8月19日月曜日〜8月25日日曜日の日記
子ども、『シャーロックホームズ』にハマる。
『ラストマイル』公開されてすぐに鑑賞、感動。
はしもとみおさんと田中千智さんのトークイベントに、また感動。
感想文の多い一週間になりました。
八月十九日(月) 晴れ
何日かぶりの学童。お弁当をつくる。おにぎり弁当。
子どもはやはり「行きたくない」と言っていたものの、比較的すんなり行ってくれた。
子どもが出かけたあと朝食をとり、ゆっくりストレッチと筋トレをすることができて感無量。
今年の夏休みは学童を減らし、学童の日も時間を短くして子ども中心で過ごしてきた。「子どもの時間」を軸に生活するとほんとうに仕事ができない。
自分の時間を軸にして過ごしたい。
始業式が待ち遠しい。
今週は、親も子も社会復帰への準備期間、といったところだ。疲労のせいかずっと気だるい。メールや作業の整理からゆるゆると始めていく。
お迎えの時間はすぐにやってくる。
昨日ネットスーパーしたが、足りないものがいくつかあった。帰りにいつものドラッグストアに寄って買い物するため、買い物リストをつくって車で出る。
家の前に工事車両がとまっていたので、工事の人に声をかけるとすぐに動かしてくれた。
こういう時、待たせているからと気を遣ってあわてて車を出さない。かならず、いつもどおりに気持ちをおちつけてから、レバーをDに入れる。
子どもをお迎えにいくと、子どもは珍しく『クレヨンしんちゃん』を読んでいるところだった。今日はしんちゃんの映画を観たから漫画を読んでいたという。
子どもに「アイスを買って帰ろう」と声をかけて買い物へ。子どもは、後部座席で今日あったことをおしゃべりしている。さほど疲れていなさそうだ。
ドラッグストアにて、ポンポンと何も考えずにカゴに商品を入れていて、ふと現金しか使えないことを思い出し、財布を確認すると4,000円しか持っていないことに気づいた。絶対に買いたいのはトイレットペーパー、ティッシュ、子どもの保湿クリーム、子どものおやつ。それら以外で、急ぎ必要でないものを棚にもどし、いざレジへ。
ペーパー類だけで1,000円以上する。どんどん金額が増え、ついに3,000円を超えたがまだレジのお兄さんの手はとまらない。子どもとともに、固唾を飲んで表示される金額を見守る。合計金額は、3,972円だった。
ギリギリ……!
子どもと二人で静かに盛り上がった。
二日前、よく車で通っている道で事故が起きて、5歳と7歳の女の子が亡くなった。二人は後部座席でシートベルトをしていた。その事故のことをぼんやりとずっと考えている。
あそこはゆるやかなカーブで、時間帯は11:00すぎ。事故を起こした車の家族は、近くに住んでいらしい。なぜあの道であんなに飛ばしていたのか、車内で何が起きていたのかが気になる。事実が知りたい。
それと、5歳までの子どもにチャイルドシートが義務付けられているけれど、年齢ではなくて身長で定めるべきではとか、身長が何センチ以下だと、後部座席でシートベルトをして事故に遭ったときのほうが(シートベルトをしない時より)むしろ危険ということがあるのか、など。もっと検証してもらいたい。
わたしは運転する前に、教習所で最初に教官に言われた「車は人を殺せる」という言葉を思い出すようにしている。今、自分はこの心理状態で、体調で、運転できるかをおちついて考える。事故を起こして人生が大きく変わることがある。自分ならず他人の人生まで変えてしまうことが。普段はスーパーポジティブでも、運転する時にはネガティブな自分でいるよう気をつけている。
ほとんどの人がそうなのだと思う。だから運転中にイライラする人がいるのかなと思うようになった。「最悪の場合」をずっと想定していると気持ちが張りつめるから。
5歳の子は保育園に行っていただろうか。7歳の子はもうすぐ夏休みが終わり、また学校に行くはずだった。
自分は事故を起こさないとは限らない。自分が気をつけていても巻き込まれることもありうる。
どんなに慌てていても、運転する前に必ず一呼吸置くことを自分に課す。事故を起こした時に「ああ、あの時…」と思うようなことは、できるだけ減らしておきたい。
八月二十日(火) 晴れ
今日は学童休み。学童がないと、どうしても朝だらだらしてしまう。子どもも、わたしも。
