信州Day354 2024.6.11
7時起床。目覚ましは5時だったけれど、どうにも起きる気になれなかった。この1週間は笹原水聴庵ときどころ(古民家の名前)の普請に没頭しており、7時に笹原を出て25分運転し、買い物、シャワー、食事作りから食卓とやっているとすぐに22時などになってしまう。時間が遅いのではなく身体のあちこちが痛くもう寝てしまう、という感じで、パソコンを開けないので、朝開くぞと決意して5時なんかに目覚ましを掛けるのだが、起き上がらない自分。
1日に出会うひとと情報の量にかなりの消化力を使っているので、働きは十分と認めてやったほうがよいだろうに、7時に起きる自分を生産性がないと思ってしまう、少しおかしい。
南側が全面掃き出し窓で部屋が道から丸見えなので、朝起きたら着替える。障子をあけると庭が目に飛び込んできて、外に出ずにはおれない。この季節の庭は刻々と姿を変える。とにかく植物が伸びるのだ。
今、畑を3か所、田を1か所(一反を2世帯で)、古民家普請1か所が転がりこんできてくれていて、どれも愛おしいのだが、今書いてみて、こりゃ大変だわと思いました(笑)。施術は明治温泉と東京出張が定期的に。明治温泉では施術の他に掃除などの手伝いとホームページ作成を承っている。家の掃除もしたい…。食事も丁寧に作りたい…。(無理ですね!)
1年前移住してきた時は知り合いはおらず、上記のご縁は古民家普請がぼんやりと有っただけ。1年の有機的なつながりに驚く。
現代人がネットのせいで江戸時代の一生分の情報を1日でえてしまうと言われるが、ネットがなくてもかなりいっぱいの情報だぞと思う、普請の日のことが以下。
乙事畑のことが気になるが、9時から食用ほおずきの植え付けを手伝うことになっているので、笹原へ急ぐ。今日は協議会の中のコアな方たち4名と、濃い時間だった。みなさん本当に魅力的な大人だ。11時水聴庵に戻り、窓枠を外し始める。近くの別荘地に滞在されている写真が趣味の女性がお声がけくださり、家と自分を写真に撮っていただく。嬉しい。誇りがよみがえる。アルミサッシを古い建具に交換するため壁板を外す。12時放送とともに、七輪でお湯を沸かして休憩。昨日の出来事をインスタにあげる。シャオミの携帯、操作しにくい。13時作業続き。本家の清水さん、家の前を通りかかり、隣家との境に茂る巨木について、相談を受ける。不動産屋さんに切っていただくようお願いしたと伝える。和田さん来て下さる。三和土を打つのだと言ったらバケツ、舟、撹拌機、スコップを貸してくださる。昨日もアノニムギャラリーでふるい、桶、あと電球を3つあわせて1000円で手に入れたりと、一気に普請のための道具が増えた。ふくこさん通りかかる。柴犬のマリを連れている時のエプロン姿と違って杖もついておらず若々しい。おしゃれは大事だな。16時すみこさん裏の畑へ、持参したレタスの苗を植えに行く。戻って水仙の株を掘り起こす。株分けしないと花が咲かないから。お向かいさんのヒナゲシが見事に咲いている。種をいただいたけれどウチのは撒くタイミングを誤った。草取りしていると、コイズミさんが車で通りすぎ、一瞬の躊躇の気配のあとバックで戻ってらして、雑談。奥の「ばばちゃん(byフクコさん)、左足が前に出ないと言いながら立ち寄って下さる。施術椅子もあったのに、申し出られなかった。「そこが整理されたらやってもらうよ」とばばちゃんが笑って、痛そうに帰って行かれた。すごい自己嫌悪。さっき車に送られて帰ってきたふくこさん、マリを散歩しながら再び訪れる。いつもヒサコさんのところから、うちの前で「マリ、誰もいないよ、帰ろう」と言って、それが呼び出しの合図。解り難い。18時、夕焼け小焼けが鳴る。片付けをして、草取りで取った赤紫蘇と、余ったレタスの苗を「尾根の畑」に植えて、明治温泉でパソコンをやろうとおもっていたけれどあまりの疲れに帰宅。
乙事畑はハーブと果樹を中心にして、笹原畑は野菜にしよう、田は夫に協力してもらおう。拠点づくりを急ぐので古民家普請に集中するのは仕方ない。
八ヶ岳も蓼科も美しい。富士見も笹原も美しい。どちらも大好きだ。諏訪を股にかけて活動したい。でも限られた時間で中途半端に、雑に用事をこなすと、結局やった時間が無駄になる。例えば雑に植えた苗は枯れるし、種は発芽しない。それだったらやらないほうがいいのではと思う。引き受けないほうがいいのではと思う。
それでもやらないことを決めろとはまだ言われていないような気がする。巡り方を考えたい。