにも、ここ1、2週間が大変重要な局面であると認識していること から、5月1日から6日までの間、石垣島から竹富町各島に就航している高速船・ 貨物船の定期航路を全便停止するよう、昨日4月 27 日付けで船会社に要請し、本 日決定されております。6日間の定期航路の全便停止で町民生活に支障をきたすこ とがないよう、町が高速船・貨物船をチャーターし現状の就航便数を確保すること といたしました。生活航路を維持していくため、必要最小限の町民の移動や物流の 確保に努めてまいりますので、町民皆さまのご理解とご協力のほどお願いいたしま す。

定期航路が全便停止になって島民以外の方は船に乗ることができなくなるが、島民の最低限の生活維持のためにチャーター船は運航するということですね。全く船が動かなくなると、物資や郵便物なども運搬できなくなり困りますが、その辺りはカバーされるということで安心しました。

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粛々と移動制限がなされ、戦々恐々とコロナちゃん来襲に備えて防御されていく一方で、島は、静かに静かに、いつも通りの風が吹き、生命力溢れるうりずんの季節を迎えています。

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観光客の方がよくパイナップルと間違えるアダンの実も、鮮やかに熟し、周りに甘酸っぱい香りを漂わせています。

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もう少しで、特産品のモチキビが熟して、収穫シーズンが始まりそうです。

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ニシ浜も、いつも通り。観光客が来ても来なくても、ただただ美しい。

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コロナ禍に巻き込まれている世界も、ただ青くて美しいハテルマブルーも同じ世界なのだ。

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私たちは、いま、こんな風な荒波に揉まれているのかな

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貝のように、ギュッと蓋を閉じて耐え忍ぶときなのかな

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昔から島の人は人一倍耐える気質に優れていた。いや、きっと優れていたのではなくて、耐えた人が生き残ったのだな。

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中南米のとある島では、とても人懐っこく穏やかな気質の先住民族が長らく暮らしていたそうだ。そこにコロンブスが上陸して、ウェルカムウェルカムと迎えた先住民族はヨーロッパ人が持ち込んだ伝染病に罹って次々と亡くなり絶滅してしまった、という話をふと思い出す。

コロナウィルスは致死率が高いわけではないので比べようもない。しかし、一度入ったら厄介な事になるという点では同じようなもの。現在の離島の医療状況を鑑みるにバックアップ態勢はとてもとても心許ない。

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そんなわけで、しばし、島は鎖国?鎖島?されますが、かつて経験したことのない静かな静かな波照間島から、私たち島民と皆々様の疫病退散を祈念しておきます。

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Ayaffami あやふふぁみ
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