昨日、子どもが図書室で借りてきたシャーロックホームズシリーズの『バスカヴィル家の犬』がおもしろくて、なかなか止められずに寝るのがすこし遅くなってしまったせいもあるかもしれない。
子どもは夏休み前に、シャーロックホームズの『緋色の研究』と、この『バスカヴィル家の犬』を借りてきた。
どちらも漫画で、読みやすいが、(漫画の台詞を朗読している)が、絵の表現がある分、端折られている部分がかなりあると思う。緋色の研究の犯人が、殺人を犯した理由は理解できたが、捕まらないように細工をした理由が今ひとつわからなかった。やはり原作の方も読んでみたい。
子ども向け翻訳で読んだ『まだらの紐』は、描写が細かくすごくおもしろかった。
10:30ごろスタバへ行く。子どもはチャレンジタブレット、わたしは手帳とタブレットを持参。
ココア、コーヒーフラペチーノ(低脂肪乳)、シュガードーナツを注文。子どもはおやつを食べてから家を出たので、二人で半分こにして食べる。
「おいしい…もっと食べたい…」と言う。「もっと食べたい、でやめておくのがちょうどいいんだよ」と伝える。
昼食を買って帰宅。三人で食べる。
夕方から体操教室。頑張っているのだけれど、できていたことができなくなったり、成長に揺らぎがある。
普段からすこし練習できるように室内マットがあったほうがいいかもしれない。教室でやっている、ストレッチや準備運動だけでも。
帰りにアイスを買って帰った。
帰宅してから、ラストマイルのプレミア(特別番組)を観る。
公開が楽しみでたまらない。
八月二十一日(水) 晴れ
今日の学童弁当は、オムライス。ぎゅうぎゅうにつめすぎたかもしれない。
週末のフリマに出すものを選び、リストを作成してアイロンをかける。子どもの服、靴、おもちゃ、本。
ちいさくてかわいい子どもを思い出し、胸がきゅっとなる。
でも昔ほどは寂しくない。
子どもがもっと小さいときは、どんどんサイズアウトする子どもの服がまったく手放せなかった。新生児の時の肌着でさえも。あのころは一人で子育てをしていて、いっぱいいっぱい。文字通り、必死の思いだった。
子どもに何かしてあげる余裕なんてなくて(と思いこんでいて)、ただ時間が過ぎているような感覚があった。どんどん子どもが大きくなることに焦っていた。
おそろしかった。
岸政彦さんの、飼っているわんちゃんについてのポストに激しく共感してしまった。
〈子猫と子犬って見た目めちゃくちゃ可愛いけど、飼い主として愛着が出てくるのは、もっと大人になって人格とか自我とかが出てきてコミュニケーションが濃密にできるようになってからだよね 子猫や子犬って外界の刺激に反応してる感じ。主体的な行動や反応ができるようになるのはもうすこし成長してから〉
〈あと子猫や子犬の時期って飼い主も必死やからな、、、、いま子犬のときのちくわの写真見て、かわいくてびっくりしてる(笑)こんなにかわいかったっけな〉
わたしも、ふりかえって子どもの赤ちゃんのころの写真を見たりすると、「こんなかわいい生きものといっしょに暮らしていたのか!?」とほんとうにびっくりしてしまう。(その時もかわいいと思っていたし、今でもかわいいのだけれど)
子どもをお迎えにいき、いつものようにドラッグストアに寄り、アイスを買う。
もうすぐ家に着きそうだという時に、なんとなく、子どもに「ママがパパと結婚していちばん良かったことは、しいくんに会えたこと」と言った。
子どもは「ありがとう」といった。
「生まれ変わってもまたママのところへ来てね」といったら、「もう、そういうこというのやめて」といったあと、「ぼく、へびの道こえてすぐママにあいにくるよ。生まれかわったら、ままのところからうごかない」といった。
どうやら、ドラゴンボールに出てくる死後の世界のイメージらしい。どういう世界観なのかいまいちわからないが、泣きそうになるほどうれしかった。
八月二十二日(木) 晴れ
今日はピアノがあるので学童はおやすみ。
子どもは、目覚ましがなっても、わたしが起きても、かわいい寝顔でずっとすやすやと寝ている。起こせない。
8時ごろやっと起きてきた。すこし頭が痛いという。
またスタバに行く予定だったけれど、やめておこう、というと、子どもは「ママだけでいって、ドーナツをかってきて」という。
まあそれもいいかと思い、二階にいる相方にその旨メールをして家をでた。
