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秋生まれ秋好き

私は秋に生まれた。
今までどの季節も好きだと思っていた。
もちろん、どの季節も特徴があって大好きなのだが・・・
ここ最近になって気づいた。


私は秋が季節の中で一番好きなことを。


何が好きなのかと聞かれると、まず秋の空気の匂いが好き。
夏の終わりを告げるかのような少し切ない匂いがする。


そして金木犀が咲く。
金木犀が咲くと秋をより実感できる。
花の中でも金木犀が一番好き。

見るだけでももちろん、美しい。
濃い緑の葉とオレンジ色の小さい花。暖色系でいかにも秋らしい。

金木犀は小さい花からは想像できないくらい優しく甘い香りがする。
一つの花だけではその優しい香りを感じるのは難しいかもしれないが、
たくさんの花が集まって咲くからこそ感じられる特別な香り。

その香りは風に乗って私を楽しませてくれる。

だからもし私が一軒家を買ったら、庭には必ず金木犀の木を植えたい。



秋の気温はなんと言っても過ごしやすい。
部屋の温度は18〜23度くらいだろうか。外に出ると肌寒く感じる。
けれどすごく寒いわけでもないし、暑いわけでもない。

この絶妙なバランスが私の身体に安らぎを与えてくれる。


最近の夏は異常なほど暑い。
20年前に比べるとあり得ないくらい暑い。
毎年、最高気温を更新し続ける暑さだが、ここ数年で気づいたことは
私は暑さや湿度に弱いということだった。

熱中症になりかけたことが何度かある。
心拍数が上がり、急に息苦しくなった。
たいていの場合、冷たい水やポカリスウェットで首や脇の下を冷やしながら飲んで休むと良くなる。

湿度が高いことは、呼吸がより苦しくなる原因の一つだと思う。

そんなことから昔ほど夏はあまり好きではなくなったかもしれない。

身体を守ることが精一杯で、夏という季節を楽しめないでいる。


秋といえば、ハロウィンの季節でもある。
ハロウィンといえば、かぼちゃ。
かぼちゃのお菓子やかぼちゃで作ったいろんな食べ物が増える時期である。


単体でかぼちゃの煮物は箸が進まないが、なぜかパンプキンモンブランとかかぼちゃクリームのパンとかかぼちゃのコロッケとかかぼちゃのプリンとか大好きである。


夫はかぼちゃが苦手なので、かぼちゃコロッケなら食べれるかもと思い作ってみたが、やはりかぼちゃ自体が苦手だったらしい。

大量に作ったかぼちゃコロッケを全て私が平らげることとなった。


それだけでも足りず、かぼちゃのモンブランも食べた。

不思議とこの時期だけは、かぼちゃを求めている。



秋のファッションも好きで、ブーツやコート、ジャケット、セーター、いろんなファッションが楽しめる。

夏から秋に移るとき、秋から冬に移るときで着るものがだんだん変化する。

その両方を楽しめることが楽しくて、つい買い物をしがちである。

思えば、洋画を見るとだいたい印象に残っているファッションスタイルがデニムにミドルブーツ、V字のTシャツに革ジャンやジャケット、肩から下げるバッグだ。
シンプルでカッコよく見える。

これは秋になると叶えることができるワクワクスタイルだ。

このスタイルで片手に温かいカプチーノ、銀杏並木の下を散歩できたら最高。
それから、銀杏並木にベンチがあって、そこに座って読書なんてしたら映画のワンシーンの出来上がり。



なんて妄想してる。


海外女性のファッションはなぜかシンプルなスタイルがとてもカッコ良く見えてしまう。


大学時代は、海外セレブなどが乗っている雑誌をよく買っていたし、その中でもカジュアルなスタイルが私は好きだった。

また、SATC(セックスアンドザシティ)のシリーズにハマった時期でもあり、何回も観て興奮していた。

さすがにセレブの真似はできないが、当時は参考にさせていただいた。
その結果、フェイクファーのポンチョを身に纏った私は、友人に「狩にでも行ってきたんか?」と言われることもあった。

しかし、SATCを同時期に見てハマっていた子からは、「その気持ち分かるよ」と私の気持ちを理解してくれる子もいた。


そんなこんなで私は秋が一番好きだ。

秋は短い。
だからこそ、今年の秋も目一杯楽しむ。









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