2017年の振り返り
2017年が終わる！今までの人生で最も忘れられない年になった2017年のことを、大事にここに残しておきたい。
2017年に起きたこと。それは、
退職、結婚、数ヶ月のアメリカ生活、起業。
サラリーマン→駐在妻→専業主婦→会社役員と、肩書き？も1年でこれだけ変わった。
怒涛だった。
今までの私の人生は、冒険はしないタイプの生き方だった。どちらかと言えば安定志向。でも今年は、1ヶ月先はどこで何しているか分からない、という生き方を経験した。こんな生き方でいいんだっけ？と思うこともあった。先が見えないことがすごく不安で苦しい日もあった。良いことも良くないことも経験した年。たくさんの大きなことが次々に起こりすぎて、一年を振り返るのが正直大変なくらい。
でもやはり、多くを経験した分、多くを学ぶもの。
出来事を言葉にして並べてしまえば簡単だが、私が大事に振り返りたいのは、経験によって変化した意識や学んだこと。
大きく分けて以下2つ。
◆結婚して
独身時代と比べて、取捨選択する場面が増えた。
以前はどんな情報も取りに行動し、出会いのために費やす時間を惜しまなかったけど、今年からは、新しい家族の妻として生活するようになり、時間の使い方、人との付き合い方、物のセレクトの仕方が変わった。
結婚して、今まで他人だった人と生活を共有することで、自分のためだけに使っていた時間とお金が減ってしまうと言う人もいるだろうが、私は、家族としての行動と時間が増えたことは素直に嬉しい。これから先何十年もかけて築いていく家族の土台となるのが今であり、そのために何が大切かを夫と2人で考えて行動していくことは、何とも幸せなことである。一家の妻として人に会うときも、恥ずかしくない言動を心がけることは、人間として、女性としての成長の機会であると捉えている。
自分だけではない、新しい家族の幸せを考えながら生きることは、素晴らしいと思う。素晴らしいと思わせてくれる夫に感謝である。
ついでにもう一つ、夫から学んでいることがある。
それは、笑顔でいること、悪いことは言わないこと。
これは簡単なようで難しい。来年もこの先もずっと、目標にし続けることであろう。
◆アメリカに住んで
日本のこと、日本人のことへの理解が一歩深まった。
日本のことを客観的に見れるようになった。
旅行ではなく、住むということで、こんなに価値観って変わるんだと体感した。
海外に住むと、常に頭のどこかで日本は今どうなっているだろうかと考える。いま日本は何時だ？と考えるだけで、無意識的に世界のことを考えていると思う。国を跨いで生活することで、時間と距離の遠さを感じていた。
今では、自分は広い世界の一部の小さな国、日本にいる、という意識が芽生えた。日本のニュースを見ても、アメリカならどうだろうとすぐに考える。ロスに住む前までは、ある意味日本で起こっていることが全てだと感じていたかもしれない。そして、外国のことは、人ごとだったり、ただの憧れで終わっていたりしていた。文化の違いを直接感じた後では、日本を客観的に見ることができ、日本の良くない習慣も一種の文化であると思えるようになった。
日本と世界、日本と海外、というような比較対象が新たにできたのだ。これがまさに、世界が広がった、価値観が変わったと言えると思う。
2ヶ月アメリカを旅行してました！では、期間は同じでも住んでいる人とは立場が違う。あくまで旅行者としての意識だし、現地の人からもそう見られる。そう見られるから、そのように行動する部分もある。ちょっとお邪魔してます、という感覚が強い。
しかし住むとなると、その国に馴染もうと努力するため、周囲の人々がどのように暮らしているか、ということに目がいく。観光名所や美味しい有名なレストランは後回し。何をどう見るかによって得られるものは変わるものだ。だが、そんな努力をしていても、自分は日本人なんだと思い知らされる場面が多々ある。ちょっとした習慣の違いで、あ、これは日本人の習慣なんだ、と。
日本だけに居ては気づかない、旅行だけじゃ気づかない。日本は、肌の色も体格も言葉も同じ人々の中で生活するから、その環境じゃあ仕方ない。文化や習慣の違いを感じる場面は少ないのだ。異人種異文化に囲まれたアメリカでは、国や人種、宗教の違いを受け入れるようになる。むしろ、受け入れざるを得ない環境。そして受け入れられた後に感じることは、その違いは大したことはないということ。表面的に違っても人は人であり、見るべきは内面なのである。
海外に住むのが良い、日本だけにずっといるのは悪い、の話ではない。でも、もし自分の子供がいるとしたら、「日本を出て、海外に行ってこい」と背中を押す。絶対に。
怒涛の2017年、最後に夫婦で起業という新たな一歩を踏み出した。本格的な稼働は新年から。
アメリカ生活のことを記録しておこうと思ってnoteを始めたけど、それは幻となったので、来年からは仕事のことでも書こうかな。
来年も良い年になりますように。。