スタバはまだ空いていた。ここから昼に向けて少しずつ人が増えていく。
すこしだけ日記の整理。
その後、上原隆さんの『こころ傷んでたえがたき日に』を読む。
来月行われる読書会の課題図書だ。ライターの友人が上原さんの大ファンなのだが、好きな気持ちが高まりすぎて、上原さんをお招きしての読書会を企画してしまった。友人は張り切ると同時に緊張で震えている。ちなみに、その友人は読書会のためにスペインからわざわざ(わざわざというのもおかしいか、自分で企画しているのだから)帰国してくる。わたしは上原さんとの読書会はもちろん、彼女に会えるのも楽しみである。
上原さんの文章。友人が「あやさん好きだと思う」と言ったとおりだった。わたしは飾りつけられた文章や、抽象的な文章も好きだ。けれども上原さんの文章はそれとは真逆。どこまでも削ぎ落とされていて、とても具体的。
人にインタビューしている中に、ごく自然に「自分」が入り込んでいたりする。あくまでも聞き手であるはずの自分がそこに存在している。それがまた良い。どうやって聞き、書き、推敲しているのか、お話を聞けるのがとても楽しみだ。
八月二十三日(金) 晴れ・雨
午前中に美容室。
その後、きょう公開の『ラストマイル』を観るため、キャナルシティへ移動。
映画は12時15分から。
美容室の最寄りのバス停からバスに乗ったのが11時38分。
12時すぎに劇場に到着。売店で飲みものと食べものを買って、まだ時間がすこしあったのでパンフレットを買う列に並ぶと、『ルックバック』がラインナップの表にあるように見えた。相方が、売り切れていて買えなかったと言っていた気がする。
連絡すると、「え、買えないはずだけど」と返事があったが、店員さんに「ルックバクのパンフレットはありますか」と聞いてみた。
確認してもらって、一旦「ないですね」と言われたのだが、ストックにたまたま残っていたのを見つけてくれた。それも一緒に買う。ラッキーだった。
ラストマイル感想。
〈場所を選ばず爆発するし、物流センターはデカすぎるし、トラック多すぎるし、題材は派手なんだけど、この映画が見せたいのはその派手な部分では決してないのだなと思った。
ただ、お客さんに、その荷物を届けるために。そのためにどれだけの人やシステムが働いているのか。ある程度想像できているつもりで、まったくそれが及んでいなかった。
みんな、ただただ、頑張って働いているだけで。「何のために?」は人それぞれ。仕事が楽しい人だってつまらない人だっているだろう。現状維持でいいと思ってる人だって、もっともっと成長したいと思ってる人だって。そういう人たちが、社会の中で渾然一体となってこの社会を動かしてる。それって本当に凄いことだ。毎日毎日、嫌なことあっても、毎日毎日、やりたくなくても毎日。本当に、みんなよくやってる。
あたりまえだと思っていることについての解像度が高くなる。もっと、一つ一つを大切にしようと思える。
「もっと上に」とか、「もっと速く」とかを目指すときに、わたしたちは大切なことを忘れがちだ。
物語の核であるあの二人について。あの二人にも物語があったはずだけれど、たぶんあえて描かれなかった。何かがすこしでも違っていたら。もっとずっと前に、はやく、大切なことに誰かが気づいていたら。
でも二人のことを完全には否定できない。
そして、あの親子。彼らは大切なことを忘れていない。そのことがとてもうれしかった。こんな社会になっても、あの二人が、なんとかふんばって働いてくれていることが。あんな二人を大切にする社会がいいよ。絶対にその方がいい。
「そっちのほうを選びませんか」というメッセージだとわたしは思った。
塚原監督が「荷物を受け取ってください」と言っていたのは。
映画を観ていてずっとドキドキしていた。見終えてからもしばらく体が小さく震えていた。それはいつどこで爆発するかわからない、という怖さではなくて、何かもっと別の、解像度を上げてこの社会を見つめたときの恐ろしさなんだと今はわかる。
「おかしい」と思ったら一度止める勇気を持つ。軌道修正するという選択肢を持つ。そのことを誰もが忘れずにいれば、取り返しのつかない事態にはならないのではないか。〉
映画を観終えて、子どもに頼まれていた「おみやげポップコーン」を買うために売店に行くと、何事かという人の量。映画の上映時間が重なってしまったのだろうか。人が多すぎる。15分ほど並んで買えた。
