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7月3日水曜日〜7月9日火曜日の日記

悲しいことがあったり、心がおちつかなくてちょっと更新滞っておりました。
タラムさんでのイベントはすごく楽しかったし、気持ちが低空飛行な中でも笑っちゃうようなこと、心あたたまることはある。そんな一週間でした。

七月三日(水) 曇り

朝から何通かメールを送り、家を出る。
今日は、午後から大牟田のtaramu books & cafeで、フリーペーパーの完成お披露目を兼ねた折々大会が行われる。

この会は、わたしがタラムのみゆきさんにお願いして開催させてもらうことにした。「締切を作らないといつまで経っても完成しない!」と、自分のお尻に火をつけるために…
五月下旬に、「こんな会をやりたいんですけど」と相談すると、みゆきさんはすぐに「楽しそう!」と言ってくれた。この会に間に合わせるため、必死で作業をして、完成させることができた。

参加者は3名くらいと聞いていたのだけれど、始まってみると8人もの人が来てくださって、最後は折るスペースが足りないほどの大盛況。

みなさんわいわいと、タラムさんのおいしい飲み物をいただきながらおしゃべりしながらもサクサク折ってくださり、一時間経たないうちに、納品された束500部を全て折り終えてしまった。もっと折りたかった、また開催してほしい、と言ってくださり、感激。

キヨシくん(カメラマンで、一緒にフリーペーパーを制作している)が、参加者に1ドリンクプレゼント!と言ってくれたのも、みなさんに喜んでいただけてナイス提案だった。(わたしもいつか真似したい)

大牟田の方がほとんどで、「わたしは大牟田出身なんですが…、大牟田にもこんなに良い人たちがいるんですね…」と冗談混じりにいうと、どっと笑ってくれた。ほんとうにあたたかな会だった。やっぱりタラムの空気はすごい。

タラムで買い物をして、キヨシくんと同じ電車で福岡へもどる。夕飯をつくる気力がわかないなあ、と思いつつ、充実した気持ちで駅のスーパーに立ち寄り、帰宅。

その後だった。悲しいことが起きた。

このことを詳しく書き残すかどうか考えているうちに一週間が経ってしまった。忘れたのではないけれど、書くことができない。
書き残すのって勇気がいる。
書くことで、そのかたちが今とは変わってしまう気がして怖い。

七月四日(木) 曇りのち晴れ

悲しいことを思い出したくない。だからそのことを書けない。

相方がずっと昔のことを謝った。
わたしが当時、一生忘れないと言った(相方も一生忘れないでいて構わないと開きなおっていた)ことについて。

あの時は悪かった。今はわかってる。反省してる。ごめん。
だからそのことでもう悲しまないでほしい。と。

「あの時」のことをいつか書く時が来るだろうか。
相方は書かれるのを嫌がるだろうな。

昨日、 Taramuで買った『長い読書』を荷物から取り出して読み始めた。
美しい装丁。島田さんの優しい文章。心が落ちつく。
とても幸せな気持ちになる。
すこし読んで、時間切れになったので、表紙が見えるように机に飾った。

七月五日(金) 晴れ

虎に翼。穂高先生の言葉。

「気を抜くな。君もいつかは古くなる。常に自分を疑い続け時代の先を読み、立派な出涸らしになってくれたまえ。」

ほんとうにおもしろいドラマだ。オモテ(仕事)で憤りながら、その実、ウラ(家庭)では自分が憤られる側。でも人ってそういうものよね。完璧は無理だから。間違えて怒られたり、落ち込んだり、ぶつかったりしながら気づいて、すこしずつ良い方に向かって。
それを積み重ねてやっていくしかない。

七月六日(土) 晴れ、非常に暑い

最高気温35度超えの暑い日。

午前中に大型アウトドアショップの閉店セールへ行く。
ここはオープンした時から何度も訪れている。この店がなくなったらこの辺りにくることも無くなるだろう。残念だ。
特になにも買うものがなく、近くの星野珈琲でお昼を食べて帰ることに。

体質改善のプログラムで食事制限を始めたころ、なぜだかむしょうに星野珈琲のパンケーキが食べたくなった。プログラムの45日間が経過して、ようやく食べられた。とてもおいしかった。

帰宅し、すこしすると相方は子どもを連れてピアノ教室へ。
その間のんびりできた。
生理前だからかすごく眠くて、ほとんどソファに横になっていた。
(夜に生理が始まった)

七月七日(日) 曇り晴れ

朝7時にはもう暑い。
相方は午前中に美容室へ。帰宅してから緑を買いに行くことになっている。

相方が帰宅したので出かける。車の中が暑くなる…この季節がほんとうに嫌いだ。

車内で、都知事選の話になった。相方は美容室でもその話になったという。小池さんってもう71歳なんだって。自分だったらと考えると、べつに立候補したくないよね。なんのメリットもないし。隠居してもじゅうぶん裕福に暮らせるわけでしょう。本人は別に続けたいと思ってはいないのではないか、という話になったそうだ。

そう考えると、小池さんの言動に納得がいく気がした。
すべての人の言動を理解したり納得しようとするのは傲慢だとは思うけれど。

リンガーハットで昼食。リンガーハットは野菜がたっぷりだし、麺を減らせるので胃腸にやさしい。いつも行く店舗は、子どもセットにアイスがつくのもうれしい。

食べ終え、緑屋さんへ。半屋外な場所が多いので、あまりに暑く植物を見てまわるのもしんどい。冷房の効いた屋内に時々避難しつつ、中位の大きさの緑を3つほどと、土をかって帰宅。

夕方から植え替え。
相方の提案で、デッキの上に大きめの鉢を並べて、窓から緑を近くに見えるようにすることにした。
そうすることで、外からの目隠しにもなる。
汗だくになりながら作業をして、良い感じになった。
室内から緑を感じられるのは気持ちがいい。

