夏休み

入笠山のパノラマリゾート、ゴンドラの頂上駅に1台のアップライトピアノがおいてあります。
日本一標高の高い場所のフリーピアノ。1年前に移住してきた時から気になっていて、ゴンドラはフリーパス利用し、会いに行ってきました。
ピアノをここにつなぎ今も大切にメンテナンスしておられる根本崇史さんと、ピアノが合わせてくれた御縁のみちやさんと、バッハからトトロまでひとしきり愛でてから、ルバーブのソフトクリーム(3人共ミックス推し)を味わい、並んで富士見町を見渡す。

前回見た時は景色でしかなかった八ヶ岳の絶景ですが、住む場所がこの町にある今は山から麓への一大五行マップを見るよう。モノゴトの流れは配置と導線が全てなのだなと思いました。タイミングと引き込む引力。こんなに陽の強い土地では陰力が肝かも。

凝縮しすぎて圧倒され、自身の動きが止まってしまいそうな諏訪の夏です。というか夏に限らず1年間ずーーーーっと圧倒されっぱなしでふらふらしてきている気がします。
富士見町に住むわたしたちに茅野市の古民家が(かなりぼろぼろな状態で)与えられ、その中間の原村に田が与えられと、「手入れ、手当て」を待つところが諏訪の端っこから奥蓼科まで、何故か駆け上がっていく(頼むから諏訪湖にはまだ呼ばないでくれと思う!)。

せいぜい2キロぐらいの円の中で全て済ませていた東京生活からの、1日に想いを馳せる距離があまりに増えたのと、移動する標高差が600メートル位になる日がしょっちゅうなのもこのふらふらの原因かもしれない。

夏は動き冬は休めと東洋医学は言いますが、ここでいう動くのと修行のような活動は違うし、身体が痛いのも痒すぎるのも違う。
焦っていたけれど自分の中の陰を大切に。
隙を見てここへ逃避しぼんやりしようと心に決めました。

夜はこのメンバーに夫の隆一を加え4人で縁側夕食をし、この1年を納めました。
束の間の夏休み。

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