劇場を出ると、雨がぱらついていた。相方にメールすると家のほうは降っていないという。
きょうのお迎えは、相方が行ってくれた。
帰宅すると、子どもはポップコーンに大喜び。まだすこしあたたかいキャラメルポップコーンを二人で食べた。おいしいおいしいといって食べた。
八月二十四日(土) 晴れ
今日は大牟田市動物園へ行く。
夫婦してファンである、彫刻家のはしもとみおさんのトークイベントが行われる。昨年は唐津での展示に家族で行った。すばらしかった。
対談相手は、睦子さんやぐりちゃんのお友だちで、画家の田中千智(ちさと)さん。
千智さんは本の装丁や、新聞コラムの挿絵、福岡市美術館の大きな壁画、まちのイベントなどで作品をお見かけしていて、すごい人だ…という印象をもっていた。
トークイベントは2時半からだから、10時半くらいに家を出て、大牟田でお昼を食べて会場に向かえばいいと相方がいう。
そんなぎりぎりに動かなくても、もっとはやく出たほうがいいと思うよ、とわたしは声をかけていた。しかし、結果として予定通りに10時半に出発。
高速が渋滞していて、ちょっと遅くなるかもと不安に。
12時過ぎ、大牟田駅付近に到着。近くのパーキングに車をとめ、こうこうとう(カレー屋)へ。子どもが食べられる辛さではなかったけれど、子どもはおなかが空いていないというので、ジュースだけ注文。わたしと相方はチキンカレーのセット。取り皿ですこしわけてあげると、からいからいといながら喜んで食べていた。あいかわらず美味しかった。相方が「また食べたくなる味」と言っていた。
13時すぎ、店を出て歩いてtaramu books & cafeへ。
みゆきさんが、託していたケモノート500部がなくなったというので補充をしに。
タラムへは子どもがもっと小さいとき(赤ちゃんだったかも)に連れてきたことはあったけれど、当然そのころの記憶はなし、相方は初来店とのことで、二人とも興味津々で店内を見ていた。
子ども、すぐにヨシタケさんの新刊を発見し、「これ買う」という。
わたしは、ずっと買いたかった秋峰善さんの『夏葉社日記』を選んだ。
店に着いた時、みゆきさんがちらっと「あれ、はしもとみおさんのトークイベント、14時からじゃない?間に合うの?」と言っていて、「え、14時半からでしょ?」というやりとりをしていたのだけれど、お店にあったチラシを見ていた相方が「14時からだ!」と気づいた。
そのとき、13時半すぎ、もうすぐ13時40分になる。
え、どうしよどうしよ。間に合わないかもとあたふたしていたら、みゆきさんが「絵本美術館だったら、直接入れる入口があるから、そっちから行くといいよ!」と道を教えてくれた。「え、でも車だし…」というと「パーキングがすぐそばにあるのよ!」という。
通常は、大牟田市動物園のパーキングへ駐車し、坂をのぼって入園し、動物園を通り抜けて絵本美術館へ向かう。たびたび大牟田に来ているわたしでも、この時までその行き方しか知らなかった。駐車場から絵本美術館まで歩くだけでも、子連れだとたぶん20分ほどはかかる。
「道わかるかな」というと、そばにいたお客さんが、「大丈夫、絵本美術館の看板が出てるから!」と見知らぬわれわれを励ましてくれて、ばたばたとお会計をしてばたばたと店を出た。
この情報のおかげで、イベント10分前には到着した。
相方と、「あの情報のおかげでまにあった…ほんとうにありがたい…」と言い合う。(みゆきさんにお礼メッセージを送っておいた)
トークイベントはとても楽しかった。
はしもとみおさんと田中千智さんは美大の予備校の同級生で、怖ろしいほど厳しい環境の中で何年も絵を描き続けて鍛えられたのだそう。
「この三年間に身につけたもので、いま仕事できている」というはしもとみおさんの言葉に、うんうんと千智さんがうなずいていた。
この三年間の話がめちゃめちゃおもしろくて笑えた。
そこから二人はそれぞれ、東京の美大に入り、まったくちがう道を歩み、そして今ここで一緒にその頃の話をしている。
その場面にたちあえたことが感慨深かった。
質問タイムで、中学生くらいの女の子が「お二人は、落ち込んだ時にどうしていますか」と尋ねた。