夜はざるそば。
食事の前に、ちょっとした事件が起きた。
相方が買っていたそばつゆがない。どこにも見当たらない。
置いたはずの場所にない。冷蔵庫にも食品ストック場所にもない。

二人で結構な時間を探したが見つからないので、結局、そうめんを食べる時とおなじ出汁つゆで食べることに。
「おいしいけど、味が完全にそうめんなんだよな…」
と言いながらたべた。
そばつゆが一人で旅に出ることなどあるだろうか、なんて考えていた。

夕飯を食べ終え、めずらしくテレビをつける。選挙特番を見てみるかと。
すると、バスケをやっていた。ちょっと見ただけで、河村選手のプレーに目がハートになってしまった。
すごすぎる。すごすぎる。(二回書いてしまうくらいすごい)

選挙特番は、はじまった瞬間に当確が出て、ああ、という感じ。
そうだろうなとは思っていたものの。
ただ、人々の声は無駄にはならない。絶望せずに粛々とやっていくほかない。
バスケの試合にチャンネルを変えると、河村選手があいかわらずすごくて萎んでいた気持ちが復活するようだった。

七月八日(月) 晴れ

体調があまりすぐれない。生理が原因だろう。
できるだけスローペースで動く。

先週金曜日に発生していた件、午前中に対処する。
スムーズに完了してよかった。あとは見積もり関連。忘れないように。

他にもやることはあるのだが先週こんつめていたのが尾を引いている。今週は無理をしない。追い込む必要もないし、のんびりやる。

夕方、まだ調子が悪かったので相方に車でお迎えに行ってもらう。

夏のあいだ、子どもを学校から家まで歩かせたくないなと考えている。
下校時刻はいちばん暑い時間帯。
先週金曜日、歩いて帰ってきた子どもは汗だくで、顔は真っ赤だった。
大きな水筒ももう空っぽ、と言っていて、これは本当に危ないと思った。
下校時刻にお迎えに行けない日が多いので、学童に(行きたくないと言われても)とりあえずは行かせて、お迎えに行ける時間まで待機してもらうことにする。その意図を含め、子どもに伝えた。

七月九日(火) 晴れ

朝起きた時、なんとなく不安な気持ちにおそわれた。
あまり深く考えないようにしてもう一度眠る。

次に目が覚めたのは、相方が寝室にやってきた時。
相方は「子猫がデッキにきてるよ」と言った。子どもはまだ目を覚まさない。わたしは急いで起き上がり、一階におりた。
デッキにはもう猫の姿はなかったが、テトテトと庭を横切る茶色のしっぽが少しだけ見えた。

いつものように、子どもの宿題をかき集めて丸つけやサインなどをする。
その間、相方に、プールカードを探すよう頼む。

相方が数日前に突如「整理する!」と言ってどこかにしまい込み、先週水泳の日にすっかり忘れてしまっていた、プールカード。
その前の水泳の時には、「入る」に丸をつけていたのにも関わらず、「木下」のサインを忘れて入れなかった、プールカード。
きっと全国の親たちに「どうにかしてくれ」と思われているのに、なぜか変わらないシステム、プールカード。
それを相方に探してもらう。

相方は、「そんなもの存在しましたか?」とでも言うように(小学校2年目なのだが)、今更カードの仕様を詳しく尋ねてくる。
そしてひとしきり探した後(のち)、「ない」と言った。
わたしは、「またか」と思った。

わたしだって、「またか」と思いたくはない。
「またか」というのは、「相方が見つけられないものわたしが2秒で見つける」わが家の「あるある」のことで、そのことを期待しているわけではないし、相方を信じたい気持ちだってあるのだ。
しかし、これだけ探しても見つからないと、彼がいうなら仕方がない。
わたしが探すことにした。
2秒で見つかった。(やっぱり)

今日こそは、子どもにプールに入ってもらいたい。
暑苦しい学校生活の中で、ひとときの涼を感じてほしい。
二度も親のミスでプールサイドで見学させてしまってごめんねと、気候より暑苦しい思いをこめ、プールカードにサインをし、ランドセルに入れた。
何も知らない子どもは、家を出る時間を過ぎているのにのんびり鉛筆を削っていて、「もう(削るのを)あきらめなさい!」と言われて抵抗したりしている。

なんとか送り出した。毎朝疲れる。

学校の後、夕方から体操教室。
二週間ぶりで動きを忘れているのではと思っていたが、体はちゃんとおぼえているようで感心する。
子どもたちが体を動かしているのを見ていたら、自分も運動したくなって、夜にしっかりめにストレッチと腹筋、腕立てをやった。

お風呂上がりの子を保湿しているときに、子どもが、今日のプールで、宝探しゲームをやったんだけど、ぼく一個も取れなかったんだよと言った。
「みんなそうなんじゃないの?」ときくと、ほとんどの人がとれてた、ぼくが取ろうとした時に取られたんだよ、と頬をふくらませていた。

夜、また庭に野良三毛と子猫がやってきた。最終的にデッキで授乳して、5匹でまどろんでいて本当にかわいかった。ずっと見ていたい。

先週悲しいことがあって、その前後の日記が書きづらくなっている。
悲しいこと自体も書きづらいのだけれど、そのことが起きる前、そうなるとは知らずに過ごしていた自分のことを思い出すのもしんどい。
その時の喜びが、悲しみの種になっていることもある。
日常に潜む伏線。ミステリーのようだ。

ピンチだったことは、今思えば分岐点になっていることが多くて(10年くらい経ってわかることだけど)、だから悪いことが起きてもそこまで落ち込まない。悲しいけど。いつかなるようになる、と思える。

(次回は  8月8日木曜日 に更新予定です)


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