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ことばを諦めない

最近、体力が落ちてきたなぁと感じる。
身体ではなく、執筆体力が。

事実、ここまでのたった2行で、すでに息切れしている。

仕事では、5,000字でも10,000字でも、平気で書けるのに。
ブログになった途端、急速に手が固まっていく。

その理由はわかってる。
わたしはことばが好きすぎるのだ。

仕事では、「〇〇というキーワードを使って」とか「これはひらがなで書いて」などクライアントさんが指定してくれる。
その制約のなかから、適切なことばを探せばいい。

でも自分のブログは、自分がルール。
自分で縛りをかけられればいいけど、わたしには絶対に無理だ。
だって、頭のなかに広がる大海原から、きらりと光る真珠を見つけたときの達成感を知っているから。
わたしの人生をかけて集めてきた膨大なことばたちから、たったひとつを見つけるのを、わたしは辞められない。


仕事にはタイムリミットがあるから、100%自分の思うようにはできないけれど、自分のための文章は、どれだけ時間がかかっても、物凄く短い文章になっても、真珠を探すことにしている。


今でこそ、ことばを探す過程をライフワークとして楽しめているけど、一年ほど前はそれが枷に感じることもあった。

たまたまInstagramの広告で見つけた文章講座に飛びついて、尊敬できることばの師匠との出会いを経て、今わたしはこうして自由に書けている。

当時の講座後のアンケートを読み返してみる。

私が参加を決めたのはとにかく書くことが苦しくて、今にも言葉に押しつぶされそうだったから。わらでも広告でも、なんでもいいからすがりたかったのです。
2か月後、今でも変わらず書くことは大変です。講義も決してやさしくはない。斬られて斬られて斬られます。でも、今は自分のことばとこころが伴走しているのがわかる。それは、「ことばをあきらめるな!」と全力で背中を叩いてくれた先生のやさしさがあったから。

手前味噌だけど、とってもいい文章でしょ。

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