千智さんは、「作品とか、成績と、自分自身とを切り離して考えるようにしている。作品のことを悪くいわれても、『作品がだめなのであって、わたしがだめなわけじゃない』と思う」と。
はしもとみおさんは、千智さんの答えを受けて、「目的を決めちゃうと、叶わなかったときに落ち込むんですね。だから、答えを一つに決めないのがオススメです」と。
お二人の答えのどちらにも「わかるわ……」と、激しく共感した。
はしもとみおさんが、答えの中で「どうなろうが自分は幸せである、と決めちゃう」とも言っていて、自分と同じだと驚いた。うれしかった。
帰りの車のなかでも、相方とお二人の話でもちきりだった。
相方もすごくおもしろかったと言っていた。
はしもとみおさんがお話するところはこれまで何度か見たことがあったけれど、今回初めて見た田中千智さんは、すごいことをやっているのにぜんぜんかっこつけていなくて、むしろそういうのができないタイプの人で、それがとてもかっこいいと思った。生活の延長のように創作をしていらっしゃる(それであんな作品ができている)ところも。
20時前に帰宅。
子どもを寝かしつけてからもなんとなく眠れず、ひさしぶりにお酒を飲みながら相方と話していた。(相方がいくつかおつまみをつくってくれた)
相方は、「はしもとみおさんは〈目的を決めなくていい〉と言ったけど、あの美大に行くんだ、という目的に執着して努力したからこそ今がある。だから、最初から目的をもたなくていい、というのはちょっとちがうと思う」といった。その捉え方もおもしろいなあと思った。
大人はさまざまな経験を経ての結論を述べるけれど、子どもはこれから経験をしていく。経験しないとわからないことはやはりある。大人は実感をもって「わかるわ…」と思えても、子どもにとっては、“ほんとうには”理解するのがむずかしい。
大人が子どもの経験を阻害するようなことはしないように。でも、もし苦しんでいる子がいたらもっと視野をひろく持っていいからねと声をかけてあげたい。みおさんは、そういう、ぎりぎりの子たちへの言葉としてああ言ったのではないかなと思った。
0時過ぎ、寝る前に窓の外から鈴虫っぽい鳴き声が聴こえた。
リリリリリリッと、かわいい声。
八月二十五日(日) 晴れ曇りときどき雨
晴れたり曇ったり雨がぱらついたりの一日。
わたしと相方が疲れ果てていて、ぐったりとしながら過ごした。
夏休み疲れ。暑さ疲れ。
お昼。昨日相方がむしょうに吉牛が食べたいと言っていたのを思い出し、ひさしぶりに吉野家へ。子どものセットもあった。お米のないサラダメニューもあった。
しばらく行かないうちにずいぶんと変わっていた。
吉野家を出て、洗車がしたい…と、洗車できるガソリンスタンドを探すも意外とない。大きな通りを走っているときに、昔懐かしの洗車場を発見したのでそこへ入る。
予想していたことだが、やはり、洗車機の説明を読めば読むほど、「うちの車種はこの機械では洗ってはならない」ということが分かるのだった。
洗車機に入って、ブラシがぐるぐるなってわーっとなるやつをひさしぶりに体験したかったのだけれど(未体験の子どもが特にやりたい!と)、やはりあきらめることにする。
すぐそばにコーヒー屋さんを発見。立ち寄り、豆を買って帰る。
マスター、いかにもおいしい豆を提供してくれそうな風貌。
その後わたしの希望で、古着屋へ。アメリカンな感じの、ちょっとダサいTシャツがほしい。しかしイメージしたものは見つからず。
ぴったりサイズのデニムと(ぴったりくるデニムは探すとなかなかないので、見つけると買うようにしている)、パタゴニアの黄色いTシャツを買って帰宅。
買ってきた豆でさっそくアイスコーヒーをいれた。
アイスを二人分いれるのは難しい。薄くなってしまった気がする。
でもキリッとしていて美味しい。また明日、リベンジ。
(次回更新は未定です)
コロナ禍に書いた一ヶ月半の日記をZineにしました。
東京の〈日記屋月日〉さんの店頭でもお買い求めいただけます。
下北沢へ行かれたら、是非ボーナストラックへお立ち寄りください。
とてもすてきな場所ですよ。(同じ敷地内にある『発酵デパートメント』のソフトクリームがめちゃおいしいです)
木下が寄稿している「Neverland Diner 二度と行けない福岡のあの店で」
現在、taramu books & cafeさんでご購入いただけます。(在庫僅か)